センセイの鞄 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.84
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本棚登録 : 7206
レビュー : 1110
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631031

感想・レビュー・書評

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  • 高齢の先生と生徒の恋愛。前半は焦れったい感はありましたが…やはり前世からの繋がり?相性って年の差関係なく引き寄せられるものなのかなってちょっと不思議な恋愛でした。

  • 恩師と教え子のささいな日常の話かと思ったら、途中から怪しくなってきた。(この作者がそんな何事も起こらない内容になるわけない)
    私は個人的に無理。
    この作者が書く、さまざまな恋愛の形、の中のひとつなのだろうけど、無理無理~。

  • センセイの言動が、定年後、つまり60を越えたじい様のイメージとはかけ離れすぎていて、常に登場人物の設定が揺らいでいる感じ。なぜ、初老の男でなければいけなかったのだろう、何がそうさせたのだろう、何を書きたかったのだろうと、勘繰りが止まらない。結局、センセイが死ぬ設定へと繋げるためだけなのだとしたら、それは老衰じゃなければいけなかったのだろうか。この著者が、本当に書きたかった(と自分が感じた)恋愛のあれこれや、乙女な心情は、センセイが高齢じゃないほうがうまく描ききれたのではないだろうか…

  • 川上弘美作品初読み。センセイとツキコさんのたゆたうような日常が心地よい言葉で語られる。次第にセンセイに恋情を抱くツキコさん。それをたしなめていたセンセイもいつしか・・・
    あ~、どうして、そこまででどとめておいてくれないのか!二人が島に旅行に行くあたりから、もう、平常心では読んでいられない。
    子供のように雷を怖がり、「センセイ、センセイ」と膝にすがる37歳の女と、「ツキコさんは良い子ですね」とナデナデし、抱きしめる70男。気持ち悪いとしか言いようがない。
    居酒屋で絡んできたピアスの兄ちゃんの言っていることのほうがある意味受け入れられる。
    ツキコさんの親とか、センセイの息子は二人の恋愛を知った時、どう思ったんだろう・・とか現実的なことを考えてしまって、入り込めなかった。
    設定をもう少し違ったものにして書いてあったら、きっともうちょっと感情移入できただろうにと残念でならない。

  • ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣あったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描く。
    第37回2001年度谷崎潤一郎賞受賞作品。

  • 優しい雰囲気のお話。
    でも実際にこんな人達がいたらちょっとやだ。

  • まあ良かった。

  • 今までひとりでに楽しく生きてきたはずだけど、どう生きてきたんだったっけか。
    時間が進むにつれて大人でなくなっていく。時間と仲良くできない質。

    話は淡々と進んでいく大人の恋の話で、古臭い印象。文章は結構自分の好むところ
    人は人のどんなところに惹かれて恋となるのか。年をとるにつれて、深みが増すであろう人間性みたいなものか。
    このセンセイの生活力(生活の知恵のようなもの)の強さが感じ取れ、それがかっこいいと思った。その嫌みのない知識が語られながらの酒やその肴がとても旨そう。

  • 評価が高い本だったので、期待しすぎていたのか、あわなかったかったのか。
    おじいさんとお姉さん?のほのぼのとした恋愛について。個人的にはうけつけられなかった。
    おばさん?お姉さん?ののんびりした話だけなら雰囲気があって、共感できて素敵だったのに。

  •  読み終わってから他のユーザーのレビューに目を通したら絶賛ばかりで驚いた。個人的には「センセイ」の実在感の欠如がどうしても気になって、おとぎ話と割り切ればそれもいいのだろうけれど(「先生」ではなく「センセイ」なのは意図的に虚構性を強調しているのだろう)、このテーマならもっと地に足のついた人物造形を求めたくなる。「いつか白馬の王子様が」的な幻想を拗らせたまま大人になってしまった女が、頭の中で拵えた「わたしのかんがえたさいきょうのレンアイ」と言ったら言い過ぎだろうか。

  • 図書館で借りて。書店でよく見かける本だったので何となく借りてみたが、ほのぼの系かと思いきや途中からセンセイとの関係が恋愛になってきて、個人的にダメでした。
    昔の先生と仲良くなるというところも、おじいさんとの恋愛というのも、今の私は生理的に受け付けないというか読みたくないので後半は流し読み。
    作品どうこうというより嗜好の問題ではある。

  • 最終的な結末が個人的に嫌だ。そーゆーのは求めてないんだってば!でも料理の描写はおいしそう。2011/056

  • シブ専女子。

  • 【内容】センセイと私の記録。

    【感想】あまり世界に入り込めず好きじゃなかった。内容もあまり理解できなかったし、文体も特にきれいと思う表現もなく淡々と進んでいった。

  • 高校の時のセンセイとの、恋愛?一般的にいうと恋愛だけど、恋愛という言葉では安っぽく思えるくらいの純潔な話。

    最初はたんたんとした物語と文章に入り込めず、読みづらかった。
    でも不思議な事に最後にはいつの間にか心の中に入りこんでいて泣いてしまった。
    最後の10頁くらいまでは全く入っていなかったのに、ほんとうに不思議!

