バスティーユの陰謀 (文春文庫 ふ 13-6)

著者 :
  • 文藝春秋
3.38
  • (3)
  • (13)
  • (31)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167604066

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大河小説的にすればよかったのに

    ーーーーーーー
    自らの美貌をたよりに、楽に生きることだけを考える青年ジョフロア。不器用で無垢なガスパール。二人がもし、失業者が不満を募らす1789年のパリで出会わなかったら…。パリ中から無視されていた牢獄バスティーユが、なぜ突然の攻撃を受けたのか。人々が信じた陰謀とは?フランス革命の舞台裏を描く力作。

  • ”陰謀”
    なんて怪しげな響き.
    このことばに、血沸き立ち、決心した(初めは)名もなき労働者たちが
    信念をもって”陰謀”を打ち砕く様を描く.

    嗚呼、”陰謀”とはいかなるものか.
    それは、誰かが行動を起こすときに明るみに出るものである.
    しかし、事実は、それとは異なるかもしれない.
    そこに、”陰謀”の謎めいた本性を見るのである.

  • 416760406x 329p 2002・6・10 1刷

  • ジョフロアが、ガスパールの愚直さに反発しつつも惹かれていく様や、やがて革命に身を投じていく、心理的な移り変わりが、染みた。

  •  市民側から見たフランス革命。
     うむ、続けて読むと、似たよーなのが鼻につくのは仕方ないか。享楽的に生きてきた主人公が、純粋な少年に出会って変わっていくあたりが、上手い。でもって、ラストも。
     司馬遼太郎はでっかい常緑の木のような歴史小説だけど、藤本ひとみの歴史小説は花を愛でる木って感じがするな。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤本ひとみの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×