壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年9月3日発売)
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本棚登録 : 5918
レビュー : 730
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646028

感想・レビュー・書評

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  • これは泣きながら読んだなぁとじみじみしてしまう。
    読み終わった後も余韻で涙が止まらなかった。
    これを読んで「勝てば官軍」という言葉がクソだと思った。
    家族・仲間。
    愛・義。
    人を想いたった一人で戦った。

    涙必須なので家で一人読むことをおすすめします。

  • 2012.1.18

    素晴らしい本と出会いました。
    感動です。
    男子の主君は家族である。

  • (2004.06.25読了)(2004.01.31購入)
    新撰組隊士、吉村貫一郎の物語。近藤勇、土方歳三、沖田総司、・・・。吉村というのは聞いたことがない。最初からの隊士ではなく、池田屋騒動の後、大坂と江戸で新規に隊士を募集した時、江戸からやってきたという。奥州盛岡、北辰一刀流、免許皆伝。南部藩の脱藩浪士。永倉新八と立ち会ってみて強いことがわかったので、諸士調役兼監察という役目に抜擢された。十番隊まであった隊長に次ぐ幹部だ。
    物語は、幕末から50年後に新撰組の生き残りから話を聞くという形で進められている。だから、物語が終わったかなと思うとまた新しく別の人の話が始まる。上巻もこれで完結でも構わない。下巻でいったいこれ以外にどんな話がありうるんだろうかと思ってしまう。

    南部藩の二駄二人扶持(どれぐらいの給料かはわからないけれど、二人扶持というのだから夫婦の分しかないということか)の下級藩士として、妻子を養うのは大変で、才能があり腕が立っても禄が増える事はない。三人目の子供を身ごもった時、妻は入水自殺を図った。入水寸前に救い上げたが、いまのままでは、子供を育てることなど出来ない。脱藩し江戸にでて、何をしてたかはわからないが、新撰組の募集に応じ、京都にやってきた。もらったお金は、京都に店を出している、南部藩に本店を持つ店に頼んで送っている。自分のためのお金はほとんど使わない。服装も着古しをいつまでも着ている。
    鳥羽伏見の戦いで、傷ついて大阪まで撤退し、新撰組大阪屯所に立ち寄ったが、その後近くの南部蔵屋敷へかくまってもらいに行く?だが救ってはもらえず、切腹を申し付けられる。切腹して死んだという場面はまだ出てこないので、結局どうなったのかは、下巻?

    稗田利八(池田七三郎)の語る吉村貫一郎
    「きれいな目をした人でした。あの人はいつも、誰に対しても、あのきれいな目をまっすぐに向けていましたよ。見映えはしないし、お金はないし、口下手で、上の人たちからは小馬鹿にされていたけれども、あたしたち若い隊士はね、みんなあの人のことが大好きだった。あの人、誰よりも強かったもの。それに、誰よりもやさしかったですよ。強くて優しいのって、男の値打ちじゃないですか。ほかに何があるってんです。」

    吉村の考える大義とは
    「少なくとも、武士の踏むべき正しい道のことではない。人の踏むべき、人として歩まねばならぬ正しい道のことです。だから義を貫くのであれば、たとえ武士道をたがえても人の道を踏み誤ってはならない。」
    (浅田次郎は、人間の踏むべき道ということを考えて欲しくてこの作品を書いたのか!)

    淀千両松の激戦での話
    池田七三郎が傷ついて、吉村が「手負いでは役に立たん。先に大阪まで下がれ」というのに対し「この先生きたところで何が出来るのですか」と訊ねたところ「何が出来るというほど、お前は何もしていないじゃないか。生まれてきたからには、何かしらなすべきことがあるはずだ。何もしていないお前は、ここで死んではならない」と吉村。
    (物語に夢中になっていると、吉村はなかなかいい事を言うとか思ってしまうけど、これって浅田次郎の言葉だよね。)

    著者 浅田 次郎
    1951年 東京生まれ
    中央大学附属杉並高校を卒業後、自衛隊に入隊。
    1995年 「地下鉄に乗って」で第16回吉川英治文学新人賞受賞
    1997年 「鉄道員」で第117回直木賞受賞
    2000年 「壬生義士伝」で第13回柴田錬三郎賞受賞

  • 小説を読んでいる途中で、どうしようもなく京都に行きたくなってしまい
    気がついたら新幹線に乗っていました。

    • kaizenさん
      談話室の「この本を読んだのがきっかけで○○○へ旅をした」という経験ありますか?という質問がここから来たのですね。国内では城之崎にてで城之崎に...
      談話室の「この本を読んだのがきっかけで○○○へ旅をした」という経験ありますか?という質問がここから来たのですね。国内では城之崎にてで城之崎に行ったのですが、読んでから10年後でした。ヘミングウェイを読んでからスペインに行ったのはひょっとしたら20年後かも。
      2011/10/06
  • 結局、この聞き手は誰やったんや?
    新選組はキチガイの集まりにしか見えないし(実際にそうだったのだろうけれど)、感動があるわけでもないし、いまひとつすっきりしない。

  • 宝塚見て感動したため借りてきました。
    劇では首を捻った貫一郎の最後の行動にも、納得。
    てーか吉村貫一郎のできたお人っぷりに、こいつはほんと最後の侍だよ、義士だよ!と一人で熱くなってました。

    もっと昔からあるお堅い原作と思っていたら、割りと最近だったのか、とか、一人称で読みやすい、とか驚きでした。

    さて、日本史には疎いもんで、
    これまで新撰組っつーたら、風光ると銀魂と、大河の新撰組と、えーと大河の龍馬伝位しか知らないと思われますが。
    美化された新撰組しか知らないもんで、この作品での、底辺の寄り集まり感に、驚きつつも説得力あるーと目から鱗でした。
    斎藤一だけは、宝塚るろ剣の、あのビジュアルしか思い浮かばないのですが、それに近しい、触れなば切れん、な印象でした。
    そして私の頭のなかでは、土方と永倉はそのままゴールデンカムイに移行しています。

    今風光るが読み返したくて仕方ない。

  • 吉村貫一郎という一人の新選組隊士の死の間際のモノローグと、彼の生涯を取材する人物が様々な関係者から聞き出した吉村の人物像を交互に配し、隊の内部から見た新選組と主人公吉村貫一郎を描く。幕末の政治の下で翻弄される新選組隊士たちと、吉村貫一郎の貫こうとした義の在り様を見て、それは歴史的、社会的な観点からは、否定的にとらえられるものであっても、決して打算的でも利己的でもないことはもちろん、個人的なものですらない、もっと大きな「何か人間にとって大切な物」とつながっている。人としての義とは何か、このテーマを後編でどう深掘りしていくか楽しみ。新選組隊士たちのキャラも、おおむね大多数のイメージを踏襲していて、読んでいて楽しい。

  • 守銭奴と呼ばれた新選組隊士吉村貫一郎。困窮に苦しむ家族を思い、日本人としての美学もあった。本を読んで泣き、映画を観て泣いた。

  • 感想は下巻に

  • 配置場所:2F文庫書架
    請求記号:913.6||A 81||1
    資料ID:C0039442

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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