雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫 う 11-10)

著者 :
  • 文藝春秋
3.72
  • (24)
  • (56)
  • (52)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 427
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167640101

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 伊三次さんより不破さんちの若旦那が話の中心になりつつある。
    いい若者なので楽しい。

  • 分吉のおなじみさんのお店の旦那さんの父親が、生まれ変わってもお前の親父になるよ、って言った話をするところ、泣けました。

  •  不破友之進、いなみ、長男龍之進、長女茜。伊三次、お文、伊与太。宇江佐真理「雨を見たか」、髪結い伊三次捕物余話シリーズ№7、2009.8発行、連作6話。シリーズ全体を貫くテーマ: 幸福は平凡な日常の中にある。今回は不破龍之進15歳が中心、伊三次とお文の出番は少なかったw。

  • 目次
    ・薄氷(うすらひ)
    ・惜春鳥
    ・おれの話を聞け
    ・のうぜんかずらの花咲けば
    ・本日の生き方
    ・雨を見たか

    今作は伊三次より、不破友之進の息子・龍之進とその同心見習い仲間の活躍が中心。
    数えで15歳の龍之進は、心身ともにまだ成長途中。

    多少の禄も与えられるようになったこともあり、仕事に対する真摯な姿勢はいよいよ増し、大人の事情でどうとでもなる犯罪の取り扱いに憤り、伊三次のちょっとしたミスにもこだわり、弱者を救えぬ自分の限界に唇をかむ。
    要するに青いのですな。
    そして余裕がない。

    大人の事情の裏をかくようなしたたかさを、他人のミスを赦し、手下に対して厳しくもあり鷹揚でもあれるよう、これから成長していくのでしょう。
    父親よりも懐の大きな人物になりそうで楽しみ。

    伊与太のあどけなさが、本当に可愛らしくて和みます。

  • 本所無頼派と見習組。これはこれで面白いのだけど。

  • 話の中心が、龍乃進

  • 収録作『おれの話を聞け』では、あのメロディー? フレーズ? が頭の中をグルグルとしていました(笑)。話は龍之進の同僚の姉が病により嫁ぎ先から実家に戻ってきていたのですが、その夫に早くも新しい嫁を迎える話がでて…、という展開でその時に「おれの話を聞け」と。話が決着してから龍之進が伊三次に「おれの話を聞け」と言ったことがあるかと聞いていたのが微笑ましい。
    『のうぜんかずらの花咲けば』表題作『雨を見たか』等、龍之進が成長していっている姿が見られる巻でした。

  • 2017/2/23
    シリーズ7作目。
    あとがきにもある通り龍之進多め。
    私としてはそっちに行くか~だな。
    龍之進まわりはちょっとでいいのに。
    自分が年食ったからだね。わかってます。

  • 廻りの髪結い、小者をやりつつ子育てってのは大変そうだ。まぁ伊与太可愛いから伊三次も頑張れるんだろね。

  • 見習同心の龍之進たちは、本所無頼派を追い詰めていく。
    その成長していく姿がすがすがしいし、
    捕り物要素が多くなっているのも楽しい。

    ただ、伊三次がたばかれた話が少し悔しい。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇江佐真理の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
宇江佐 真理
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×