月のしずく (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.45
  • (75)
  • (197)
  • (378)
  • (27)
  • (5)
本棚登録 : 1505
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646011

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 昭和ロマンかな。

  • 「月のしずく」、「聖夜の肖像」、「銀色の雨」、「琉璃想」、「花や今宵」、「ふくちゃんのジャックナイフ」、「ピエタ」の七篇。いずれもロマンチックな作品。

  • 『月のしずく』他、短編全7話。
    浅田次郎作品という事で手に来てみたものの、いささかストーリーが出来すぎてる感が否めず。内容もクサいやり取りが多く、結末も意外性が乏しい気がする。次の作品に期待したい。

  • 【Entertainment】月のしずく/ 浅田次郎/20161009/(128/554) <363/57522>
    ◆きっかけ
    ・【Entertainment】青葉繁れる/井上ひさし/20160129(14/440)<248/31554>


    ◆感想
    ・短編の善し悪しは、読後に物語が終わって残念と感じるか否かという観点でいうと、いずれの作品も素晴らしい話ばかり。こんなふうに描けたらなと思う。
    ・浅田作品は、いずれの登場人物も純朴、それが故に次々に繰り出される悲喜こもごも、そしてロマンチック。

    ◆引用
    ・長いなじみの女将が、正体不明の煮込みを出したw
    BOOK一刀斉夢録

  • 2015.10再読
    読んで処分しようと思ったものの、読んだら処分できなくなった短編集

    月のしずく ☆☆☆☆☆
    聖夜の肖像 ☆☆☆☆
    銀色の雨  ☆☆☆
    琉璃想   ☆☆
    花や今宵  ☆
    ふくちゃんのジャック・ナイフ ☆☆
    ピエタ   ☆☆☆

  • 短編小説。どの話も、男女のいろんな愛のカタチが切なく、そしてとても優しく描かれていた。

    読み終わった後、じわーっと胸に暖かさが残る。それはどことなく月明かりのようなぼんやりとした暖かさにも似ていて、「月のしずく」っていうタイトルがとてもよく似合う本だと思った。

    通勤中に電車で読んでいたのだけれど、どうしても涙をこらえられなくて、目に涙をいっぱいためながら本を読んでる変なひとになっちゃった。

    失敗したっていい、どんな間違いをしたっていい、ちゃんと自分に見合う素晴らしいひとが身近にきっといて、その素晴らしさを拾い上げられるひとにならねば、と思わせられました。

    全部好きだったけど、特に好きだったのはパリで出逢った画家の恋人が忘れられない女性のはなし。
    「オルヴォワール」
    美しい響き。フランス語の美しさを知っているからこそ、最後に交わすフランス語の別れの挨拶がとても切なく、潔く、美しく心に響きました。

  • 2008年1月27日読了。

    全七篇の短編集。相変わらずの味わいがとても心地良いです。
    そしてなにげに、こんな人でコミック化してくれたらなぁと読み進めておりました。
    単なる私の希望だけど、もし出来たら描いてもらいたい作家さんを()内に挙げておきます。ていうか脳内でこの人たちの絵で話が動いてましたが(*^_^*)


    「月のしずく」(本宮ひろ志)
    コンビナートの荷役をして三十年余り、四十過ぎの独身男の元にある日降って湧いたような美しい女。不器用な男と、身勝手な男に疲れたやはり不器用な女の話。

    「聖夜の肖像」(柴門ふみ)
    愛し合った男と別れた後、ふと知り合った男性と結婚。その夫との長い暮らしは平凡だけど決して不幸ではないけれど。妻の過去への思いと、ある聖夜の奇跡。

    「銀色の雨」(六田登)
    新聞奨学生の真面目だった生活から逃れた先に、慰めてくれた知り合いの女。その間にある事情で入りこんできた、ヤクザの匿う殺し屋との奇妙な三角関係。

    「琉璃想(リウリイシアン)」(弘兼憲史)
    社内報のグラビアに「帰郷」という企画を出し、カメラマンだけを同行し中国に帰郷した経営者。幼い頃に住んでいた土地へ。出発前、彼の秘書である愛人とカメラマンとの関係を知るが。

    「花や今宵」(安野モヨコ)
    愛人は今年もやはり誕生日を祝ってくれなかった。友人たちと飲んで帰る道すがら、電車に乗り過ごし、気が付くと知らない男と見知らぬ無人駅に。何かを抱えてそうな(最近婚約者から結婚の解消をされた)彼と一夜を共にすることに。

    「ふくちゃんのジャック・ナイフ」(土田世紀)
    うちの店に長く勤めていた「ふくちゃん」は、店の次男坊の僕とよく遊んでくれた。子どもだった僕には、ひとつひとつが新しかった。裕次郎に憧れていたふくちゃんは、ある日僕と出かけて、ジャックナイフを買った。それはとてもふくちゃんに似合っている気がした。

    「ピエタ」(吉野朔実)
    幼い頃別れた母を探し、ローマに婚約者と旅した。母も波乱万丈だったかもしれない。だけど母のいなかった私の今までの暮らしは。謝って欲しいわけじゃない。優柔不断な婚約者とも右往左往しながら、母や自分の想いを知る。


    私の知識はちょっと偏ってるかもしれないけど、これだけ広いイメージの話が書ける浅田さんはやっぱりすごいよなぁ。
    「コミック化するとしたら?」またこのお題でやってみようっと。

  • 時代背景は今より少し前、私たちの両親や祖父母の頃だろうか。それでも感情面でとても共感出来る。工場でパッキンを積むのが仕事のタツの想いを描く表題作「月のしずく」、故郷の中国を訪れるワンマン社長の想いを描く「琉璃想」が私のお気に入りです。

    辛い時代を忘れる事で自分を保つ生き方、惨めな気持ちも淡々と受け入れる生き方、どの話も登場人物は地に足をつき一生懸命に生きています。彼らを抱きしめたくなる。

    この本、読み終えたら図書館に寄付しようと思っていたけれど、しばらく手元に置いておく事にしました。自分が年齢を重ねたからこそ味わいを感じられる本だと思う。

  • 短編集。
    三十路よ誕生日に不倫相手にさえ会えない女と、上司の女に振られた男の話など切ないものばかり。

  • 古き昭和と異国の匂いがする一冊。
    不倫が多く出てくる短編集でした。
    何人かの登場人物の告白文はどれも同じような口調で、少し興ざめしてしまいます。
    古くさい感じは20年近く前に書かれたものみたいだから仕方無いですね。

全191件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

月のしずく (文春文庫)のその他の作品

月のしずく (徳間文庫) 文庫 月のしずく (徳間文庫) 浅田次郎
月のしずく 単行本 月のしずく 浅田次郎
月のしずく (文春文庫) Kindle版 月のしずく (文春文庫) 浅田次郎

浅田次郎の作品

ツイートする