- 文藝春秋 (2004年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167602079
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人間の心理や行動を深く掘り下げた物語が展開されます。ある五歳の女の子の失踪事件を通じて、登場人物たちの複雑な心情や欲望、業が描かれ、読み手は彼らの内面に引き込まれます。特に、元刑事と失踪した子の母親の...
感想・レビュー・書評
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今、Netflixであるリアリティ番組を観ている。
私はその人たちのことを映像というフィルター越しに
少し距離を取って眺める感覚がある。
人が衝動的に動く瞬間や、
理屈より先に感情が出る場面を
じっと見てしまう。
柔らかな頬を読んでいてその感覚とどこか重なった。
カスミや石山、内海、別荘地の人々のような存在は
身の回りにそう多くいるわけではない。
でも、確かに「どこかにいる人たち」でもある。
桐野先生はある五歳の女の子の失踪事件を通して
そうした人間のふるまいを一定の距離を保ちながら、あらゆる視点から描いている。
人間をよく見ている作家さんなんだなと感心。
何もないところからカスミや石山みたいな人物を作り上げることはできないでしょ。
人の視線の動かし方、会話の間、無意識の自己正当化、言葉にしない悪意。
すごいよこの人。
桐野先生にかなり感心が湧いているのでまだまだ他の本も読もうと思う。
ただ内容的にはけっこうヘビーなので間になにか癒しを挟もうかな!
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直木賞受賞作というので買った一冊。
余命宣告を宣言されてる元刑事と行方不明の子を探す母親の話
夢のシーンがある
それが紛らわしい
上下巻通して登場人物の心理描写は細かく描かれてよくわかるが、同情できないし理解もできない部分がけっこうあった。
ラストもなんだかスッキリしない。
結局誰が犯人?失踪事件の真相は?
この小説は事件を解決したり真相を究明するみたいな話でなく、事件に関わる人の心理描写の話なのかなと思った小説でした。
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直木賞受賞作品。
上巻ではグッと引き込まれたが、下巻に入り失速気味になってしまった。
犯人が誰だとか、娘は生きているのかとか、最後まで明らかにならない。
ただ、人間の持つ欲、本能、業などを露わにしつつ、一人の女性の生き様を追い続けていく。
自分の人生であるからどのように生きてもいい。
世間から批判されようと、誰にも理解されなくてもいい。
「こうしたい」「こうありたい」
しかし、立ち止まった時振り返った時、全てを失っていたら?
何も残っていなかったら?
何の為の時間だったのだろうかと、何をしてきたんだろうかと思ってしまうのかもしれない。
それでもそこからまた始めるしかない。
止める事も始める事もいつでも出来るのだから。 -
読み終わりました!
何を見せられていたんだろう…と置いてけぼりを食らった感が否めませんでした。
きっと私は置いていかれたんでしょう、主人公やこの物語に登場する全ての別々の人間たちに。 -
なんか、、、何の話だったんだろう?、、、
読み終わって、ただただポカーンとしてしまう。
何一つ美しいものがない。尊いものがない。
ある種の嫌悪感さえ生まれてしまった。
そんな風に感じる作品に出会うのも、また読書なんだろう。(と、自分を納得させるしかない) -
何も起こらなかった…
彼女は死期の迫る彼に何を求めたのだろう
夢うつつの中で見たものは妄想で
真実ではなかった
ただ
親を捨てた彼女が親になって
突然、娘が居なくなるということがどれだけの苦痛か
親の気持ちを考えることができたということか -
-
初めての桐野夏生作品。
柔らかな頬って、そういうことだったのか。
救われた人は誰もいない。
カスミは一人で北海道で生きていくのだろうか。そうなったら梨紗はどうなるんだろう。
小さな梨紗の心の中を思うと、私は胸が苦しくなる。
最終章では、思わずドキリとした。
私には娘しかいないけれど、やっぱり母と娘って、何かあるんだよな。
イヤミスかと言われたら、ちょっと違うんだろう。
ミステリーではないだろう、これは…
不思議な小説だったけど、面白かった。 -
何だかなぁ~救いようがない主人公カスミに
後味の悪い読了感でした。
最終章でカスミの罪の重さに
また嫌悪感が・・・。
有香の行方不明の真相は
一体、どの人の語りが真相なんだろう。
モヤモヤするー!!
掴みどころのないカスミに、子供が行方不明と言う同情は全く起きなかったなぁ。
桐野さん特有の「女の性欲」??(笑)には
相変わらず・・・引いてしまいます(笑)
ミロちゃん的な感じよね。 -
うーん、かなりいまいちっていうか嫌いなストーリーパターン。
とはいえ、直木賞受賞作品!
ミステリーというより家族をテーマにした純文学?
しかし、主人公含め登場人物のだれにも共感できませんでした。
そしていよいよ下巻。
内海とカスミが事件の関係者を訪ね歩きます。
内海が死んでしまう前に真相が明らかになるのか?
と読み進めると、夢落ち?といったパターンへ!
すなわち、その事件の真相を夢、想像で語るパターン。
内海の夢でのパターンと、カスミが視た夢のパターン。
何が事実で何が想像なのか、作者の術中にはまってしまいます。
これ、一番嫌いなパターンなんですけど(笑)
んで、結局、誰が犯人?っていうことになって、後味悪く読み終わってしまいました。
これ、何を伝えたかったんだろ…
単なる謎解きのミステリーも嫌いですが、人間の心の闇っていうか心理が描かれすぎて、疲れるミステリーも嫌い。
さらにはあまりにスッキリ終わらないのも嫌い(笑)
ということで、評価は低いです。 -
・5/11 読了.一気に読み切ったけどもどかしさと違和感を終始纏ったこの物語の希望も未来も無い主人公を思うにつけ、この作家にはハッピーエンドの作品は似合わないんだろうなと思った.
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桐野夏生さんの本って読んでる間すごくしんどいです。心がめっちゃ持っていかれてしまって、メンタルというかテンションがすごく左右されます。読んでる途中はめっちゃ面白いのに、結末に向かうにつれ読まなきゃよかったなと思うのですが、また桐野夏生さんの作品が読みたいと思ってしまう。
著者プロフィール
桐野夏生の作品

本能の赴くまま?みたいな女(●︎´艸`)ムフフ
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OUTは殺人解体だからユッキー君好みかも笑
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