- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167598068
作品紹介・あらすじ
「ふれあい」を名称とする公共施設がいろいろある。「ふれあい図書館」「ふれあい体育館」、単に「ふれあい館」なんてのもある。一体、何をするところなんだろ?「思い出づくり」「いやし」なんていうのも気持わるい。日本の社会全体が小学校の仲よしクラスになったみたいだ…言葉の頽廃に警鐘を打つエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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"日本語の勉強になるが、そこまで知らなくてもいいと思えるところまでとことん教えてもらえる素晴らしい本。
忸怩たる思い=みずから顧みて恥ずかしく感じる
ということも本書で知ることができる。"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ふれあい」や「いやし」といった言葉が氾濫することへの不快感を語った文章など、いつものようにことばにまつわるエッセイが中心ですが、なかには戦争中に英語が禁止されたという通説の誤りを指摘したものなど、歴史にまつわる話題も多く収められています。
「『太平記』編纂の周期的リズム」という文章をとりあげて、「=」(イコール)の使い方のずさんさを批判した文章も収められています。ただ、著者があげている「歴史=物語」や「編纂=叙述」という言葉は、フランス現代思想などを踏まえたテクスト理論ではよく見かける表記で、個人的にはそれほど違和感はおぼえませんでした。もっとも、フランス現代思想界隈の議論自体が大概いい加減なものだという見かたもあるでしょうが。 -
相変わらず調子がよい。
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ふれあい。
何代目。
づを守る会
丁。