メタボラ (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2011年8月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (688ページ) / ISBN・EAN: 9784167602147

みんなの感想まとめ

人間関係や過去の思い出が引き起こす感情の葛藤を描いた作品は、読者に深い共鳴をもたらします。特に、親との関係や自分自身の内面を見つめ直すシーンが印象的で、胸が苦しくなる瞬間が多くあります。特に、父親との...

感想・レビュー・書評

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  • 自分の経験と重なるところがあって胸が苦しくなった。

    P522
    子供の頃ザリガニの水槽を運ぶため仕事中にも関わらず助けに来てくれた父のことを思い出すシーン。
    その後の
    「ああ、父に何ということをしたのだろう」
    「様々なことを思い出して悔いた翌日は、まるでバランスを取るかのように、あんなことがあった、こんなことがあった、と父の嫌な面ばかりを思い出した。そして、また同じことを繰り返す」
    が自分に刺さる。

  • 息苦しさを覚える描写がさすが。
    とくに救いもないけど説教くさくもない。グロテスクだけど読後感はそんなに重くない。おもしろかった。

  • 2021.11/26〜12/25。
    性格が真逆の青年2人の物語。映画を観ているようだった。冒頭の森でのシーンは緊迫感が凄まじい。沖縄の美しい海の色、浜辺近くに佇むコンビニの形、ゲストハウスの室内まで絵に浮かぶから桐野さんはすごい。ジェイクとギンジは今でも沖縄にいそうだ。

  • やばい

  • 記憶をなくした「僕」は沖縄のジャングルで何かから逃げていた。同じく逃げていたアキンツにギンジと言う名をもらい、人と出会いながら少しずつ記憶を取り戻していく。貧困、DV、LGBT、自分探しの旅、沖縄移住、基地問題、派遣・請負、外国人労働者。色々盛り込まれてお腹いっぱいながらも一気読み。

  • 桐野夏生さんの長編小説。

    読み口が良く、一気読みしました。
    ギンジ(雄太)、好きだなぁ。
    不器用だけど、流れに逆らえなくなる時もあるけど、衝突するかもしれない率直な意見が言えて男気がある感じ。
    最後のジェイクに見せた愛情がギンジらしい。
    ミカといた時、ジェイクとミカの間に入り込めない哀れさ、そしてなんとなく健気に見えて切なかったなぁ。

    ジェイク(アキンツ)は怠け者だけど憎めなくて、宮古弁が愛嬌あっていい。
    愛ってそんなにいい女?笑

    読んでいていつか記憶を取り戻すんだろうなぁと思っていてけど、思いがけないタイミングだった。
    あと、沖縄のリゾート地ならではな風土があるのも初めて知った。
    しかしイズムと釜田、かなり胡散臭い。

    若者の労働力をいろんな形で搾取する大人がいて、その上にもまたいて、その上にも…と働けど働けどどうしようもない、貧困の連鎖。
    いつからこんな社会になったんだろう。
    ギンジの生き方は、なにも人ごとではない。

    最後は希望を持とうと思えば持てる、持てないと思えば持てない終わり方。
    命の火が小さくなりつつあるジェイクに、記憶を取り戻したんだと一気に打ち明けるギンジに涙が出た。

  • 大迫力の青春小説。家庭のデストロイとはかくも凄惨なものと。 運命に流されて破滅に向かいっぱなしの青年二人の物語。異性への冷淡さ。同性への無闇な執着。または極端な攻撃。そしてまださまようことはやめられない。
    ラストはなんにも解決して無さ過ぎ。さんざんな目に遭ったら人間はいつか学習したり悟り開いたりするなんて幻想だよね。逃避して記憶失うのがせいぜい。制御不能。たいへんそうだ、どうか彼らに幸あれ、と思っても片方たぶんラスト数分後には死ぬ。

  • 世の中には想像も出来ないような色んな人生を歩む人がいるのね。。と思った。
    この人の本は、ドロドロしていて苦手

  • 冒頭、いきなり小説の中の世界に引きずり込まれる感じで始まる。

    人生、行きあたりばったりでも何とかなる、という展開が面白かった。
    後半は、少しダレてしまったが。

  • 今回は珍しくエロくなかったです。

  • ため息でる。

    アキンツ、バカだなぁ。
    ギンジもバカだ。

    哀しくて、涙がでる。

    読み終えて、重さしかない。
    自分てネガティヴ。

    アキンツもギリ助かって。
    ギンジもムショ入って精算して‥。
    明るく思いたい、明るく。涙

    2016.07

  • 底辺の生活がリアルに描かれて読むごとに苦しくなった。特に過去シーンは毎回はらはらしいろんな人に感情移入し疲れた。
    読み応えがあり最後の結末まで目が離せなかった。

  • 最近読んだ中で一番面白くて読み終わるのが惜しいくらいだった。
    重いし暗いけど人を殺したり殺されたりもなく、最後はとりあえずホッと出来る。もし映画化するならこの人は誰がいいだろう、とか色々想像するのも楽しい。あぁ~次は何を読む?

  • 初めは、記憶喪失の原因がだんだん明かされるミステリーみたいな話だと思ったけど、社会の底辺の暮らしをまざまざと見せられる苦しい終わり方だった。

  • 12/9/14Sold

  • ずみずみ上等( ´ ▽ ` )ノ。
    朝日紙上で連載中に夢中なり、その後なっつを2〜30冊読むことになった、きっかけの一作( ´ ▽ ` )ノ。ちなみに、当時同紙夕刊では吉田修一「悪人」が連載されていたよ( ´ ▽ ` )ノ。朝日小説の黄金期だったね( ´ ▽ ` )ノ。
    8年ぶりくらいで再読して、やっぱり面白いなと思った( ´ ▽ ` )ノ。
    底辺の心情を描かせたら、いまなっつの右に出る者はいないね( ´ ▽ ` )ノ。
    ジェイクもいい、ギンジもいい、リンコもたまらなく可愛い( ´ ▽ ` )ノ。
    ダークやグロテスクなんかと比べると、毒や破調が少ないから、なっつ入門書としては最適だね( ´ ▽ ` )ノ。
    おごえっ、ずみずみ上等さー( ´ ▽ ` )ノ。
    2014.11.4

  • なんと、以前に読んでいた(笑)
    ギンジの名に覚えあり。沖縄旅行の前に読んでた。

  • ウツになる本だなぁ。

    読んでいて「なんだこれロードムービーみたい」と思ったら、読み終わってカバーを外したら帯に「ロードノベル」と書いてありましたね。
    そっかロードノベルと言うのか。

    なんかもうやるせなくて暗くて青臭くて、最後までこれかよ!
    疲れたわ。

  • 沖縄
    被害者
    加害者
    搾取

  • メタボラ/桐野夏生/20090104(1/5)
     今日問題となっている格差社会のことに触れているということで興味が湧き、また挑戦的な分厚さから、この冬休みにはもってこいと思い、読んだ。
     失業率が高い一方、農作業・介護・医療等では人材不足が生じていることもあり、質面での需給ギャップがあるようだ。身の程を知り、好き嫌いなく仕事をやるべきだろうと、他人事としては思う。
     他人事と記したが、いつなんどき、それが自分の身に生じるかもしれないのだ。我々はそうした絶妙のバランスの上に成り立っているのであり、安定していることが決して当たり前ではないということを肝に銘じるべきだろう。
     桐野の内容は社会的な問題を鋭く切っているようだが、暗い。どうも後味が悪い。

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著者プロフィール

1951年生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞を受賞。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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