- 文藝春秋 (2013年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167620080
作品紹介・あらすじ
胃がんや肺がんなど固形がんの標準治療とされている抗がん剤。だが実は、臨床試験データを詳細に見て行くと、固形がんに対する延命効果は認められない。データには延命しているように見せかけるさまざまなトリックが仕掛けられ、既成事実化され、現場の臨床医すら騙されてしまう。
本書では、その手口を一つ一つ紹介する。抗がん剤が、細胞を殺す毒薬として開発された以上、結果的に命を縮める毒性からは逃れられない。それより、本当に必要ながん治療を自分で選ぶ力を身に付けよう。「近藤本の一つの到達点にある書――後藤正治(ノンフィクション作家)」。
効かない「抗がん剤」認可のインチキをすべて書く!!
・抗がん剤の延命効果は人為的に操作されている
・死んだ患者を生きているように見せかけたグラフを作る
・転移を隠して腫瘤縮小効果のみを強調する
・タキソールの驚くべきデータ改変
・製薬会社社員やコンサルタントが論文著者になる
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
抗がん剤の真実を明らかにする本書は、その延命効果が人為的に操作されていることを詳細に解説しています。著者は、抗がん剤が正常細胞をも傷つける毒性を持つことを指摘し、延命ではなく縮命につながる可能性を示唆...
感想・レビュー・書評
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2014.11―読了
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「結局、抗がん剤が殺細胞薬である以上、正常細胞を殺すがゆえの毒性はなくならず、延命効果ならぬ縮命効果の発現は不可避です。(本書 まえがき)」からはじまる本書は、とても分かり易く、そして丁寧に、その理由を明らかにしてくれるため、一見刺激的なまえがきの言葉も、それらの理由を一つ一つ追っていくことで、自然な流れで理解することができる良書です。
本書後半では「今日、がんに限らず、高血圧や糖尿病等、種々の成人病の早期発見・早期治療が叫ばれています。しかしこれも、寿命を延ばすという根拠データがない。人間ドッグを律儀に受けて医者の言うことを守ると、逆に寿命が縮む可能性が高いのです。(本書抜粋)」ともしており、抗がん剤にとどまらず、広く医学界と患者への警鐘となっています。
本書の著者は慶応大学医学部放射線科の医師(執筆当時)です。2014年に定年で大学病院を去られるまで、その肩書は「講師」のままだったそうです。
この事実もまた、本書の価値を正確に教えてくれるものの一つであると感じました。 -
【効かない抗がん剤、認可の裏にカラクリあり】亡くなった患者を生きているように見せかける、転移を隠して縮小効果をうたう、業界一丸となった抗がん剤認可の手口をすべて書く。
著者プロフィール
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