韓非子 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2000年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167607029

みんなの感想まとめ

紀元前三世紀に生きた韓非子の思想は、現代の政治学にも通じる深い洞察を提供しています。彼は理想と現実の分離を追求し、徹底した現実主義に基づく支配体制論を展開しました。この古典は、政治哲学や君主主義につい...

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる諸子百家と呼ばれる中国古代思想家たち。その中で法家と呼ばれる系統に位置づけられる韓非子を読み解く本。

    なかなか読み進まず、先ずは読了した上巻だけ、感想をしたためます。

    ・・・
    当方中国文化については素人。

    しいて言えば小学生の時、父親の本棚から三国志を見つけ、これに熱中したのを覚えています。その後長じてビデオゲームで三国志に興じた程度。あ、あとは中学高校でやった(けど殆ど覚えていない)漢文、孔子とか。

    まあ、中華料理が好きとか、中国語を一年くらい習ったとか、そういうのはありますが、諸子百家を読む上では全くアドバンテージにはならず。

    しかるに、しかるに。

    筆者安能氏による序文が良かった。中国の知識層・読書人たちの伝統的典型読書パターンについての随筆のような書きぶりから、読書人の韓非子の評価、その評価がおかしいこと、果ては韓非子はマキャヴェッリに2000年先立つ思想家と位置付ける。

    孔子などが政治理念(ないしは倫理学)である一方、韓非子は政治実務を論ずるとし、この先論じられる内容について当初からイメージを持つことができました。

    ・・・
    とは言え、やはりスンナリと理解しがたかったと感じます。

    上巻で扱うのは「第一章:十過 破滅に至る過誤十箇条」、「第二章:内外儲説 君主の心得三十三カ条控」

    サメ脳の私は、三つ以上のブレットはもう細かすぎてキツイ(笑)。ルールが多すぎると感じてしまいます。他方、これら一カ条一カ条ごと、その背景ストーリーを筆者が丁寧に描いていくださっているため、その一つ一つは読むたびに面白い(ただ読んだ先から忘れる)。

    古代中国の皇帝は素直というか、部下に騙される話が多く、或いは部下の進言がものの見事にはまるような話が多く、おいおいそんなに人生簡単にうごかないだろ、と突っ込みたくなる説話もしばしば。

    こうした現代との乖離も読みづらさの原因であると感じます。

    ・・・
    他方で、本作は「読みよう」かとも感じました。

    本作は国を安寧に治めるためにはプリンシプルベースの運用を旨とし、原則から逸れる運用(口コミ、口利き、思い付きで口車に乗る)を排除するという基本テーゼがあります。その視点は国家運営のトップたる皇帝目線と言い換えることもできます。

    従い、政治家、企業トップ等、人を従えて仕事をする方からすれば、本書はコーポレートガバナンス成功・失敗事例集、と読むことが出来るでしょう。

    逆に、企業や組織の中間層以下で働く方が読めば、上司へのつけこみ方事例集(失敗集)として読むことも可能でしょう。

    なにぶん、2600年以上前の人々の事例です。現代の人間関係にそのまますんなり当てはめることは難しいでしょう。ただし人間、本性はそこまで変わりません。そういう変わらない部分を斟酌して読めば現代に生きると感じました。

    ・・・
    ということで韓非子解説本の上巻を読んだというお話でした。

    自分でフォローはしつつもやはり読みやすい本ではないため、下巻がきちんと読めるか今から不安です笑 

    政治哲学、政治理念みたいのが好きな方は読む安く感じるかもしれませんね。

  • <上下巻を通してのレビュー>

    紀元前三世紀――戦国の世が終わろうとし、新しい時代の到来が予感されていながらも、いまだその方法が模索されていたとき、一人の天才が現れた。
    政治における「理想の追求」と「現実の処理」を分離させ、現代政治学にも通じる支配体制論、命をかけてうち立てた男・韓非子。
    その不朽の古典が鮮やかな解説によって、ここに蘇る。


    気軽に読み始めたのですが、なかなか手ごわい本書。
    韓非子の思想を理解するためには、荀子と老子も読まなくては完全把握できないであろうかと思います。
    徹底した現実主義で、おそらく韓非子の思想を始皇帝が少しでも取り入れなかったら、秦による中国統一はなかったかと思われ、さらに、韓非子がもっと長生きして秦の国体を盤石にすることに力をふるっていたら、秦王朝ももっと存続できたのではないでしょうか。

    韓非子のすべてを知るには物足りなく手ごわい本書。
    文庫本で上下2冊じゃ仕方ないかもしれませんね。

    やはり、岩波を読むしかないかもしれません。

  • なんか読みづらくて読むのやめてしまった。

  • 【感想】
    基本的には、「格言的な引用」→「具体的な説話を複数」→「格言の反復」という構成で進む。
    それぞれの切れ目がやや分かりにくい。
    著者の私見が唐突に混じっていることを差し引いても、現代日本人にはない発想が多く、面白くてためになる内容。
    初めから終わりまで著者の明瞭な「韓非子」観に貫かれているので、概説書とは異なり退屈しない。

  • 韓非子の話をとてもわかりやすく丁寧に教えてくれる本。政治哲学、君主主義について自分で思考する人が読むべき。

  • 高校時代に読み漁った安能務
    2000年以上昔の人が、このような現代にも通用する考え方を持っていたのに驚いた
    驚き・羨望・尊敬
    理知的に生きたいものです

  • 再読中。

  • 相変わらずこの人の本は読みにくく面白くない。
    原文読んだほうがずっと面白い
    あえて下巻を読む事もなかろう。

  • 馴染みやすい。

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