- 文藝春秋 (1998年6月10日発売)
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感想 : 21件
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784167604028
みんなの感想まとめ
テーマは、ユダヤ人としてのアイデンティティとその葛藤を描いた物語で、主人公が困難を乗り越えながらも家族との絆に悩む姿が印象的です。彼の絶望から生まれた希望は、ユダヤ人の未来に貢献したいという強い思いで...
感想・レビュー・書評
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ユダヤ人としての自分と決別し、オーストリア人として周囲に認めさせる為、あらゆる困難を乗り越えた。しかし、己の家族を捨てきれない自分の中に結局はどこまでいってもユダヤ人でしかない自分に絶望する。そして絶望の淵から救ったのは、ユダヤ人の未来の為に役立ちたいという考えだった。
幸せの青い鳥はすぐそこにいた。しかし、青い鳥を探す為に経験した全ての事は無駄ではなかった。涙。
このユダヤ人の主人公は勿論架空の人物なのだろうが、それを実際の歴史に登場させ、さらに不自然さを感じさせないというよりも、むしろこの物語こそが真実なんだと思わせる面白さがあった。秀作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エドぅアルトと実在のテレジアやフランツ等
いろんな人間模様が絡みあいます
BLぽい雰囲気が時々出てくるけど
終わりは評価が分かれるだろうなぁ
当時の歴史を再勉強してみたくなりました -
キリスト教守護者である神聖ローマ帝国女王マリア·テレジアとユダヤ人エデゥアルトとの愛憎、テレジアの夫フランツ·シュテファンとの友愛、3人を取り巻く18世紀の列強国による目まぐるしい情勢変化が物語の振幅を最大にしていきます。
細部に描かれたユダヤ人の記述は、今のパレスチナイスラエル問題、世界の至る場所でのユダヤコミュニティに通じるものがあり興味深いです。
人間と宗教との関係を考えさせられる作品です。 -
激動の主人公の人生がダイナミックに描かれる。
フランツとの変わらぬ友情に癒された。
途中の政治情勢を記す語り口が堅く、ところどころ読みにくいが、主人公の行動を描く描写は生き生きとしている。
終わり方はなかなか素敵だった。 -
前巻に続き一気に読むことができた。テレジアのエドゥアルトへの仕打ちが一層きつくなり不憫になるが、揺らぎながら主君への忠義を貫く熱い想いに感動!!文句なしに面白い作品だった。残りが少なくなるにつれ物語が終わってしまうのが残念と思える作品は久しぶりである。
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最初の頃に提示されていた情報が意外な伏線になっているのに気付いた時は非常に驚いた。エドュアルトが当初望んでいた救いを手放して、ユダヤの教えに戻るという展開はとても納得できるものだった。
ただ、もっと大勢の人物が恋愛関係に絡んでくるかと思えば、エドュアルト、テレ―ぜ、フランツに終始されていたのは残念に思う。
物語は主人公エドュアルトの苦役から回心までを描いている。史実を基にしたものとしては粋を極めた名作である。細かい点まで調査されたストーリーは決して読者を飽きさせはしないだろう。今後はこういったジャンルにも手を出してみたくなった。
果たしてエリヤーフーは最後どうなったのか。個人的にあれはガンジーの死を思い出させる死に方のため、私としては非常に気になってしまった。 -
ハプルブルグ家。欧州随一の大帝国を背負う女帝マリア・テレジアに対して野心をかけて立ち向かうのはプロイセン王国のフリードリヒ大王。オーストリア継承戦争と呼ばれる欧州大乱の時勢にユダヤ人の主人公はどう関わってゆくのか?その先に待っていたのは・・・・・・これも『ブルボンの封印』と同じくその物語の終わりの先を知っているからこの終わりはものすごく切ない。
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結末のもっと先を知りたくなるけど、この終わり方でたぶんいいのだと思う。
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楽しかったです。こういうのを書かせたら、やっぱり藤本ひとみは最高だなーと思いました。
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※上巻でまとめて
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最後がな~~。という感じですけど。架空の人物とこうも織り交ぜられるのはすごいと思いましたが。
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2010年 7月読み終わった
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面白かったけど、最後の終わり方が個人的にいただけない。
どう終わらせていいのか分からなくなって無理やり終結させたっていう感じがする。
この作者さんは未完の小説も結構あるみたいだし、勢いに乗って思いつくまま書いてたら終わり方がみえなくなったのかな~? -
物語後半。オーストリアが大帝国を築くその礎になる領土拡大のさまざまな工作や戦の裏で何があったのか・・・主人公の屈折と悩み、そして自分のとるべき道を見出すまでの道のりが、戦のための政治的取引と並行して実に鮮やかに描かれています。
テンポがよいので、とても読み進めやすかったです。 -
マリア・テレジアの話。ユダヤの青年が、オーストリア人として生きようとするその苦悩を、マリア・テレジアの夫、フランツのサイドから見ている。
これぞ、エンターテイメント! 人物は魅力的だし、見せ場いっぱいだし、映像的だし、いやあ、面白かった。
が、この最後は…。まぁ、いいんだけどさ。
王としての器はあっても、主人公やマリア・テレジアのような強烈なものがないフランツが、最後の辺りで主人公にかける言葉で泣いた。自分に必要なものが何かを、本当に知っている人は、強い。
今のところ、藤本ひとみのベストは、これと「ウィーンの密使」だな。 -
23歳のマリア・テレジアの即位を侵略の好機と見た列強諸国は、オーストリアに対する干渉戦争を仕掛けた。ハプスブルク家を支え、欧州各地で戦功を重ねるエドゥアルトにとって、ユダヤ人の家族との再会も、出世の道具でしかないのか?野望と挫折、再生のドラマをダイナミックに描き尽くした大河小説。
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200706
半日
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藤本ひとみの作品
