巴里からの遺言 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167606022

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    う~ん、なんだろう。
    放蕩したいなら、祖父とかを言い訳にしないで自分がしたいからしたい、という選択の方が共感が持てるなぁ。というわけで親の遺産を仕送りしてもらって、パリで高等遊民とか100年早いって感じの感想です。(遺産が尽きた後は働いてたみたいですが不法労働じゃない?それって)

  • 祖父の手紙に導かれて1970年代のパリを巡るストーリー。
    昔のパリにトリップできるのが楽しい。
    全6話での様々な人達との出会いが印象的。

  • 第14回日本冒険小説協会 最優秀短編賞。
    パリで亡くなった祖父の足取りを追って何でも屋をしている主人公。祖父が写った写真を手がかりに、プロレスラーや左官屋、娼婦、画家などに逢う。
    戦前、パリは自由の象徴だった。「一度はパリを見てから死ね」「日本で就職するか、パリに行くかの2択」などと考えられ、祖父も主人公も、前述の出逢った人々も、パリの空気にやられて落ち着いてしまう。

  • 最後が何かよかった。

  • 参った。感想をアップしようとしたら、2007年に読んでいた。それなのに、読んでいる間、これは前に読んだことがある本だとはまったく気付かずにいた。ショック。

    ストーリーは、渋くていい。男の弱さを様々な角度から見せてくれた。弱さ=優しさなんだけどね。
    藤田さんの描くパリものは情景が見えるよう。ちょっとハードボイルドタッチなところも気に入っている。

    戦前のパリで放蕩の限りを尽くした亡き祖父の足跡を辿る主人公。30歳。パリで出会った一人ひとりとの交流が、彼を一歩ずつ成長させる。

    なんで、こんなに面白くて好みの話をすっかり忘れてしまったんだろう。ああ、情けない。でも、またいつか読み直そう。

  • 主人公が巴里で出会う人々の生き様は面白い。終わり方も好き。
    だけどあまりにも祖父の影を強調しすぎていて、ちょっと無理やり感も感じました。
    総合的には良かったです。

  • パリにエトランゼとして滞在する日本人を描く連作。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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