韓非子 上 (文春文庫 あ 33-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167607029

作品紹介・あらすじ

紀元前三世紀-戦国の世が終わろうとし、新しい時代の到来が予感されながらも、いまだその方法が模索されていた時、一人の天才が現れた。政治における「理想の追求」と「現実の処理」を分離させ、現代政治学にも通じる支配体制論を、命をかけてうち立てた男・韓非子。その不朽の古典が鮮やかな解説によって、ここに蘇る。

感想・レビュー・書評

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  • <上下巻を通してのレビュー>

    紀元前三世紀――戦国の世が終わろうとし、新しい時代の到来が予感されていながらも、いまだその方法が模索されていたとき、一人の天才が現れた。
    政治における「理想の追求」と「現実の処理」を分離させ、現代政治学にも通じる支配体制論、命をかけてうち立てた男・韓非子。
    その不朽の古典が鮮やかな解説によって、ここに蘇る。


    気軽に読み始めたのですが、なかなか手ごわい本書。
    韓非子の思想を理解するためには、荀子と老子も読まなくては完全把握できないであろうかと思います。
    徹底した現実主義で、おそらく韓非子の思想を始皇帝が少しでも取り入れなかったら、秦による中国統一はなかったかと思われ、さらに、韓非子がもっと長生きして秦の国体を盤石にすることに力をふるっていたら、秦王朝ももっと存続できたのではないでしょうか。

    韓非子のすべてを知るには物足りなく手ごわい本書。
    文庫本で上下2冊じゃ仕方ないかもしれませんね。

    やはり、岩波を読むしかないかもしれません。

  • 安能務 「 韓非子 」1/2

    韓非子の言葉を物語で肉付けした本。政治や統治の物語の中で 韓非子の思想を論述している。序章で 読書と想象の話 を取り上げており 著者が 韓非子の中で 重点を置いている思想が読み取れる


    「三流の政治家は 三国志を読み、二流は 孫子呉子の兵書を読み、一流は 韓非子を読む」

    「衆端参観」大勢の人の意見から取捨選択する

  • なんか読みづらくて読むのやめてしまった。

  • 【感想】
    基本的には、「格言的な引用」→「具体的な説話を複数」→「格言の反復」という構成で進む。
    それぞれの切れ目がやや分かりにくい。
    著者の私見が唐突に混じっていることを差し引いても、現代日本人にはない発想が多く、面白くてためになる内容。
    初めから終わりまで著者の明瞭な「韓非子」観に貫かれているので、概説書とは異なり退屈しない。

  • 韓非子の話をとてもわかりやすく丁寧に教えてくれる本。政治哲学、君主主義について自分で思考する人が読むべき。

  • 高校時代に読み漁った安能務
    2000年以上昔の人が、このような現代にも通用する考え方を持っていたのに驚いた
    驚き・羨望・尊敬
    理知的に生きたいものです

  • 再読中。

  • 相変わらずこの人の本は読みにくく面白くない。
    原文読んだほうがずっと面白い
    あえて下巻を読む事もなかろう。

  • 馴染みやすい。

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