月のしずく (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646011

感想・レビュー・書評

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  • 初浅田次郎さんです。
    浅田次郎さんは名前こそ知っていましたが、
    作品は全く読んだことなかったので、
    まっさらな気持ちで読み始めました。
    温かみのある文体ですごくよみやすかった。
    食わず嫌いを無くそう作戦その①

  • 『月のしずく』『聖夜の肖像』『銀色の雨』『琉璃想(リウリイシアン)』
    『花や今宵』『ふくちゃんのジャック・ナイフ』『ピエタ』

    浅田さんは『鉄道員(ぽっぽや)』ですごく好きになった。あれは名作!!
    『地下鉄(メトロ)に乗って』も映画化されたよね。
    『月のしずく』みたいな本を読むと、浅田さんの小説は
    どれも似たような感じはするけれど、それぞれに好きだなぁ☆彡
    底にずっとあたたかい空気が流れている感じがする。
     
    (2007.01メモ→2010.04ブクログ)

  • 表題の「月のしずく」は、金はないけど真っすぐな心を持った中年男の話で、主人公のように運もなく先見の目もなくでも心は純粋で・・・という人は、きっとたくさんいるのではないだろうかと思わせる作品。「聖夜の肖像」は泣けた。他に愛する人がいたのに結婚してしまった妻が、夫から受ける大きな愛に呵責を感じる話。これも、ありそうな設定が何とも胸を打つ。

  • 恋愛モノ短編集
    共通点は男性陣の優しさと、少しひねくれた恋愛関係。

    一貫した男性像はいつもの浅田調★

  • 短編集。

    タイトルにもなってる、『月のしずく』は不器用な男の人が主人公

    まっすぐな愛がたくさんつまった作品でした。

    個人的には『聖夜の肖像』が好き!!


    奥さんのココロの声のトコロで、思わず涙。

    奥さんを包む旦那さんの愛が、ステキな作品です。

  • この本で摑まれた

  • どんな不幸な主人公にも少しは幸せになる権利がある。
    そんなほろっとさせられる浅田次郎ワールド満載の短編が7話。
    私は特に『聖夜の肖像』と『花や今宵』が好きでしたー。

    最近浅田次郎よく読むけど、ヤクザのおっさんと飲み屋の
    お姉ちゃんの 話が多いですねえ(笑)
    『鉄道員』とはまた違った面が見れて面白いですが。

  • 全部で7編の短編小説集です。
    どれもすごく面白く、さくさく読み進められました。
    浅田さんの作品は情景が瞼の裏に浮かんでくるものばかり。
    すごく素敵な世界を見せて頂いた感覚です。

  • 浅田次郎はずるい。性能のいい車のごとく、すっと静かにアクセルが入ると、気づいたらトップスピードに乗っていて窓から見える景色が別世界、その本の描く世界に変わっている。出だしは「今回はそうは乗らないぞ」と警戒しているんだけど、気づくとどっぷりワープしてしまっている。そして気持ちをゆすぶられる。いつもそんな感じ。なんか悔しい。大好きな『壬生義士伝』や『鉄道員』のようなワープ感まではいかなかったけど、さすが浅田次郎様、今回も参りましたの1冊。

  • 新幹線の中「聖夜の肖像」で泣かされた。感動できる短編集。

  • 短編ひとつひとつに感動。

  • 浅田次郎というと、私らからすると競馬好きのご同輩という感じで、今日でもJRAのブログに「思い出の天皇賞」みたいなことを書いているのだけれど、文章書かすと洒落た文章書きますよねぇ。この本、中に収められた「銀色の雨」が映画になるようで、確かに映画にしたら良いような街の佇まいと季節の色合いが散りばめられ、コンビナートの光、滲んだネオン、鴇色の空、群青の空を被いつくす爛漫の桜、緑の葉と真赤な夏の花…、これらを背景に、夫々の男女のこれまでの人生に対する懺悔と浄化が描かれる7つの短編集。ただ、どれも哀切さ溢れる佳い話なのだけど、描かれるお話の微妙な古めかしさの違和感からか上手な話が出来過ぎなためか、夫々の心の浄化の過程が私にはイマイチしっくり来なくってねぇ…。そんな中では、クリスマスのイルミネーションの中で起こった夫と妻と妻の元恋人の奇跡の邂逅を描いた「聖夜の肖像」が一番良かったかな。

  • keepsurfingさんのレビュー
    短編集。工場勤務のアリンコの話が妙に心に残る。

    ↑分かる。

    浅田さんにしては「普通(微妙)」な作品。

  • 積読本。

  • 状態:良い
    定価:570円
    上海に住んでいる方に、30元でお譲りします!

  • 読書中

    【引用】
    三十年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみ。
    そんな男のもとに、十五夜の晩、偶然転がり込んだ美しい女―出会うはずのない二人が出会ったとき
    今にも壊れそうに軋みながらも癒しのドラマが始まる。

    表題作ほか、子供のころ男と逃げた母親との再会を描く「ピエタ」など全七篇の短篇集。

  • 浅田次郎の【月のしずく】を読んだ。

    表題作の【月のしずく】のほか、

    【聖夜の肖像】
    【銀色の雨】
    【琉璃想】
    【花や今宵】
    【ふくちゃんのジャック・ナイフ】
    【ピエタ】
    の7編の短編が納められた1冊だ。

