柔らかな頬 上 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2861
レビュー : 224
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167602062

感想・レビュー・書評

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  • W不倫中に子供が行方不明に。どう考えても自分たちのせいだろ~と思いながら読み進めた。ミロシリーズのミロみたいな主人公だな、カスミは。イマイチ好きになれず。
    下巻で子供は見つかるのか?

  • 2015.08.17

  • ミステリーだと思ってましたが、ミステリーじゃないです。
    主人公の母親の病み方が痛々しくてそれなのに逞しすぎて驚きでした。家出の頃から現在まで考え方に共感できないキャラでした。
    子供を追いながら、彼女の生き方を追っているようでそのあたりは好きでしたが、元刑事の登場が突然というか強カード入手しちゃったなというのが上巻の印象。

  • 天才探偵が颯爽と事件を解決するだけがミステリーではない。無意識の悪意や因果応報、現実に押し潰されていく人間達。この物語で唯一と言える無垢な瞳の持ち主が見たものとは何だったのか。この救いのない感じがたまらなく好き。

  • 桐野さんの本は『OUT』以来なので、これまたかなり昔のこと。
    『OUT』はTVドラマ化・映画化もされましたよね。
    『OUT』がとってもおもしろかったのでかなりの期待を持って読みました。
    おもしろかったのですが・・・ところどころにある桐野さん特有(?)のちょっとグロテスクな表現が苦手かも・・・と思う場面もあったり・・・

  • 大分前に読んだから内容忘れてしまった。

    最初は不倫の話はいいよ気持ち悪いな、くらいに思っていたのに、あれよあれよと急展開

    全員に救いがなくて、空想と現実の境界があやふや
    打ちのめされて打ちのめされて
    打ちのめされたまま終わる

    心理描写が切なく痛いほどで読む手が止まらない
    という印象だったはず。

    再読しなければ

  • 不倫関係が数奇な悲劇を呼び、周囲をズルズルと巻き込んで落ち着く場所を探し回る。それぞれに抱える思いは答えにたどり着けるのか、下巻が楽しみ。

  • 現在、過去、空想、誰の主観なのか目線が変化したり、全体的に目的を見失ってさまよってしまうような雰囲気。理想ではなく現実的な物語。文書は好きだけど、昼ドラのような描写はやややりすぎかな~。主人公がどうしても好きではなかったので、心に残る作品ではありませんでした。

  • カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。

  • 読みやすい文体で、中盤から夢中で読みました。ところどころ、何度読んでも理解できない消化不良の箇所はありましたが。
    序盤は、「こんなシチュエーションあり得ない」と白けていましたが、登場人物の心情を容赦なく抉るように描くので、目をそらしたいところも直視させられるんです。傷は深くて痛いです。
    いなくなった子どもを探し続ける母の姿、横田めぐみさんのお母様を思い浮かべました。また、男女の絆も深く描かれていて、ここまでぴったりと愛し合える人と(たとえ不倫とはいえ)人生で出会えたというのは、うらやましいです。愛するからこそ悩み苦しむんですけれどね。失楽園を思い出しましたが、あれはどちらかというと、肉体的なつながりによりフォーカスがあったような気がします。桐野さんは女性ですが、男性はこういう恋愛に向き合う時、もしくはこの本を読んだ時、どう感じるんだろう?と非常に興味をもちました。男性のほうがロマンチックで、女性は現実的と聞いたことがありますが。
    ラストの描きかた、書評を読む限りでは、非難ごうごうですね。私は、誰が犯人でもいいと思うのですが、子供の視点で描かれた最後の章は気に入りませんでした。でも、この作者のOUTという作品は、イギリスの書店に翻訳本が並んでいるのを見かけたので、読んでみるつもりです。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒業。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞を受賞。2015年、紫綬褒章を受章した。近著に』『奴隷小説』『抱く女』『バラカ』など。

「2016年 『猿の見る夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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