フルハウス (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 241
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167621018

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  • 時間があれば。

  • 毒の味がする、

  • 性的虐待を受けたのだろう娘が少女を見る視線の不気味さ。不快感を残す。

  • 父親は、新たな土地に家を建て、独立した二人の娘を呼び寄せた。一からすべてをやり直すつもりだったのか、新しい家には別れた母親をも含めた家族4人で住むための準備が整っていた。それでも家に寄り付かない娘たちに対し、父親のとった行動は…。
    なんだかあやし~い小説だ。まず、父親があやしい。何を考えているのか分からない。語り手である長女の素美は、私からするともっとあやしい。父親に抗おうとしつつも、闇に包まれた家から離れない。表題作の他、「もやし」を収録。こちらは読むのがつらい。気持ち悪くて。
    ☆泉鏡花文学賞・野間文芸新人賞

  • このテンションは好き

  • 少女も妻も狂気に満ちている。
    柳美里の自伝的要素も織り交ざり、とてもリアル。
    そして、何処までが現実世界にあったことで、何処までが作者の物語なのかわからない。
    私は狂気を求めているのかもしれない。

  • 面白かったです。
    個人的にはフルハウスの次に載っていた「もやし」のほうが好きだった。
    狂ってる具合がすごい丁度良くて、読んでいて現実と本の世界の瀬戸際を感じるというか、リアルでありえそうだなーと思ってゾクゾクしました。
    柳美里、良いです。

  • 日本人の「家」という呪いについて十分に語られた小説である。狭い国土の中、密集しながら生きている日本人はどこか「自然」を失い、隣人関係や他人への基本的行動がおかしくなってきている。まわりに物が溢れるに従い、人間と人間の接続は緩くなっているのだ。ガバガバに開いたその接着面はすぐに壊れそうで、「家」の中に引きこもるしかない家族が権力を握る。「家」を固執する者、人生の楽しみの半分を知らず。

  • 東野圭吾さんなんかもよく使いますが、

    話がややこしくなってきたときに一旦まとめる書き方や、

    たとえば、言い終わらないうちに従業員は電話を切った。

    といった些細な日常のやりとりなんかが、すごく丁寧に表現されていました。

    これもいつか勉強し直さないといけない一冊です。

  • 家を建てることを望んでいた父が、本当に家を建ててしまった。
    娘や妻は寄り付かず、その替わりにその家に住んだのはホームレス・・。そういえば「家族シネマ」でも際どい家族関係が描かれていた。なんとも痛い。

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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