始皇帝―中華帝国の開祖 (文春文庫 あ 33-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167607012

感想・レビュー・書評

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  • 全1巻

  • なぜ、秦の始皇帝は中華統一を果たすことが出来たのか、始皇帝誕生前の中華の歴史から紐解き、解説する一冊。

    キングダムを読んでいるから、登場人物や時代背景など、よく理解できて面白く読めた。
    キングダムと大きく違う箇所は、始皇帝は父と一緒に邯鄲を脱出していること、幼少期の教育係は蔡沢であること、そして、生物学的な父親は呂不韋であることなどである。

    秦王政は、6歳から人間としてではなく国王として育てられた。人間的でなかったわけではなく、人間の前に国王であったという人物。
    まさに王になるために生まれ、王として生きた人物といえる。

    始皇帝の国造りに多大な影響を与えという韓非子は、今後キングダムにも登場するかもしれない。

    最終章では、始皇帝崩御のあと、わずか3年で秦が滅んでしまったのはなぜなのか、詳細が記されている。
    蒙恬兄弟の無念は計り知れない。。

  • この時代に皇帝の器を持つ人間が秦の皇子であった時点で中華統一は既定路線であり、皇帝の覇業といった派手さは皆無。実際そういう時代だったんだろう。
    この人の文は三国演義で鍛えてても難しい。めんどくさい。

  • 2018/03/31 15:41:57

  • 始皇帝は偉大な業績を残しながら、一般にその評価は低い。それらは、始皇帝が弾圧した儒家たちによって歪められてきた部分も多分にある。そこを、始皇帝の人間像に深く迫りながら、暴君や独裁者といった彼のレッテルをはがしたい、多くの人の悪い評価を変えたいという、筆者の思いが伝わる一冊であり、始皇帝好きの私としては共感できる。筆者曰く、始皇帝と韓非子との「崇高な戦い」も見所のようだ。

  • 4167607018 1998・9・5 2刷 357p 

  • 安能モード全開!な本。ちょっと政を名君化しすぎた感は否めない。そうだ、蒙毅ファンは必読ですよ。あと、しゃべる韓非にーさんが見たい方も是非。

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