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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167605056
みんなの感想まとめ
死をテーマにした短編集で、篠田節子の独自の視点が光ります。各短編は、夫や伯父の死をきっかけに様々な出来事がフラッシュバックする構成で、バブル経済や戦争といった動乱を背景に、登場人物たちの心の葛藤が描か...
感想・レビュー・書評
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『死神』につづき篠田節子の短編がなかなかか良い。最後の短編『レクイエム』で戦争体験者の老人が語る言葉に「戦友会なんてやって思い出を語れる連中は地獄を見ていない」とある。この老人が語りだす体験談が凄まじいの一言、世の中、数ある恐怖、ホラー小説はあれど史実にはかなわない。
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タイトル通り、「死」をテーマにした短編集。最初の作品は純文学と言った部類だが、その他の作品は篠田節子らしい怪談じみた話。怖い話ってわけでもないけど。
夫の死、伯父の死などの死を契機に、様々な出来事がフラッシュバックするというようなところが6本それぞれの共通点か。中間部はバブル経済とその崩壊、最後は大戦の終戦間際という、動乱を軸にしているところが篠田節子らしいっちゃあらしい。
6本サラリと読んで、どれが好きかと言われると、結構どれも好きな作品である。バブル前にお告げを受け、バブル後にまた同じ救いを求める女性、貧してもトラサルディのスーツは譲れない不動産屋など、心機一転できそうなのに、枠組に縛られて動けず朽ちていく悲哀を描いていくさまは秀逸である。
6本のうち、ある意味核になっているのに浮いている「コヨーテ」は、SFである。SFホラーにしようとして、完全にはできなかった作品だが、それを純文学に逃げなかったことは高く評価されて良い。ただ、切れが悪いところはイマイチなんだけどね。 -
なんか昭和の小説みたいで
思わず奥付を確認。なんか古めかしい…
ちなみにアリゾナでカイヨーレって発音に
⁇ってなったらコヨーテのことでした。 -
2015.12.2(水)¥150(-2割引き)+税。
2016.6.21(火)。 -
2015 5/13
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終始気分の悪い本でした。
奥歯でずっとアルミホイルを噛み続けるようなそんな気分にさせられる一冊。
短編なんだけど、毎度毎度気分悪くなる。
これでもか。ってくらい。
でも。怖いとかキモいとか悲しいとかそういう感情が一切湧かず、ただひたすらなんか気分悪い。なんかいやーな空気。
そんな一冊です。
このかた、普段はホラーを書かれているようで、よってこの感じこの雰囲気を出せるプロなんだと納得したけど、なんかなんかなんかやーな感じは抜けません。 -
#bookoff
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大人の短編集。
【コンクリートの巣】はやりきれない話。
こんな風に親から子への虐待が行われているのか…
と辛い思いで読み進めた。 -
短編集。いずれも篠田節子の雰囲気が濃厚。
ほの暗く、ミリテリアスな六篇の作品が並ぶ。
全体的なコンセプトも考えて配置されている。 -
どうもこの人の本を読むと阿刀田高を思い出す。要するに面白かった
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あらすじを読んで気になって買ってみたけど…ちょっぴり微妙。
でも言い回しや情景が凛としていて綺麗。あとカバーも結構好き。 -
短編集。
全ての作品というわけではないが,
バブル崩壊の前後の光と闇の対照を描いている作品が多い。
また,題名通り死に関する作品も少々あった。 -
幻想短編集とあるが、「コンクリートの巣」は幼児虐待を扱っていて、毛色が違う感じ。「自分が悪いから、母親が叱る。悪いのは自分だと自分を納得させているかぎり、家庭内に彼女の居場所は、一応確保されているんだ。」・・・涙。
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短編集。いつものホラー&サスペンスなかんじではなく、幻想的な作品が多いです。
『ニライカナイ』:一人の女性の青春期から壮年期までを描いた作品。短編なので、とにかく淡々と勢いよく進んでいきます。決断の時のあまりの執着のなさ、人生なにが転機となるかわからないおもしろさ、が好きです。‘ピンクの鼻の鼠たち’っていう表現は生々しさとかわいさがあって好きです。
『コヨーテは月に落ちる』:この本のなかで一番幻想的な作品。登場人物たちのちょっとしたダメ人間さに危機感を抱かされます。
『帰還兵の休日』:主人公はどこかにいそうなちょっと嫌な奴という感じでした。飄々と生きるホームレスの老女たちは美しく頼もしい。
『コンクリートの巣』:もし自分が同じ状況に逢ったらどう対処しよう、と考えさせられました。
『レクイエム』:戦争体験者の話。「星々の舟」「ねじまき鳥クロニクル」を思い出しました。愛する人の消滅を知ったとき自分の中にその存在をどうとどめておくか。現代では人生に何度も出会う状況ではないですが、心に残る作品です。 -
篠田節子の短編集の中で、一番好きなものです。とくに、最初の「彼岸の風景」の冒頭列車の描写がすごく好き。
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著者プロフィール
篠田節子の作品
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