- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167629076
感想・レビュー・書評
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平安末期、藤原家の摂関政治を終わらせた信西、清盛、そして義朝。知略の2人に対しまさに源氏の流儀で向かい合った棟梁の物語。やってる事は無茶苦茶だけどね、歴史を歴史としてじゃなく、想いとして読める本。
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2016年8月18日読了
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保元の乱と平治の乱を義朝の目を通して語られるところが面白かった。
源氏の棟梁はただ一人という源氏の流儀は、一族であっても勝負に負けた方は根絶やしという苛烈なもので、義朝はそれを実行したがために朝廷では一族の味方がいない事態となってしまったところが本当に皮肉なものだ。
一族郎党でさえ結束が固まっていなかったり、その状況で信西、後白河天皇、清盛というある種怪物のような人たちと対峙しなければならなかったことを思うと、その後20数年の源氏の苦難が偲ばれる。 -
9784167629076 201p 2012・3・10 1刷
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序盤~中盤までは、ひたすら教科書を読んでいる感じがした。保元・平治の乱およびそれに関わった人々についての説明、みたいな。
終盤は一族の結束が感じられる描写が多くて面白かった。 -
全1卷。
薄い。
源頼朝・義経の父ちゃん、
源義朝の話。
源平合戦の基になった、
保元の乱・平治の乱の時代を描いた、
少し珍しい物語。
勉強にはなる。
物語としては駆け足で、少しチグハグな印象。
源氏と平氏の対立の根っこを探る解説書って感じ。
個人的には物足りず、残念。 -
隠れた名歴史作家だと思う。
日陰の人物にスポットライトをあててしかも
凄みというか暗いというか。。
改めて紹介してくれた後輩ありがとう。
親子どもでされ、源氏の統領はひとりという
凄惨な掟が源氏の強みであり、鎌倉幕府の
源氏将軍が3代しか続かなかった理由だと思う。。
一子相伝? 北斗の拳か?W -
実の父と戦えられそうで「浮き浮き」(本当にこう書いてある)する義朝が「源氏の流儀」そのままに動いているのだな、と思わされた。
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源義朝の生涯を書いた本。平清盛よりもこの悲運な武将の生涯に心惹かれます。もっと掘り下げて書いて欲しかった。
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現役で活躍する歴史小説家の中で一番気になる作家の新作。大河ドラマに便乗した感はあるけど、もともと鎌倉擾乱(名作!)など鎌倉時代ものを手がけている人なので、まあいいか、と購入、ナマモノなので早速読んだ。書き下ろし(やはり便乗ぽい…)のためか、この人の作品としてはバタバタした印象が…まあサクッと読めたけど。