同期の桜 (文春文庫 た 38-9)

著者 :
  • 文藝春秋
3.67
  • (1)
  • (8)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 69
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167598099

作品紹介・あらすじ

あの有名な軍歌「同期の桜」にはもとの詩があって、なんと作者は西條八十であった。それがなぜ、どのように変えられたのか?歌詞の背景にある世相と言葉の関係を考察して、音便の問題にまでいたる表題作から、碁の「つぶやきことば」、正字と簡体字、地名と古語など…言葉をテーマにした面白エッセイが満載の一冊です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いつものように知らないことばかりで非常に勉強になりました。

    一つ意外だと思ったのが、童謡と唱歌に関して考察がおこなわれているところで、著者がフィリップ・アリエスの『子供の誕生』の議論を踏まえているところです。どの巻だったかわすれてしまったのですが、以前著者が、新聞か雑誌の評論でこうした広い意味での社会構成主義的な議論をさもあたりまえのことのように記している大学の先生と激しくやりあった経緯が語られていた記憶があり、著者はこういった現代思想的な発想はあまりお好きでないのかもしれないと思っていました。

    意外といえば、「フリー百科辞典ウィキペディア」の引用がされているのもそうでしょうか。もっとも著者が自分でしらべたのではなく、読者からの手紙のなかでウィキペディアが参照されていたのを紹介しているにすぎないのですが。

  • んー、読み終わったのずいぶん前なので忘れた!
    やはりすぐに感想書かんとだめだな。

  • 2007/07 もう、いろいろとすみません。国語くらいは人並よりもうすこしできるかと思いきや、いったい自分は何人のつもりであったのかと思わされる。ああ恥ずかしい。こっそり勉強しようと誓う本。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

高島 俊男(たかしま・としお):1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。『本が好き、悪口言うのはもっと好き』で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが…」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが…』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。2021年、没。

「2023年 『「最後の」お言葉ですが・・・』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高島俊男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×