江戸からの恋飛脚 八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫 さ 28-12)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167627126

感想・レビュー・書評

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  • 十兵衛は誰をイメージしたら良いのだろう?腕はたつけど女に弱い、頭はまわるけどちょっと鈍臭い。次の巻が楽しみだ。

  • 八州廻り桑山十兵衛シリーズ4作目。
    1冊を通して、真偽の定かでない貴人の旅が何度か出てきて、一方は御三家の暗躍と、それに振り回される親子、もう一方は十兵衛の再婚話につながっていく。

    佐藤雅美さんの江戸ものは、生活感があって良い。
    8話構成で、1話1話完結しているが、8話通して1つのお話でもあり、1官吏の話でありながら時代背景もしっかり影響して、そこに生きる人を描いている感覚が楽しい。
    話としては、十と一つの花嫁の涙が好きでした。

  • 良かった・・・十兵衛さん
    ひとつの事件(狂言)で出あった登勢
    短編連作だけど、大きな陰謀が見え隠れ
    さらに、二人の恋のが成就するか・・・

    うん、良かった

  • 初版本

  • なんか古文書を読んでるような、ぶつ切りのような文章が、逆に余韻があるようで好きです。シリーズなんですが、飛び飛びに読んでるので、十兵衛さん家の事情がちょっとわからなかったりしますが、全体には影響しません。今この人の時代小説が一番好きかも

  • 前々から気になっていたのですが、佐藤雅美さんの作品は、シリーズ化され巻が進むにつれ人物が希薄になっていく傾向があるようです。
    この作品は「八州廻り桑山十兵衛シリーズ」の4巻ですが、やはり十兵衛がごく普通の官吏になってしまった感じがあります。また、この作品では十兵衛の恋物語が伏線に有るのですが、相手の女性や、恋に落ちるまでの経緯などもほとんど描かれてないのです。
    佐藤雅美さんと言えば、時代考証に優れた作家という定評があります。この作品でも、なるほど江戸時代の制度というのはこんな仕掛けになっていたのか(たとえば、人が殺されても示談で済ます。しかもそれを役人が認めている)と思わせる所が随所にあり、それはなかなか興味深いのです。しかし、そこに力を注ぐばかりに人物造形やストーリーがおろそかになっているのではと思えてしまいます。

  • ありゃ、Happy Endだ。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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