大修院長ジュスティーヌ (文春文庫 ふ-13-3)

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  • 文藝春秋 (1999年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167604035

みんなの感想まとめ

人間の性と信仰の対立をテーマにした短編集で、特に表題作では異端の女子修道会と厳格なベネディクト会の教義が織り成す緊張感が描かれています。少年見習僧が両者の価値観に揺れ動く様子は、時代によって変わる正義...

感想・レビュー・書評

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  • 正義などというものは時代の要請によってその姿を変えるものだ。絶対的な価値観などというものはおそらくないのであろう。性的な快楽を是とする異端の女子修道会と謹厳なベネディクト会の聴聞僧のあいだで揺れる少年見習僧を描く表題作の結末は、そういう気持ちでこの作品を読んでいたぼくを赤面させるにじゅうぶんなものでありました。そうですね、これだけはいつの世にも変化することない価値であってほしいものです。どうも本ばかり読んでいると物を見る目が皮肉になりすぎるらしい。同時収録は「侯爵夫人ドニッサン」と「娼婦ティティーヌ」ですが、やはりインパクトは表題作がいちばん強かったです。

  • 表題作より、2話目の方がえぐいけど好き。

  • 1999.9.10 1版 476
    神聖母修道女会に調査に行った修道士が三人とも戻らない。真相を確かめるべく修道女会を訪れた聴罪聴聞僧バルと見習い修道士アンドレの前に現れた大修院長ジュスティーヌの秘密とは何か?人間の性を認めその快楽を許す教義と、峻厳な禁欲を強いる教義との対決の果てに、白日のもとにさらされた人間の姿とは。解説・舛添要一
    大修院長ジュスティーヌ・侯爵夫人ドニッサン・娼婦ティティーヌ

  • 10/24開始で読了。短編集。これがほんとのフランス書院ではないかと。

  • フランス革命を時代背景に、3つの女性の性をテーマにした中短編集。
    一番最初が標題の小説なんだけど、本当にこの時代のキリスト教の教義って人間を戒律で雁字搦めにして、幸福を目的としてないな、って思った。
    むしろ、それが原因で自然な人間の感情の発露を無理やり押さえこんで不幸にしている、って思った。
    扱っているのは性の問題だけど、なんかどの話しも読んでいてジーンときてしまった。
    どのお話も、抑圧されて歪められた性のお蔭で、人生が狂ってしまったような、そんな印象を抱いた。
    興ざめだったのは、解説・・。
    舛添要一なんだけど、どうしてこの人に解説を頼んだのかな。
    いくら革命時のフランスが舞台とは言え、この人の解説はこの人の見地から見たもので、結局の所、男の政治学者らしい見方って感じがし、この小説の本質からはかなりかけ離れた解説になってる気がしたな〜。
    私はこの本を読んでいて、女性哀史を思い出してしまった。。
    でもこの本で描かれているのは、女性の性の問題だけでなく、革命を背景にしている事で、もっと広くて深いものを含んでいると思うけどね。
    面白く、また新しい物の見方を教わった気がします。。。

  • 深い深い聖職者

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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