広辞苑の神話 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 83
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167598051

作品紹介・あらすじ

かつて博文館から出ていた『辞苑』の改訂版で、中辞典のなかで特に出来がいいというわけではないのに不思議だねえ、なんで広辞苑はこんなにエライのだろう…版元・岩波書店の商売上手を見事に突いた表題作に加え、英語や数に関する日本語表記の問題など、言葉にまつわる面白テーマを捌く筆が今回も冴える。

感想・レビュー・書評

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  • 漢字、和語など言葉についての蘊蓄満載のエッセイ集。一貫して、著者が主張しているのは、漢字とやまと言葉は別物で、漢字をそのまま当てはめて考えるのは違っているということ。漢字から考えていると、ことばの語源は分からないことが多い。1998年の著作なので、出てくる世間の話題は古いなあと思うこともあるが、書かれている内容は刺激的だ。広辞苑は、別に大した出来ではないようで、権威のように扱われるのは、岩波書店に対する信仰みたいなものが原因らしい。岩波文庫にも、薄田泣菫の随筆選集のように酷いのがあるとか。そうそう、新潮文庫の太宰治「津軽」の注も酷いようです。「しかしながら」はもともと「しか」と「しながら」に分けられて、「そのように全部取りまとめて」という意味だったが、それが逆説の「しかし」になってしまったとは!驚いた。これ以外にも驚くこと満載。

    • goya626さん
      Macomi55さん
      広辞苑って、新し物好きなんですよね。その辺りも、何だかなあと思います。取り入れるのが速すぎます。私も「凄い」よく使い...
      Macomi55さん
      広辞苑って、新し物好きなんですよね。その辺りも、何だかなあと思います。取り入れるのが速すぎます。私も「凄い」よく使います。まあ、怖いものでなくても使ってしまいます。
      2021/06/22
    • Macomi55さん
      新しい者好き。なるほど、広辞苑の新しい版が出たらすぐ話題になりますね。
      新しい者好き。なるほど、広辞苑の新しい版が出たらすぐ話題になりますね。
      2021/06/22
    • goya626さん
      高島さんが言うには、話題づくりも岩波書店の手だそうです。
      高島さんが言うには、話題づくりも岩波書店の手だそうです。
      2021/06/22
  • "十六文キック
    猿も休暇
    など印象に残ったエッセイの数々。
    漢字をじっくり眺める癖がついたのは、本書のおかげ。
    正しく、きちんと日本語を使えるよう日々勉強。"

  •  初めて、高橋俊男さんの本を読みました。少し辛口ですが、面白かったです。こんな本がまだ10冊もあると思うと、小躍りしたくなります。
     今、映画が公開されている『少年H』のダメなところを知り、見に行くのをやめました。でも、原作のおかしな所はある程度、修正されているそうです。
     このシリーズを読んで、日本語能力を高めたいです。

  • スバル。
    あらためる。
    しかしながら。

  • 言葉についての薀蓄を傾けたエッセイを中心に、妹尾河童の『少年H』を批判した本を紹介するなど、現在のものさしで過去をはかることの愚かさを突くエッセイや、三田村鳶魚や薄田泣菫、森銑三といった篤学の士を紹介したエッセイなどもあります。

    毎度のことながら、知らないことばかりで勉強になります。

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著者プロフィール

1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。本書で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。

「2018年 『本が好き、悪口言うのはもっと好き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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