パッサジオ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 124
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167612016

感想・レビュー・書評

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  • 延命措置をとられた老人と
    歌を歌えなくなったシンガーとの
    不思議な巡り合わせ。

    命の尊厳や葛藤が描かれた本。

    辻仁成は、心に眠る大事ななにかを
    掘り起こしてくれる本が多いと感じます。

  • (15.09.13)

    だいぶ前に買ってあった一冊。

    声が出なくなり、ツアーから逃走するロックシンガーと、声に欠陥のある女の物語。

    内容は途中から人類の生命に関する大きなものへとなっていく。今読んでも斬新な内容だ。

    辻仁成らしい作品。ただ、後半失速して、〆方はイマイチ、というかかなり薄い終わり方。

  • 声を失ったロック歌手が、不老不死に効果があるというDNAミュージックの開発に携わるなかで学ぶ生きること(そして死ぬこと)の価値。そして再起へとつながる物語。

    この本のタイトル「パッサジオ」の意味は「通過点」。
    声を失うこと、その原因と思われるのは、幼少期から成長に置ける主人公の出生と生い立ちの記憶。

    音の三部作とされている(らしい)『グラスウールの城』『パッサジオ』『アンチノイズ』
    すべて読んだけども、どれも違う視点で楽しめたし、共通する”生への問い”は、この三部作でそれぞれがそれそれを補う形で表現されているように感じた。
    生死や存在はここで表現されている音と深く結びついている。
    明確にはされていないけども、三作とも、その後に対する不安をも伴った予感と希望とで余韻を残して物語は終わっている。

    (※ちなみに、本作品「パッサジオ」のディテールについて、「脳梗塞で余命1年と宣告された」という設定があったのだけども、ここは”?”がつきまとってしまった・・・)

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    【内容(amazonより)】
    コンサート開始直前に声を失ったロック歌手は、奇妙な魅力を放つ女医を追って、彼女の祖父が主宰する山中の不老不死研究所に辿りつく。そこで彼が出会ったのは、生命の秘密を解きあかすというDNAミュージックを聴いて育った巨大ひまわり、そして…。圧倒的人気の新時代文学の旗手が人間の根源に真っ向から迫った話題作。
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  • 声を失ったロック歌手が、医者を介して不老不死に効果があるというDNAミュージックに引き込まれていくというSF的な要素もある。ミュージシャンとしての背景もある作家ならでは。音響機材に関する細かな描写や音楽に関しての表現は、さすが。

  • コンサートツアー中に声を失ったロック歌手三原は突然失踪。ボイストレーナーの美里を追って、とある研究所を訪れる。そこでは、美里の祖父がDNAミュージックによる延命治療という驚くべき研究をしていた――。
    永く生き続けることが人生の目的なのか?そこに意味は、幸福はあるのか?そんな分かりやすい問いかけを、主人公の歌(声)に関するトラウマと絡めて物語は進んでいく。相変わらず、老人の強い存在感が作品全体を覆っている印象。

  • くだらな過ぎて途中でやめようかと思ったけど、短かったので我慢して読んだのが失敗......明らかに時間の無駄遣いだったヽ(・∀・)ノ
    辻仁成......数冊読んだけど、やっぱあわないな......たぶんもう読まない (´・ω・`)

  • テーマは面白い。DNAミュージックを延命に活かすという観点。


    しかし、人物描写がお粗末。主人公はえらくつまらない人間にしか見えなかった。



    本作『パッサジオ』に関しては、もう少し丁寧なレビューを心がけるべきであったが、読んでから少し時間がかかってしまったのでレビューもお粗末。本も返却してしまった。




    ただ、それなりに面白い。それなりに。



    作者の『冷静と情熱のあいだ』を以前読んでいて、わりと好印象だった(ような気がする)。

    そのため多少の期待を持っていたのだが、見事に裏切られた。






    文章量が少なく、さらっと読める点は評価したい。
    飽きて本書を置こうとする直前に終わったのだから。

  • 初めて読んだ、辻人成さんの作品です。
    延命研究と音楽に興味を持ちました。
    歌をうたうことの意味を考えさせられました。

  • 冷静と情熱のあいだで有名な辻仁成氏の本。未読。

  • DNAミュージック。新しい音楽ジャンルが確立されるかも。

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著者プロフィール

辻 仁成(つじ ひとなり/つじ じんせい)
1959年生まれ、東京都出身。ミュージシャン、映画監督、小説家。1985年にロックバンドの「ECHOES(エコーズ)」ボーカリストとして活躍。2003年に渡仏し、拠点をフランスに置いて創作活動を続けている。
1989年『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し作家デビュー。1997年『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞。1999年、『白仏』のフランス語翻訳版で、フランス五大文学賞の一つフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。
ほかの代表作として、映画化された『冷静と情熱のあいだ Blu』『サヨナライツカ』をはじめ、『右岸』『ダリア』『父 Mon Pere』など。

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