    30年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみの冴えない独身男の辰夫。ひょんなことから

    出逢った美女のリエに次第に恋心を抱いていく。年齢も離れ、育ちの環境もまったく違う2人が出逢った

    とき、恋愛に不器用な独身男は、切なく軋みながらも「優しさ」だけを背負って一途に突き進む。辰夫が

    欠けた月を見上げて「欠けちまったお月さんってどこ行ったんだ。溶けちまったか」と呟くシーンから展

    開していくクライマックスは不器用な男の「誠実」と「愛情」が静かにでもしっかりと強く沁み込んでく

    る。【月のしずく】

    若かれし頃、パリで出会った絵描きの恋人への想いを断ち切ることができず、今の平凡な夫にどうしても

    心の底から愛情を注げない久子。遠い昔の恋の記憶は歳を追うごとに久子の中で美化され大きくなってい

    く。そして聖夜。奇跡的に再会した恋人は今尚、絵描きとして道行く人の肖像画を書いていた。知ってか

    知らずかその恋人に久子の肖像画を書くよう頼む夫。久子と恋人の流れるような心の会話。そして・・・

    その全てを長い年月承知で受け止めていた夫の心に久子が気付いたとき・・・。【聖夜の肖像】

    【銀色の雨】は主人公の少年、和也が幼馴染の菊枝との恋と広島ヤクザの岩井の男気に影響され大

    人の階段を昇っていく姿が思わず涙が出そうなほど切なくて優しい物語だ。

    抗争で5人殺してしまったヒットマンの岩井章次。ホステスという仕事柄、世話になっている組から岩井

    にあてがわれることになった菊枝。菊枝の弟と嘘をつき岩井の身の回りの世話をする事になった和也。3

    人がそれぞれの事情で関わっていく。

    「章次さん、俺に許してつかあさい言うて頭下げはりました。人のおなごに手ェつけてしもた言いはりま

    した。俺、ずっと考えてました。俺、おとうちゃんやおかあちゃんや、俺のこと心配してくれた中学の先

    生や、学校行かしてくれた新聞屋のおじちゃんやおばちゃんや、それと―――それと、菊ちゃんのことと

    かも、みんな忘れてました。俺、ひねくれやから、誰にも頭下げんと、勝手ばかり言うてました。自分勝

    手ばかり言うて、ごめんなさいもおおきにも言わんと、生きてきました。章次さんは、俺を大人にしてく

    れはりました」

    「なんや、こっちが説教されとるようじゃが・・・のう、カズ。こんな、大人になるのはええけど、極道

    にはなるなや」

    この会話からクライマックスにかけて岩井と菊枝の筋通し方を目の当たりにしていく和也は、更に大人に

    なっていき、成長していく。ぜひ一読してもらいたい1編である。

    他の作品にもすべてに、愛と切なさと優しさが所狭しと詰まっている。

    こういう切なくも愛しい物語を書かせたら浅田次郎は天下一品である。

    果てしない愛情と男気。やはり浅田次郎は男の愛のバイブル(聖書)だ。

  • 浅田次郎作品に初めて触れたのは、この小説からでした。
    短編集なのに、長編大作を読んでいるような重みと感動があります。
    特に「ピエタ」は、主人公ほどかっこよくないけど、
    ちょっと共感できる部分もあって、すんごく涙、涙。

  • 浅田氏にしては不発。
    短編集だが、3作くらいに不倫をしている女が出てくる。
    しかも揃いも揃って《妻子ある男性とつきあっているアラサーで結婚願望の強いオンナ》。
    ちょっと通り一遍すぎないか?

  • けっこうよかった。


    ありえないことでも、こういう形で、こういう時ならありえるかも?
    と思わせるような設定。

    ずっと前に「月のしずく」がドラマ化された時に当時の恋人と二人で見ていて「なんてつまらない話なんだ!」と思っていたけど、小説はよかったなぁ。
    小説だとヒロインの心情描写がちゃんと書かれているしね。

    泣かせる系の小説かもしれないけれど、浅田次郎のはこびていないように
    感じて、きっとそこが私にマッチするんだろうねぇ。

  • 浅田次郎の短編集。
    安定しているけど、うーん、絶賛はしない。
    それぞれ心は温まるストーリーだけれど。
    中では『花や今宵』が好きかな。

    収録作品
    ・月のしずく
    ・聖夜の肖像
    ・銀色の雨
    ・流璃想
    ・花や今宵
    ・ふくちゃんのジャック・ナイフ
    ・ピエタ

  • ボロ泣きした。

    なんで、いい人が幸せになれないのだろう。

    切ない。

  • 「珠玉の」と付けたい短編集。各々の作品、ストーリーも美しければ文章もまた美しい。読後も心地よい余韻が残ります。このような物語たちが、もし本当にこの世界のどこかで現実に存在しているのならば、世の中まだまだ捨てたもんじゃないなと思います。(←ナニサマだー!)中でも一番お気に入りは、やっぱ表題作ですかね〜。

  • 短編集。工場勤務のアリンコの話が妙に心に残る。

  • 短編集です。この時代を共有する人々のかつての時間での出来事が語られます。連続する時間を生きていると気がつかないのですが、これらの物語を読むと、自分の帰し方を振り返り、いつの間にどうやってこんな岸辺に打ち上げられてしまったんだろうとしばし思うわけです。かつての時間の中で物語は誠実というテーマを軸に展開されているように思います。でも、よく作られた作り話という面も付きまとっています。そんなお話たちです。(なんのこっちゃ)

  • 53冊目。

  • 思わず、涙ぐんでしまったのが「ピエタ」切ないです。
    親子モノに弱いというのもあるんでしょうが、「いい子にしてればお母さんは
    帰って来る」と信じ続けて、いい子を演じてきた主人公が切なかったです。

  • 初版本

  • 気楽に読める短編集。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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