- 文藝春秋 (2006年12月6日発売)
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感想 : 30件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167615048
感想・レビュー・書評
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登場人物がみんな濃すぎてまるで少年マンガを読んでいる様だった。ハニートラップに特化した女性工作員集団寿隊は、笑いを狙ってるとしか思えない。なんだよ「コトブキ♡」って。
スパダリ色男ジジイこと樹王オジイがいろいろと凄い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現在の秩序を作り上げた老人たちと
秩序の危機と崩壊。
そして少年少女による新秩序の再構築。
物語の骨格・構造はシャングリラに通じる要素多数。
読んでいるうちにいやおうなく巻き込まれていく物語の力は
池上永一ならでは。
面白かった。 -
ハチャメチャな設定ながらも、沖縄上陸戦の阿鼻叫喚の情景と戦後の復興に尽力した人々の想いを感じられる。次の世代にその想いを紡いでいく...。戦争を知らない世代の成長記だ。
ちなみに九六式十五糎加農砲が沖縄に配備された記録はない。 -
戦後、村に残されたカノン砲を守り神「キャノン様」としてあがめ、独自に復興、発展をとげた村…という設定が、まず、すごい。
実質的に村を支配するノロ(巫女)のマカトオバァと樹王、チヨ。3人には、長年、隠し続けてきた秘密があった。村を探る謎のアメリカ人、小野寺トラストによる村の開発計画…村を守るために、3人の老人は…。そして、3人の孫の雄太、博志、美奈は…。 -
戦争の傷跡が残る村。沖縄の暑い空気が伝わってくる。
ひとつの村としてありえない設定なのに、妙にリアリティーがある。
文章が説明的で、はじめの方はそんなにおもしろいとは思わなかったんだけど、中盤からは盛り上がりを見せて一気に読んでしまった。
この村のすべての人たちを通して、明るい未来への希望を見せてくれた。落ち込んだときに読みたい1冊。 -
この作者さんのマジック半端ない!!
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・老人が元気で有能。
または、かっこよく描かれている。
嬉しくなってくる。
・「投下された爆弾のうち、 2%は不発弾となっている」
というのは事実のようだ。
「ファンタジー小説」をツールに、
今もなお戦争の爪あとがあることを伝えようとしている。 -
若書きなのだろう、いろいろ消化不良な部分はある。それでも、わきあがってくるマグマのごとき生命力、生まれ育ったコミュニティーを愛するあたたかいこころ、きらきらした未来へのイメージ。池上永一はほんとうに素敵な物語を読ませてくれる。
守り神が帝国陸軍の九六式カノン砲というのが奮っている。その歴史の浅さも、その暴力性も神にふさわしいものではない。それでも、圧倒されるのだ。キャノン様を尊び、心の拠り所にできる彼らがうらやましくもあり、ああ、宗教って何だろう。
沖縄旅行のお供に持っていき、読めずに持って帰ってきた。その土地で、青い空の下で読むことができればよかったな。 -
石垣島などを舞台とした作品です。
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沖縄の島の物語
戦争体験の色濃い土地ならでは
読んでて面白い -
この人のは当たり外れが大きいな…。楽しめるエンターテイメントではあったけれど、荒唐無稽さが白けるところもあって…。
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池上永一のファンタジー小説。
巨大カノン砲を崇める、ヘンテコな宗教を持つ村で
繰り広げられるユーモラスな日常。
村を独裁するノロ、怪盗ルパンさながらの泥棒婆さん、
秘密結社に美女軍団。
登場人物のキャラが個性的で、
突飛な設定・世界観と相まって
アニメ作品でも観ているように夢中で読み耽りました。
ユーモラスなストーリーに見え隠れする
60年前の大戦が残した忌々しい傷跡、
村に隠されているらしき謎といったところも
すごく惹きつけられます。
その分、後半に失速していくように感じられたのはとても残念でした。 -
うーん…どっかで読んだようなお約束パターンが少し鼻に付く。
中学生ぐらいには楽しく読めるかも。ライトノベルっぽい。 -
設定もさる事ながら、ストーリー展開がテンポがよく、とても読みやすかった。
戦争が残した副産物を上手く信仰に結びつけながら、巧みに真実を隠し、けれども9・11世界貿易センターの崩壊によって謎があきらかになっていく・・・。
歴史の事実とは表に出ないことなんて沢山あって、もしかしたらこんなことが実際にあったかも~~~って思ってしまう内容にワクワクしてしまった。
村の謎をあきらかにしたオバァ達の話は切なくなったけど、デイゴの花を私はきっと感慨深くみてしまいそうです。
それからこの本のキャラ達の映像が江口寿史が書く人物に重なってしまって、
これって是非ともアニメ化してもらって、彼にキャラデザインをしてもらいたい!って思ってしまった。 -
余計なキャラと描写があるけど
それとは関係無しに面白い -
出張先の沖縄で読んでみる。(せっかくだから石垣で潜った)3人の小学生と村のグスクに鎮座する大砲を信仰の中心としてまとまっている村のお話。と、設定ははちゃめちゃな感じなのですが、9.11以降の現実の世界を楽しくデフォルメして反映させておりテーマは深い。話はラノベチックに進んでいきますが、現在の価値観を、戦時中に当時のイデオロギーとしてありえない枠組みの中でそのまま思考させてしまう変な映画の脚本みたいな作品とは違い、思いが迫力となって伝わってきます。消えることの無い戦争の影と戦後世代のギャップ、地方自治の自立、教育、かっこいい大人という要素を絡めながら、なぜ大砲をご神体としたか?なぜ村はバブル以降も栄えているのか?が明らかにされていきます。(むりやりだけど)なにより、冒頭の「珊瑚の吐息を孕んだ風が村に吹いてくる。」でシビレてしまいました。この空気感!出張中に聞いた公演の中で知ったことですが、「レキオス」って昔航海術に長け、台湾中国や大和からいろいろなものを自分たちの文化に吸収してきた昔の琉球の人々のことなのだそうです。同じ著者の「レキオス」も、そんな話を思い浮かべながら、もう一回読んでみようと思いました。題名で損をしているような感じですが、すばらしい作品だと思います。
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沖縄のとある豊かで美しい村に残された、帝国陸軍九六式カノン砲。
村人から「キャノン様」と呼ばれ、村の守り神として祭られるこの大砲には、60年前のある秘密が隠されていた。
この秘密を守るため、個性あふれる3人の老人とその3人の孫たちが、村の開発を企む謎の美女や、怪しげなアメリカ人と対決する。
バブル経済とその崩壊、911同時多発テロ、そして60年前の沖縄戦。
重く複雑なテーマを織り交ぜながらも、爽やかで鮮やかな物語展開にページがどんどん進んでゆきます。
現代に生きる私たちは、あの戦争とどう向き合うのか?
ゴーヤーチャンプルー的な現代の神話。 -
最初は変わった宗教を持つ仮想世界のようでしたが、途中から認識が変わりました。
村を護ることにとてもこだわっているのが印象的だったし、そこまでどうして?と思うことも何度もありましたが、最後に書かれたその理由に感動しました。
それと同時に、戦争の後遺症について、私の認識の甘さを知らされたような気がします。
デイゴの樹にまつわるお話がとてもよかったです。
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