溺レる (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2798
レビュー : 304
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631024

感想・レビュー・書評

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  • お酒強くないけど、お酒飲みたくなるゆるい
    小説…
    と思いきやドSな男がでてきたり
    けっこう激しめだけど ゆったりのっぺり
    な文章。
    解説にどの短編も「つまらない女」
    って書いてあったけどなんでも言うこと聞く
    つまらない女といると 落ち着くことも
    あるんだろうなー
    そして死にたくなるのだろうか。。?

  • ふわふわした不思議な文章と男女のねじれた話。
    ユーレイの話が印象的

  • う~ん、退廃と現実逃避の世界だなぁ~。
    でも面白い...。この世界観はなかなか味わえないので、定期的に触れてみたくなるだろうな...。好き嫌いが分かれる作品だと思う。私はOKにしたい。

  • 文学

  • 20181212 不思議な小説。初めてなのでそのように思うのだと思う。だんだん慣れてくると違和感が消えて当然の道行と思えてくる。次の本も借りてみようかと。この人の考え方が理解できるようになったら返ってヤバイ。少し離れて見られるかどうかなのだろう。

  • 女流文学賞、伊藤整賞W受賞。短編集。どれも男と女の話。『さやさや』『溺レる』がお気に入り。この人はもの喰ってる描写がいいなぁ。実に旨そうで実に巧妙に取り入れてある。

  • 官能的な短編集。

  • オシャレなショートアニメを見ている感じ。シンプルで読みやすくて漢字があまり無くて、でも内容は濃い。個人的に好きな感じだけど、もう少し感情移入できたら良かった。
    同じ様な内容の短編集は、自分が好きなテーマならいいけど、そうでなければただのレピテーションになってしまうのが残念。
    「さやさや」が一番好き。

  • ・「ハジバさん、どっかにしけこもう」いらいらしながら、わたしは言った。思わず、言ってしまった。
    「しけこむって、トキコさん、古い言葉使うね」
    「行くの、行かないの」やけになって、叫んだ。
    「トキコさん、そういう場所、知ってるの?」
    「この辺は知らないけど、捜せばあるでしょ」
    七面鳥はさ、これあんがい可愛いんだよ、などと話を逸らされるかと思っていたが、
    ハシバさんはこれがあんがいかんたんに、
    「じゃあ捜そう」と言った。
    「しけこもうぜ」わたしを真似て言い、わたしの肩に腕をまわし、歩きはじめた。ハシバさんにひきずられるようにして、わたしも歩きはじめた。

    ・「ハシバさん」小さな声で、ハシバさんには絶対に届かない声で、呼びかけた。ハシバさんは歩いてゆく。振り向かない。
    「ハシバさん、好きなの」呼びかけた。
    好き、という意味がよくわからない。手前勝手な言葉だ。男はわたしを蹂躙した後に、「好きだったんで」などと言った。わたしはハシバさんが好きなので、ハシバさんとどうにかしてしけこもうとしている。ハシバさんが好きなのは、ホルモン焼きとレバ刺しと漬物だ。七面鳥はハシバさんのことが好きだったんだろうか。ハシバさんが戻ってきて、わたしの横に立った。
    「トキコさん、どうした」
    「ハシバさん、好きなの」もう一度、言った。
    「そうか、そうか」ハシバさんはわたしの頭のてっぺんを撫でた。撫でられて、涙が出た。くやしくて、涙が出はじめた。

  • とても官能的。
    男女間の張りつめた緊張感、距離感に読んでいてゾクゾクする短編集。
    大人の男女の、時にしっとりと、時にねっとりとした色気に私まで溺レそうだ。
    特に『さやさや』『溺レる』『百年』が良く、読了後も余韻がずっと残る。

    男と女が静かに淡々と情を交わす。
    アイシテルのに、二人でいるのに、何故だかさびしい。
    思いきってアイヨクにオボレてみると、いいのかもしれない。
    こういう川上さんも好き。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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