龍宮 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1240
レビュー : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631048

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む川上さん本。
    時を超えて、人間という枠組みを超えて語られる物語。
    「北斎」の蛸から「海馬」の海馬へと流れが秀逸。
    中でも「轟」は幻想的で泉鏡花の「龍譚々」を思わせた。

  • びっくりするような話をさらりと書く人だよなと改めて実感。今回は年寄り(?)の恋愛が少し多め。
    不思議すぎて感情移入をするわけじゃないけど、最後まで読んでしまう。主人公の性格の黒さもさらりと書かれている。
    一番純粋でだけど端から見るとただの性悪なのは「荒神」すごいなこの女と思ってしまった。

  • 川上弘美の傑作である。

  • 幻想的でちょっとエロティックな短篇集。

  • 「ぬかるんでから」(佐藤哲也:著)以来の気持ち悪さです。
    神話に近いようなお話。

  • 怖くてエロティック。ちょっとなじめなかった。

  • 現実と非現実の混ざり具合が素晴らしい。
    あれ、川上さん、こんなのも書くんだ。ちょっと新鮮。

  • 短編8作。
    初川上作品。
    現実と非現実の曖昧さを持つ作品は好きだけれど、これはちょっと・・・何か足りない。
    幻想的な中にあるリアルさや、異質さをねじ込む説得力に欠けているのか。
    ふんわりまったりだらだらと、作風がこういう風合いなのであれば好きじゃないが、話はキライじゃないので、もう一冊くらいチャレンジしてみようか。

  • 基本的にはあまりに怖いと云うか、自らの奥にある「恐れ」とかを突きつけられたようでいい気分ではない。でもさすがに巧みだとは思う。『島崎』で、ようやく後に引いたかんじを持たずに入り込めた、恍惚というよりぼんやりと気だるさを伴いながらの昇華だった。最後の『海馬』は本当に好きです。

    ――

    以上は、読書メーターに投稿したものですが、『海馬』を詳しく取り上げましょう。他の7篇よりも遙かに短いです。私は、整然とならんだ短篇集の中で、特に短かったりするものが好きなようで、なんというのかな、他のも勿論いいんですがやっぱり潔い感じがあるのがいいのかな、まあそんな人間くさい傾向はどうでもよいのです。(川上弘美は、《真鯉のイメージ》と《突き詰めた人間くささ》というのが、ふとしたところでまぐわうのが特色だけども。)

    とりあえず、昇華のあとに『海馬』で飽食させられたもんだから、もう一度ちょっと目を通したら、全篇がいとおしくていとおしくて。堪らない。こんな力が小説にあるとは思いもよらなかった。そりゃ他人の価値観で構成されたものだから、ハンマーでぶん殴られたり、なんかいろいろ学ばされたり、くだんなさから自分のくだんなさを知ったりとか、あったけどもさ、……すごいねこれは。計り知れない、言葉の気だるさ。違うな。言葉は問題じゃない、使う人の気だるさが、なんだかとってもいとおしい。

  • 童話の世界観にリアルな生活観をむりやり突っ込んだ感じ。悪くはないけど、8話もあると飽きますな。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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