    平家物語の下りはくくくっと笑ってしまうくらいセンセイがかわいく、そして一番人間っぽく感じて、ここでぐっと引き込まれたのかもしれないけれど。

    今の歳ではまだ全てをわからないし、歳を取っても理解できるかも分からないような話で、
    自分にはまだ読むには少し時期が早かったのかもしれない。

  • ごめんなさい。けど、きもい。うけつけない。

    そもそも先生と生徒の恋愛ってだけでかなりの拒否反応が出る自分なのに、プラスご老年の方と中年の方ですか・・・
    37歳と67歳は中年でも老年でもないって?いやいやいやいやいやいやいやいや。
    そら自分も10年後は37だけど中年だろ。
    そんでもって10年後にはこの話も受け入れられるって?ないないないないないないないない。
    確かに10年は長いよ?自分も10年前は17だよ?高校真っ只中だよ?ぴちぴちだよ?人一人変わるには十二分に長い時間だよ?
    それでもここは変わっちゃいけないだろう、自分。
    37でも主人公みたいに一人静かーーーな人生を送ることも、67を好きになることも、ましてや先生を好きになることも、な・い。

    なぜにこれが賞取ってんの?流れてる時間が独特だから?それはわかる。まったりぼーっとしたくは、なる。
    ただね、内容がね、駄目なの。本当に駄目なの。

    あ、居酒屋のシーンはよかったわぁ。ってか食べ物の話が出てくる本っていい!
    自分が食い意地張ってるからか、簡単に手に入らないからか、旬のものを使った小鉢とか、めちゃ魅せられます。うらやましいかぎりです。



    12/10/10

  • 駅前の居酒屋で高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんは、以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは島へと出かけた。歳の差を超え、せつない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイと私の、ゆったりとした日々。谷崎潤一郎賞を受賞した名作。

  • 学生時代の先生と居酒屋で再会。
    年齢差、30の切なくもかわいい恋愛のお話。

  • 「島」に行って急にリアルな展開になってとまどった。ずっとサトルさんの店で飲んでるだけでもよかったのになぁ。

  • ラストはよかったけど。。。

  • 居酒屋で高校の先生と再会した主人公のお話。
    二人の距離がなかなか縮まらないの事をじれったく思いながらも、淡々とした日常が印象的でした。
    何より居酒屋のシーンなどに出てくる食べものがどれも美味しそうで、お腹が空いてきたぐらいです。
    最後は少し寂しかったですが、二人の距離が縮まったので良かったです。

  • なんかはっきりしない小説だった。ラストも呆気なさすぎる様な。自分はあまり…
    でもこういう淡々とした雰囲気が好きな人には掛け替えのない小説なのだろう。それは何となく分かる。

    ビートルズのThe Endという曲の歌詞が思い起こされた小説だった。

  • 設定があまり好きではなかった。すごく丁寧に人に魅かれていく感じが描かれていた。
    私は結果をすごく求めすぎてしまう。急ぎすぎちゃう。そして間を不安に思っちゃう。もうちょっと自信を持ってしっかり考えて信頼感のある答え、返答をしようと思った。
    すごく純粋で好感のもてる人の話だけど、ちょっと設定が微妙。
    人はいつになってもこんなに素直で純粋でいられるのかな。

  • 大人の恋愛ものって何故か苦手。先生のキャラは好きだけど、恋愛の相手としてみるとすごくウザそうだなーなんてことを思ってみたり。

  • 077
    物語の後半に大きな展開を期待してしまった(が淡々と進む)。いまいち。

  • 映像化されたものを先に知った場合、本を読んでも演じた俳優女優で動く場合がある。
    『ハリー・ポッター』はダニエル・ラドクリフで、『クライマーズ・ハイ』は堤真一で動いた。
    が、本書は小泉今日子にはならなかった。
    私の脳裏に浮かぶ彼女が常に10代だからかもしれない。

    最終的に「男」と「女」の話になってしまったのが残念だった。

  • ゆるゆる、
    いいですねえ

  • ラストが悲しかったので★2つ。人生とは無常である。

  • 普通、平常、平気、と、
    そうでない空気への移行について考える。

  • たいくつ

著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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