芭蕉のガールフレンド (文春文庫 た 38-10)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167598105

作品紹介・あらすじ

手紙の作法にうるさい日本人。でも男が女に呼びかける手紙用の呼称は、夏目漱石の場合には「貴女」「貴方」など、「あなた」と読む言葉にほぼかぎられ、驚くほど少ない。芥川龍之介は恋文では愛称で「文ちゃん」と呼びかけているのに、結婚すると直に「お前」にかわっている。さて、江戸時代の松尾芭蕉の場合はどうだったのだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 毎回たいへん勉強させてもらっているこのシリーズも、第九巻までたどり着きました。

    今回は、「門弟」という観点から古今の名家を論じた回が興味深かったのですが、一回に芭蕉、徂徠、宣長、白石、柳田国男などをいっきょに語り、その後森鴎外にまつわるエピソードの紹介に移ってしまったのが残念でした。このテーマで、崎門学派や中江兆民・幸徳秋水の師弟など、五、六回分のエピソードはざらにありそうなのですが、他に語りたいことが尽きないということでしょうか。それはそれで、九年も連載を続けてきて、なおネタ切れにならないというのも、驚くほかありません。

  • 楽しく読みました……としかw

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著者プロフィール

高島 俊男(たかしま・としお):1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。『本が好き、悪口言うのはもっと好き』で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが…」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが…』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。2021年、没。

「2023年 『「最後の」お言葉ですが・・・』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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