柔らかな頬 上 (文春文庫 き 19-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167602062

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞受賞作という事で買った一冊。

    不倫と子供失踪の話

    失踪した子供を探す話が中心の小説だと思ってたが、子供を探す母親の話の様に感じた。

    子供を探す母親の心理が詳しく描かれていると思うけど、ちょっとでも子を捨て不倫相手を選ぼうとした心理がよくわからないような、気持ちは理解できる様な…

    初めはあまり興味が湧かなかった話だったが、だんだん話に引き込まれて下巻がどうゆう展開になるか気になる小説でした。

  • 何年も前に読んだ本だが、今でも後を引いている。

  • 以前にテレビで見ていつか読もうと思っていた作品。子供が行方不明の母親の気持ちを思うと苦しくなる。

  • うーん、かなりいまいちっていうか嫌いなストーリーパターン。
    とはいえ、直木賞受賞作品!

    ミステリーというより家族をテーマにした純文学?
    しかし、主人公含め登場人物のだれにも共感できませんでした。

    上巻では
    故郷北海道を捨てたカスミの長女が北海道の別荘地で謎の失踪。
    実は、夫の友人の石山と不倫していて、2組の家族旅行という形で、その石山の別荘に遊びに行った際に事件発生!
    その別荘地で、家族の目を盗んで、あいびきしていたカスミは罪悪感に苦しみます。
    そして、娘を捜し続けます。
    4年後、癌に冒されて余命いくばくもない元刑事の内海と知り合って、さらに娘を捜す二人。
    事件の真相は?
    という展開です。

    会話の内容、雰囲気、登場人物の描写含めて、のめりこめません。
    本書内では、それぞれの登場人物の内情、心情を描いていますが、共感できませんでした。

  • 重かった。。
    この母親に対して同情はしても共感はほとんどできない。
    が、同じ女の子の母親として、娘を失った気持ちは痛いくらい理解できた。
    悲しい物語。しばらく引きずった。

  • このカスミという女性が理解できない

    何だかモヤモヤしながら読んでいたが
    後半、死期の近いもと刑事が現れたことで
    何か起こりそうな予感
    一気に期待が高まった
    さて、下巻でどうなるか…

  • 下巻に続く。

  • カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。

  • 直木賞受賞作品♪

    主人公のカスミが、家族ぐるみで友人である石山の北海道の別荘に招かれる。実は、石山とは不倫関係。家族の目を盗んで逢引きした翌朝、娘の有香が失踪。罪悪感に苦しみ、石山と別れ、一人で娘を探し続ける…。

    上巻では、故郷を捨てたカスミが、子供を失って4年後、元刑事の内海と訪れた北海道で、元不倫相手の石山と再会するまでが描かれている。

    いずれは妻と離婚してカスミと一緒になりたい石山。反して、いつも心にポッカリと空いた穴を埋められず、塞ぐ何かを探し続けているカスミ。
    そんな二人の温度差が、別れた後の人生に表れている。
    倒産し離婚、現在は20歳以上年下の風俗嬢のヒモになり、借金取りから逃げ回る石山。
    しかし、カスミは表面上何も変わらない。

    この違いは何か。
    男と女の謎が、本を読み終える頃には解るのだろうか。

  • 「柔らかな頬」著:桐野 夏生

    友人が大量に送ってきた本の中にあった一冊です。私はストーリーそのものよりも、日本語の使い方や文章の一つ一つに感動するタイプなのですが、桐野さんの文章は、時々どきっとするくらい、素晴らしい文章に出会えます。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

桐野夏生の作品

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