タイル (文春文庫 ゆ 4-3)

著者 :
  • 文藝春秋
3.09
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167621032

感想・レビュー・書評

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  • タイルが好きな男?のお話でした
    いろいろ理解不能だし、どうしてそういう流れになるのかって感じでした
    ただ、気になるのはあのあとはいったいどうなるのかってことくらいです

  • こわいけど読み進めちゃう

  • なんですか、ホラー純文学???。柳美里さん、1997年の作品(2000年文庫化)「タイル」。私は全く意味がわかりませんでした。無念です!

  • 「狂気に理由なし」と感じさせられた柳美里さんのエロティック&黒い笑い&血みどろのホラー小説です。妻に拒絶され離婚したやもめ男が引っ越したマンションの一室で憑かれた様に一心不乱に部屋にタイルを敷き詰め続ける。コンビニで缶ジュースを先に飲んで空き缶で清算したりデパートで水着(赤いパンツ)を試着したまま買ったりしている内はコミカルな笑いで済んでいましたが、男にはとんでもなくヤバイ事をやらかしそうな半端ない異常な気配が出まくりでしたね。不能男の一瞬の変貌が恐ろしく過信と油断が招いた血の惨劇に心が凍りつきましたね。

  • あんまり

  • 柳美里の本は初めて読んだけれど、なんていうか、すごく、自己陶酔型の本だとおもった。いっそここまでいくと突き抜けている。案外常識人の方が狂人を書くのが上手い、みたいな。分かっていながら狙って気持ちの悪いことを書いている感覚。わたし女なのに、こんなに生々しく男の性欲について書けますよ、みたいな。
    ホラー純文学というワードに惹かれて読んでしまったがホラーとしても純文学としてもわたしの好きな方面ではなかった。でも総合してこういう自己陶酔型の本、嫌いじゃない。なんで女流作家があんな目に合わなければならなかったかについては結局よくわからなかったけれども。

  • この人は本気の変態だと、この人は本気で狂気に満ちてると、気持ち悪くなるほど衝撃的な小説でした。
    無理矢理エロかったりグロかったり、雰囲気だけ格好付けた鬱ストーリーはこの世に腐るほど転がっていますが、この小説は作者の内面が全部曝け出されている上にそれが救いようのない変態っぷり…。
    登場人物全員救いようがないです。
    苦笑いするしかないような小説です。

  • 読書後の変な満足感は最高だが、序盤のつまらなさを踏ん張って我慢読みをして迎えるものとしては釈然としない。後半の読みたくないけどやめられない感は大事。悪くないけど、もっと面白い本がある。

  • 濃い…。まともな人間が一人も出てこない。

    特に主人公の狂い方が(セリフとか)キてななぁ。

    なんていうか落ち込んでるときに読むものじゃない。

    ホラーといえばホラーかな。

  • 『タイルが完成してしまうと、男にはそのあとの物語がなかった。行き止まりのトンネルが口を開いて待っているだけだ。トンネルの入り口には外光が射しこんでいるが真っ暗闇だ。男はトンネルに足を踏み入れ目を凝らしている。』 (p.139)

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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