川上弘美書評集 大好きな本 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 440
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631079

作品紹介・あらすじ

本を読んでびっくりする。身につまされる。いいものをわけてもらう。しみじみと読み返す。夢の中でもつづきを読む。知って、好きになって、とてもいいと思うから、書評したくなるのだ…。谷崎、田辺聖子に村上春樹、翻訳書やSFや、詩集からマンガまで、川上弘美が心からお勧めする144冊。

感想・レビュー・書評

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  • 川上弘美さんの書評集。500ページ近い厚さです。好きな作家さんが紹介する作品は、変わったものも多いけれども気になるものばかり。

    書評集を読んでもメモして忘れてそのまま…ということが多いけれども、どうしても読んでみたくなり数冊予約してしまいました。紹介されている本を少しずつ追いかけていきたいと思っています。あと佐藤優氏の本を読んでみようかな…と思ったり。そう思わせる川上さんのレビューに感謝。好きです。

    2018年積読本消化・祝1冊目♪

  •  川上弘美による、新聞に掲載された書評や文庫本の後書き等を集めた書評集。
     全144冊分が収録されている。
     川上弘美は好きな作家なのだけれど、好きな作家が推薦している本を必ずしも好きになれるという保証はない(当たり前ですよね)。
     それでも「ああ、これ、読みたいたな」と思える本が次から次へと出てくるのは、やはり川上さんの推薦のうまさによるものなのだと思う。
     ただ、本書は2007年に出版された書籍の文庫化なので、9年も前の内容になる。
    「これ、面白そうだな」と思った書籍も調べてみると殆どが絶版状態になっている。
     確かに売れない書籍は淘汰されていくのだろうけれど、もう少し猶予があってもいいんじゃないかなぁ、と本好きの一人としては思ってしまうのだ。

  • ぱらぱら読み。
    吉田修一や江國香織、小川洋子、私も好きな作品がいくつか。
    時間が経って、なんども読み直すと、また違った印象を持つんだろうなぁと思いながらも
    なかなか再読ができていないけれど、
    好きな本を再読してみようと思った。

  • 川上書評集。解説を書いているのが豊崎社長だからという訳でもないけど、基本的に、同じ方向性を持つ書評集という印象。そこに、同じ作家としての感性が添加された感じ。豊崎書評愛好家としては、本作からも同様の満足度が得られた訳です。あとは、本人のあとがきでも触れらているように、新しく書かれたものほど、作品を読みたくなる度が高まっていく感はあり。そういうところにまで自覚的であれる、ってのが素敵だけど。後半を中心に、読みたくなった本も少なくなく、ふとした折に、ブックガイドとしてお世話になります。

  • 本の本

  • 「好きな本があるよ、いい本があるよ、みんなもよかったら読んでね!」という、あとがきにあった川上弘美さんの声がたくさん聞こえてきた、面白い書評集でした。
    好きな人がおすすめとして語ってくださるのを聞くのは楽しいです。小川洋子さんしかり、この川上弘美さんしかり。読み友さんたちも勿論。
    どれもこれも面白そう…と思いましたが、今すぐにでも、と思ったのは、「むずかしい愛」、ジム・クレイス「死んでいる」、ジャネット・ウィンターソン「オレンジだけが果物じゃない」、倉橋由美子「老人のための残酷童話」、町田康「告白」、古井由吉「辻」、酒井順子「枕草子REMIX」、久世光彦「謎の母」です。
    心に残った一文は「(中略)むろん簡単にその素晴らしさを提示できる本など、ほんとうはつまらない本なのであるから、これでいいのだ。」心強い言葉です。
    これからも読み続けます。

  • 書評集となると、紹介された本をメモしながら
    読むものなのだが。これだけは、文章の中に
    漂う空気を破りたくなく、メモなどせず一気に読んだ。

  • 川上弘美さんの小説は残念ながら好きでも嫌いでもないのですが、私の好きな本がたくさん載ってたので、趣味が合いそうと思って購入しました。書評というより、ひとりごとのような、詩のような、感覚的な文章 ですが、本選びのセンスが好きです。

  • 尾崎翠評が入ってたので購入。やっぱり「何が面白いか分からない」けど、面白いんだよね、尾崎翠って。また人生折り返しに入ったら研究を再開したいなあ。

  • 川上弘美さんの書評集。面白かった。普通の書評と違うのは、何といっても、川上さんが小説家という点。あらすじの説明に終始したり難しい言葉を並べることなく、本と正面から向き合い、その印象が川上さんらしい平易で感覚的な言葉で表現されている。文章を目で追うだけでなく、全身で小説を体験している、と思う。

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著者プロフィール

川上 弘美(かわかみ・ひろみ)
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨、15年『水声』で読売文学賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『神様2011』『七夜物語』『なめらかで熱くて甘苦しくて』『水声』などがある。2016年本作で第44回泉鏡花文学賞を受賞した。


「2019年 『大きな鳥にさらわれないよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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