豚の報い (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 146
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167618018

感想・レビュー・書評

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  • 生の象徴であるような3人の女性たちと御嶽への祈りとの対比、またその間に立つ正吉、それぞれの温度や質感が素直に感じられる作品。

  • 沖縄に行かなきゃいいも悪いもわからんのかな。この作品。

  • 小さなきっかけでも、偶然と呼べないほど濃い思い出になるのも、思い掛けのない時に起こるんでしょうかね。後半のまた違った物語も、夏の思い出のような感じで好きだった。何気ないどうでもいい会話もあれはあれで特別なように感じた。芥川賞を取ったので読んだけど、案外普通のストーリーだった。

  • 会話が魅力的だった

  • 高を括って居た。語彙不足のウチナーンチュが書く小説なんて・・・・と。芥川賞を取ったとき読んでいるのですが、覚えているのは、豚がスナックに闖入の場面だけ。改めて読んでみて・・・フ・カ・イ
    やればできるじゃないかウチナーンチュ

  • 表題と芥川賞作品と言うことに引かれ購入したのですが。。。。
    なんだか合いませんでした。
    何か入り込めない、主人公と離れてしまう感覚があるのです。著者には何か下敷きがあって、その上にこの物語が書かれているのですが、その下敷き部分が私とはズレている感じです。
    背景描写の少ない作品なのです。登場人物の年齢も性格も。小説の枕部分でサラリとその人物、背景を特徴的に示すエピソードなどが示されることが多いのですが、この小説にはそうしたものがありません。その所為なのかもしれません。

  • 食用とされるべき運命にまつろわぬ豚は
    世界のシステム・リーンカーネーションの輪から離れ
    再生を拒む亡霊として漂い続けるのだ
    亡霊は、同じくまつろわぬ意志を持つ者のにおいをかぎつけ
    これにすりよってくる
    それが不幸のしるし…いわゆる「厄」である
    しかし、そのように厄を受けることは、結果的に
    生き方を反省する契機となるもので、必ずしも悪いことではない
    懺悔するべきである
    亡霊を引き寄せる心のやましさを
    死者の世界の入り口に向かって吐き出すのである
    そうすれば一時的にせよ
    罪は許され、不幸を遠ざけることができるだろう

    「豚の報い」は、優柔不断な若者がなりゆきで預言者となり
    沖縄本島から、スナックのママたちを約束の地へとみちびく物語
    少年よ神話になれである
    これが、オウム事件の直後にもかかわらず芥川賞を獲ってしまった
    ニューエイジ・オカルトの延命策か
    当時、米兵の暴行事件があって
    沖縄問題がマスコミにクローズアップされていたのは確かだが…

  • いやあ、コングラッチュレーション。

    芥川龍之介賞の受賞おめでとう!

  • やっぱり県民としてはこの辺も押さえとかなきゃね〜、しかも勝連やら与那城やら、もろ地元じゃないの〜( ^ω^ )嬉
    と、ワクワクしたのは最初だけでした…。

    嗚呼、やっぱり私は芥川賞に向いていないんだなあ。と、最後には悲しくなってしまった。
    話が面白い面白くないじゃなくて、「この作品の何が評価されたんだろう?」と考えてしまって、物語世界に没入できてない時点でダメよねえ(T_T)

    女の業のような愚かしさが、生々しい滑稽さを持って描かれているのですが、うーん、私には合わなかったようです。残念…。またいつか再チャレンジしてみたいな〜。

  • 1995年下半期芥川賞受賞作。豚がスナック「月の浜」に闖入したことによって、そこで働く女たち3人は、主人公の正吉と真謝島に向うことになる。いわば厄落としのためである。池上永一なら、ここからファンタジックに物語が展開して行くのだが、又吉はあくまでもシリアスである。沖縄に独特の御嶽は、ここでも重要な役割を果たしているし、全編が沖縄の濃密な風土の中にある。ただし、その「語り」はあくまでも共通語だ。「何か馬鹿馬鹿しいけど必死に生きている」3人の女たちが哀れでもあり、そこに強烈なリアリティが浮き上がってくる。

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著者プロフィール

1947年沖縄生まれ。琉球大学法文学部史学科卒。1978年 『ジョージが射殺した猪』で第8回九州芸術祭文学賞受賞。  1980年 『ギンネム屋敷』で第4回すばる文学賞受賞。  1996年 『豚の報い』で第114回芥川賞受賞。

「年 『パラシュート兵のプレゼント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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