月のしずく (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.45
  • (75)
  • (197)
  • (378)
  • (27)
  • (5)
本棚登録 : 1504
レビュー : 191
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646011

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 多分ああいう感じなんだろうなと、わかってないようでわかったような雰囲気のある浅田次郎。そういうわけでしばらく避けてきたんだけど、短編集だから良いかなと思ったのが間違い。

    工場のパッキンの仕分けと品出しをしている、男やもめの40過ぎ。夜にフラフラとしていたら、やくざ者と見られる男が、銀座あたりのホステスを車から蹴り飛ばし、喧嘩の上さるところを見かける。行き先のないホステスを一晩泊めることになったが…。

    全体に、純文学になりきらないし、人間ドラマというほどでもないフワフワとした感覚の小説が続く。全体に漂う厭世観や投げやりな雰囲気が書きたいというところはわかるのだが、なんというか、のめり込んだりするほどのものでもない。

    最後の過去に捨てられた、実の母親に、好きでもない男と結婚すると言いにローマまで旅立つという話は、女性作家かな?と錯覚させるものがあり、それはそれで秀でたテクニックなのだろうが、それで何か?と思ってしまうのだ。

    ヤクザの鉄砲玉に男として惚れてしまう話が、まあまあ読める程度。

    なお、微細な部分だが、背中側から抱きしめて寝るというシチュエーションがやたら出てくるのだけど、そういう性癖なのかしらん。

    ま、長編を一本くらい読んでから判断。

  • 浅田氏にしては不発。
    短編集だが、3作くらいに不倫をしている女が出てくる。
    しかも揃いも揃って《妻子ある男性とつきあっているアラサーで結婚願望の強いオンナ》。
    ちょっと通り一遍すぎないか?

著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

月のしずく (文春文庫)のその他の作品

月のしずく (徳間文庫) 文庫 月のしずく (徳間文庫) 浅田次郎
月のしずく 単行本 月のしずく 浅田次郎
月のしずく (文春文庫) Kindle版 月のしずく (文春文庫) 浅田次郎

浅田次郎の作品

ツイートする