龍宮 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1240
レビュー : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631048

感想・レビュー・書評

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  • 最初の夫は、ひどく人間くさかった。
    どうあっても、人間以外の、何にも変化しなかった。79頁


    夜寝る前の、ほんの少しの時間、一話の半分ずつ読んで、ふわわぁぁーとなって、眠る。
    ぐにゃぐにゃと、眠る。

    熱く湿っぽい感じを皮膚に残したまま、眠る。

    けして良い気持ちではない、夏の夜の思い出。

  • 機内で読了。川上弘美にしてはいまいちだと思うのだが、妻はこれが一番お気に入りらしい。

  • くっしーリコメンド。

    これは、、、評価しづらい作品だなぁ。

  • 川上さんを読むたびに思うのです。私はこんな作品は嫌いなはずだと。
    不思議な幻想譚です。ファンタジー。登場するのは人間になった蛸、膝ほどの大きさの14歳の姿の曾祖母、ケーンと鳴く老人、台所に出没する小さな荒神。。いずれも人にあらざるもの。私はこうした幻想作品にはあまり手を出さないはずなのです。
    それでも川上さんの世界に入り込めます。それは、そうした不思議な世界がおどろおどろしくでもなく、少女趣味的なファンタジックでもなく、ごくありふれた事象の様に描かれているせいかも知れません。フワフワと心地よく川上ワールドを漂えば、それはそれで心地よいのです。

  • 感情的な湿っぽさではなく、ただ全体に70%~100%の湿度がある感じ。

  • 入り込めないまま終わった。世界が深すぎる。

  • 川上さんの短編集。
    人と人でない物との交流。
    最後の海馬が面白かった。
    多分これを読んだ人は人魚の話だと思うはず。
    なかなか読みすすめられなくて時間がかかってしまった。

  • 川上弘美さんの「龍宮」、2002.6発行です。不思議な奇妙な男と女の物語・・・、狐塚、荒神、轟など短編8話が収録されています。女性の優しさと気まぐれ、そして母性本能が混然一体となった世界でしょうか・・・?!

  • 短編。

    酒を飲みながら話しだす、昔は蛸だったという男。
    14歳の姿であらわれた神々しい存在となった曾祖母。
    時々ケーンと鳴く老人と、ヘルパーの関係。

    台所の神様と欲求不満主婦。
    人間を拾って歩くモグラ。
    姉たちとの各々の生活、妻との日々。

    先祖に恋をした200歳の子孫。
    海に住んでいた頃の記憶、人間との生活。

    2008年に一度読んでいるので再読。
    お話の最後の終わり方がどれもいい。

    「島崎」
    愛してるの。何回もわたしはつぶやいた。先祖の膝の上で、島崎の夕日をじっと眺めた。

    「海馬」
    私は海馬に戻って、海を泳いだ。~昼も夜も尽きるところをめざして、どこまでも、走りつづけた。

    不思議な、川上ワールド。)^o^(

  • エログロだった。無意味なところも、そう脚色することで、より物語を濃くしてるみたいで、その単調さが私は好きじゃなかった。

    もう少しそうじゃない話もあったら、単調では無かったのかも。

    わたしは角田光代の「かなたの子」のが好きだ。こちらのほうがエログロさは無い。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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