センセイの鞄 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 7208
レビュー : 1110
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631031

感想・レビュー・書評

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  • 高齢の先生と生徒の恋愛。前半は焦れったい感はありましたが…やはり前世からの繋がり?相性って年の差関係なく引き寄せられるものなのかなってちょっと不思議な恋愛でした。

  • 恩師と教え子のささいな日常の話かと思ったら、途中から怪しくなってきた。(この作者がそんな何事も起こらない内容になるわけない)
    私は個人的に無理。
    この作者が書く、さまざまな恋愛の形、の中のひとつなのだろうけど、無理無理~。

  • センセイの言動が、定年後、つまり60を越えたじい様のイメージとはかけ離れすぎていて、常に登場人物の設定が揺らいでいる感じ。なぜ、初老の男でなければいけなかったのだろう、何がそうさせたのだろう、何を書きたかったのだろうと、勘繰りが止まらない。結局、センセイが死ぬ設定へと繋げるためだけなのだとしたら、それは老衰じゃなければいけなかったのだろうか。この著者が、本当に書きたかった(と自分が感じた)恋愛のあれこれや、乙女な心情は、センセイが高齢じゃないほうがうまく描ききれたのではないだろうか…

  • 川上弘美作品初読み。センセイとツキコさんのたゆたうような日常が心地よい言葉で語られる。次第にセンセイに恋情を抱くツキコさん。それをたしなめていたセンセイもいつしか・・・
    あ~、どうして、そこまででどとめておいてくれないのか!二人が島に旅行に行くあたりから、もう、平常心では読んでいられない。
    子供のように雷を怖がり、「センセイ、センセイ」と膝にすがる37歳の女と、「ツキコさんは良い子ですね」とナデナデし、抱きしめる70男。気持ち悪いとしか言いようがない。
    居酒屋で絡んできたピアスの兄ちゃんの言っていることのほうがある意味受け入れられる。
    ツキコさんの親とか、センセイの息子は二人の恋愛を知った時、どう思ったんだろう・・とか現実的なことを考えてしまって、入り込めなかった。
    設定をもう少し違ったものにして書いてあったら、きっともうちょっと感情移入できただろうにと残念でならない。

  • ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣あったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描く。
    第37回2001年度谷崎潤一郎賞受賞作品。

  • 優しい雰囲気のお話。
    でも実際にこんな人達がいたらちょっとやだ。

  • まあ良かった。

  • 今までひとりでに楽しく生きてきたはずだけど、どう生きてきたんだったっけか。
    時間が進むにつれて大人でなくなっていく。時間と仲良くできない質。

    話は淡々と進んでいく大人の恋の話で、古臭い印象。文章は結構自分の好むところ
    人は人のどんなところに惹かれて恋となるのか。年をとるにつれて、深みが増すであろう人間性みたいなものか。
    このセンセイの生活力(生活の知恵のようなもの)の強さが感じ取れ、それがかっこいいと思った。その嫌みのない知識が語られながらの酒やその肴がとても旨そう。

  • 評価が高い本だったので、期待しすぎていたのか、あわなかったかったのか。
    おじいさんとお姉さん?のほのぼのとした恋愛について。個人的にはうけつけられなかった。
    おばさん?お姉さん?ののんびりした話だけなら雰囲気があって、共感できて素敵だったのに。

  •  読み終わってから他のユーザーのレビューに目を通したら絶賛ばかりで驚いた。個人的には「センセイ」の実在感の欠如がどうしても気になって、おとぎ話と割り切ればそれもいいのだろうけれど(「先生」ではなく「センセイ」なのは意図的に虚構性を強調しているのだろう)、このテーマならもっと地に足のついた人物造形を求めたくなる。「いつか白馬の王子様が」的な幻想を拗らせたまま大人になってしまった女が、頭の中で拵えた「わたしのかんがえたさいきょうのレンアイ」と言ったら言い過ぎだろうか。

著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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