メタボラ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 486
感想 : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167602147

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  • やばい

  • 記憶をなくした「僕」は沖縄のジャングルで何かから逃げていた。同じく逃げていたアキンツにギンジと言う名をもらい、人と出会いながら少しずつ記憶を取り戻していく。貧困、DV、LGBT、自分探しの旅、沖縄移住、基地問題、派遣・請負、外国人労働者。色々盛り込まれてお腹いっぱいながらも一気読み。

  • 桐野夏生さんの長編小説。

    読み口が良く、一気読みしました。
    ギンジ(雄太)、好きだなぁ。
    不器用だけど、流れに逆らえなくなる時もあるけど、衝突するかもしれない率直な意見が言えて男気がある感じ。
    最後のジェイクに見せた愛情がギンジらしい。
    ミカといた時、ジェイクとミカの間に入り込めない哀れさ、そしてなんとなく健気に見えて切なかったなぁ。

    ジェイク(アキンツ)は怠け者だけど憎めなくて、宮古弁が愛嬌あっていい。
    愛ってそんなにいい女?笑

    読んでいていつか記憶を取り戻すんだろうなぁと思っていてけど、思いがけないタイミングだった。
    あと、沖縄のリゾート地ならではな風土があるのも初めて知った。
    しかしイズムと釜田、かなり胡散臭い。

    若者の労働力をいろんな形で搾取する大人がいて、その上にもまたいて、その上にも…と働けど働けどどうしようもない、貧困の連鎖。
    いつからこんな社会になったんだろう。
    ギンジの生き方は、なにも人ごとではない。

    最後は希望を持とうと思えば持てる、持てないと思えば持てない終わり方。
    命の火が小さくなりつつあるジェイクに、記憶を取り戻したんだと一気に打ち明けるギンジに涙が出た。

  • 大迫力の青春小説。家庭のデストロイとはかくも凄惨なものと。 運命に流されて破滅に向かいっぱなしの青年二人の物語。異性への冷淡さ。同性への無闇な執着。または極端な攻撃。そしてまださまようことはやめられない。
    ラストはなんにも解決して無さ過ぎ。さんざんな目に遭ったら人間はいつか学習したり悟り開いたりするなんて幻想だよね。逃避して記憶失うのがせいぜい。制御不能。たいへんそうだ、どうか彼らに幸あれ、と思っても片方たぶんラスト数分後には死ぬ。

  • 世の中には想像も出来ないような色んな人生を歩む人がいるのね。。と思った。
    この人の本は、ドロドロしていて苦手

  • 冒頭、いきなり小説の中の世界に引きずり込まれる感じで始まる。

    人生、行きあたりばったりでも何とかなる、という展開が面白かった。
    後半は、少しダレてしまったが。

  • 今回は珍しくエロくなかったです。

  • ため息でる。

    アキンツ、バカだなぁ。
    ギンジもバカだ。

    哀しくて、涙がでる。

    読み終えて、重さしかない。
    自分てネガティヴ。

    アキンツもギリ助かって。
    ギンジもムショ入って精算して‥。
    明るく思いたい、明るく。涙

    2016.07

  • 底辺の生活がリアルに描かれて読むごとに苦しくなった。特に過去シーンは毎回はらはらしいろんな人に感情移入し疲れた。
    読み応えがあり最後の結末まで目が離せなかった。

  • 最近読んだ中で一番面白くて読み終わるのが惜しいくらいだった。
    重いし暗いけど人を殺したり殺されたりもなく、最後はとりあえずホッと出来る。もし映画化するならこの人は誰がいいだろう、とか色々想像するのも楽しい。あぁ~次は何を読む?

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著者プロフィール

1951年金沢生まれ。成蹊大学卒。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞。99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年、11年に『ナニカアル』で島清恋愛文学賞と読売文学賞をダブル受賞。1998年に日本推理作家協会賞を受賞した『OUT』は2004年エドガー賞候補となる。15年紫綬褒章を受章。

「2021年 『インドラネット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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