てのひらの闇 (文春文庫 ふ 16-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167614027

感想・レビュー・書評

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  • 先日amazonの東野さんのオススメで
    テロリストのパラソルを読み
    「この人の作品は好みだ、よしこれから追い掛けよう!」
    と思った矢先に・・・お亡くなりになられた事を知り
    衝撃をうけたまま購入した1冊。

    感想は「やはりこの人の作品は好みだ」という感じで
    雰囲気のあるハードボイルド(なのか・・・ミステリなのか・・・)でした。
    特にこの方の書く女性は嫌みが無く、かっこよいのがとても素敵です。(この手の小説に登場する女性は、たいがいお節介で足手まといでウザイのが昔から私は好きではなかったので)

    続編の名残り火もさっそく購入。
    わくわくしながら読ませていただこうと思います。

    ・・・しかし、本当にお亡くなりになってしまっているということが悔やまれてなりません。
    まだまだ沢山の作品を読みたかったのに。

  • やはり藤原伊織の書くおっさんは好きなのですが、
    今回の主人公はちょっと強すぎかな^^
    でも、ラストは好きですね。

  • 飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診される。
    しかし、それがCG合成である事を見抜いた堀江がそのことを指摘したその夜、会長は自殺した。
    堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが…。

    2012年7月20日読了。
    ミステリーではなく、ハードボイルドに分類したのは、探偵役でもある主人公の行動によるもの。
    物語が進むにつれ、彼の過去が明らかになってくるのですが、これがまさにハードボイルドそのもの。
    ただし。彼から孤独の匂いはしません。
    無茶苦茶やってるのに、周りの人間から、愛されてるし、守られている感じがしました。
    ハードボイルド探偵にしては珍しいタイプですね。
    続編が出ているようなので、いずれ読んでみたいと思います。

  • 今まで読んできたハードボイルドもので、
    一番惹きつけられたかも。
    でもハードボイルドっぽさは結構マイルドなのでは?

  • 10年以上振りに再読したけど、やっぱり面白かった。
    主人公のように子供がそのまま大人になったような困った人は、実際には女性からこんなにモテないんだろうけど、だからこそオジサンからすれば憧れがあります。矛盾しているかな?
    最近は本作のようなハードボイルドには出会っていないので、これをきっかけに藤原氏の作品を再読してみようと思います。

  • この人の主人公はかっこよすぎて現実味がない。おそらく著者の憧れるタイプでその願望を投影しているのだと思うけど、リアルではないので完全に遠いところから超客観的に読んでしまう。
    おっさんと若い女性、というコンビもマンネリぎみかも。。。

  • 主人公、タイケイ飲料宣伝部課長・堀江が魅力的。自殺した会長の死の真相を探りながら、堀江の過去もわかってくる。

  • 続編を読むために再読。すっかり忘れていたのでしっかり楽しめました。読むのを途中で止めたくなくなる…やっぱり伊織さんの本は素晴らしく、めっちゃ私好みです。主人公が淡々とある事件について調査し、繋がっていく事柄。進め方が良いですね。続編が非常に楽しみです。

  • もう、みんなカッコ良過ぎ。
    大原が、あの上司をほっとけなくて、
    追いかけてしまう気持ちが良くわかる。
    本当は、根っこで惚れてるんだと思うけど、
    大人の采配で、上手く抑えてるあたりの加減が憎い。
    実は仕事に熱くて真っ直ぐで
    目を離せない、影を抱えた中年を描かせたら、
    右に出るものもまー、少ないのでは(横山秀夫氏あたりも好みだが)
    とことんフィクションなのにこんな生々しいなんて、
    カッコ良過ぎだ。

  • 内容、展開、結末と文句なし。

    ハードボイルド小説とは知らずに読んだ。
    この手の小説は好きな人は読むのがいいのでしょうね。

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著者プロフィール

1948年大阪府生まれ。東京大学仏文科卒。85年「ダックスフントのワープ」ですばる文学賞を受賞。95年「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、同作品で翌年直木賞を受賞。洗練されたハードボイルドの書き手として多くの読者を惹きつけた。2007年5月17日逝去。

「2023年 『ダナエ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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