壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年9月3日発売)
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本棚登録 : 5916
レビュー : 730
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646028

感想・レビュー・書評

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  • はじめは方言についていけず何度もつっかえてしまったけれど、慣れてしまうとこれが良い。ただひたすらに家族を思う武士の話。

  • 池波正太郎の幕末新撰組と対極にあるような小説。幕末新撰組が陽であるならこちらは幕末の暗い部分を見事なまでに描いた陰の小説。ただ暗いというのではなく、人の感情やその時々の情景描写は涙を誘うほど夢中にさせ、気分が暗くなっても後に引きずるような気分の悪さはない。むしろひとつのシーンに感動しながら余韻が抜け切る前に次のシーンに移ってさらに感動が続く話の展開が気持ちいい。なんだか登場人物のやるせない気持ちとあきらめの気持ちが自分の中に入り混じってきて小説の世界にどっぷりとつかることができる。

  • 20140327 楽天koboにてDL版も購入。クーポン利用で520→420円

  • 『椿山課長〜』に続き、浅田作品二作目。ネットの時代小説ランキングの上位にいくつか入っていたので、購入。“人斬り貫一”こと吉村貫一郎について新聞記者?が当時の教え子、元新撰組隊士などにインタビューし、構成された作品。沖田総司、近藤勇など聞き慣れた名前が出てきて、多少は誇張もされてはいると思うが人となりが分かり「ほー!こういう人物なんだ」と初めて知った部分も多々あった。<下巻>に続く。

  • 昔、渡辺謙さんのドラマを見ました。とても強く優しく脆く痛々しくとても心に残っている。今回初めて原作を。原作も深く悲しく映像が目に浮かぶ。厳しく辛く真っ白な南部の冬を。

  • 2018年2月出口さんに借りた

  • 永遠の0のレビューで紹介されていたので読んでみた
    (永遠の0は壬生義士伝のパクリだみたいな)

    確かに、永遠の0の主人公とにている点はある
    超一流なのに
    戦いを恐れているような軍人と武士
    まあそんなことはどうでもよい

    面白い

  • 変わった手法の作品です。
    最初の数ページを除いては、殆どが聞き取り調査に応じた関係者の「語り」(一部書簡もありますが)と主人公の独白で構成されています。関係者一人一人の語りを書き写すスタイルのために、話が時系列に並んでい無いのですが、そういう手法で主人公・吉村像を切り出して行く事でリアリティーを創生しています。どこか哀愁を漂わせる南部弁の主人公の独白も秀逸です。
    冷静になって考えれば、登場人物の心情が本音・虚飾入り乱れ(というより著者の中で整理されないまま提示され)、なんだか矛盾も多いような気もします。しかし、不覚にも涙が浮かびそうになるほど切ない話の連続で、どんどん話に引き込まれていきました。

  • 初めての浅田次郎.歴史小説興味ない私だけど,これは面白かった.
    登場人物が魅力的で,きちんと人間の匂いがする小説.これまで読んだ歴史小説は社会の教科書の延長線上という色合いが強くて,あまり好きになれなかったが,これはドラマ的というか,登場人物に血が通って言うことを感じた.
    潔さを良しとし,切腹することすら厭わなかった武士だって,本当は家族との穏やかで幸せな暮らしを望んでいた.
    当たり前だけど,結局みんな人間なんだよなと思った.

    とは言え,やはり史実の解説が多く,幕末も新撰組も興味なかった(そして知識がない)私にとってはちょっと辛かった...
    映画やドラマになったらしいので,そっちの方がコンパクトでいいかも.特に映画は中井貴一主演って,まさにはまり役だと思う.

    あと,永遠の0は壬生義士伝と構成やら何やら全て似てた.これはオマージュなのか,パクリなのか?

  • かなり以前にTVで放映された映画を見たのが切っ掛けで購入。池波正太郎『幕末新選組』を読了した直後に本書を手に取る。南部藩を脱藩した吉村の独り語りと、彼を取材する新聞記者らしき男に語る新選組と吉村に関わる話を織り交ぜる、今まで読んだことのない作風。上巻の最後があの斎藤一。これまで話に出てきただけでも悪印象なのだが、彼の話し方はその印象どおりだ。 試しに上巻のみしか買っていなかったので、今日慌てて下巻を購入。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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