壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 555
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646035

感想・レビュー・書評

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  • 2014.2.8読了。
    下巻は通して泣けて泣けて仕方なかった。
    すべての登場人物が愛おしく、みんなに幸せになってほしかった。みんなに生きていてほしかった。心からそう願ってしまうほど、悲しい時代を強く生き抜いた彼らは魅力的だった。

    貫一郎と次郎衛門、そして嘉一郎と千秋。
    身分の差を超えた親友の絆に、何度も何度も心をふるわせられました。

    私の琴線に触れる物語でした。とてもとても、大切な一冊になりました。

    「あの男を殺してはならぬと思うた。
     誰が死んでもよい。侍など死に絶えてもかまわぬ。だが、この日本一国と引き替えてでも、あの男だけは殺してはならぬと思うた。
     剣を振るうことのほか何も知らぬわしが、他に何ができるというのじゃ。せめて奴の前に立ちふさがって、矢弾の盾となるしかあるまい。斬りかかってくる者があれば、わしが一人残さず倒す。奴の体には指一本、触れさせはせぬ。」

  • ページをめくるごとに泣けた。最後にどんでん返しを期待してましたが、でも、ハッピーエンドで救われました。清々しい気持ちになった。

  • 久々に泣いた本です。特に吉村貫一郎の死を大野次郎右衛門と佐助が発見したシーンは切なくて切なくて仕方なかった。大野次郎右衛門の本音と立場の葛藤が辛かったです。他にも印象に残るシーンが多々あります…。彼にとっての『義』は妻と子にある。妻と子の為なら別離も脱藩も守銭奴と言われようと頑張る彼の姿は本当にすばらしいです…。理想の旦那さん像かもしれないなぁ…。今の世の中でそんな人いなさそうだが(笑)他にももっと私の中に伝えたい事があるのですが、言葉にする事ができません。それが歯がゆいです。ひとつだけはっきり言えることは間違いなく、おすすめに値する小説であるということ!!

  • 浅田次郎さんの本が好きで、読みました。
    歴史本とか苦手で、どうかなと思いましたが、読みやすく、最後は涙涙でした。

  • 吉村貫一郎が蔑まれながら生きて死んだ様に久々に嗚咽して下巻読み切った 彼や大野治郎衛や息子たちがどう生きたのか話の巧みさは何回読んでも嗚咽するんだろうなって また再読します

  • 多くの人に「この男だけは」と思わせた吉村貫一郎。そんな男の側にはやはり義に厚い人たちが。
    もうね、泣きっぱなしでした。最後の大野の手紙も。

  • なかなかの読み応えだったけど、魅せるなぁーって感じで飽きさせず続きも楽しみで読み進めたくなるけどじっくり読みたい、そんな作品。

    幕末が熱い。

  • 南部藩を脱藩し、新選組に入隊した吉村貫一郎。後に関係した人間の語りによって明らかにされるその生涯。

    親が子を、子が親を想う姿にたまらず涙してしまった場面がちらほら。
    語り言葉で進むストーリーながら史実の盛り込み方も自然で理解しやすい。
    土方歳三のキャラクターの描き方がとてもしっくりきてて無類の燃えよ剣好きの私も満足。無口でニヒルな印象を持っていた斉藤一も大いに語るのだけど悪くなかったな。

    日本人の魂を揺さぶり熱い涙を誘う一冊。

  • 『男心に 男が惚れて〜♪』は、国定忠治だろうが、此処にも惚れてしまうほどの強さとどこまでも優しい男がいた。
    このような男でありたいと思うが、どう逆立ちしようが到底無理な話で、だからこそ、憧れもし感動もするのだろうと思う。

     上巻に引き続き、語り手が代わる代わる、吉村貫一郎の生涯とその子ども達らのその後を追っていく。

     下巻の最後に候文がある。吉村貫一郎に「腹を斬れ」と断裁した蔵屋敷差配役であり吉村の旧友 大野次郎右衛門が吉村の末息子を託する豪農 江藤彦左衛門にあてた手紙である。読み飛ばし終えようとの狡い気持ちをはらい辿々しくも読んだら、此処にこそ話の真骨頂が集約されていた。

    『本邦日本者 古来以義至上徳目ト為シ候也
     乍併 先人以意趣 義之一字ヲ剽盗変改セシメ 
     義道即忠義ト相定メ候
     愚也哉 如斯 詭弁天下之謬ニテ御座候
     義之本領ハ正義ノ他無之 人道正義之謂ニテ御座候
     義ノ一度喪失セバ 必至 人心荒穢シ 
     文化文明之興隆如何不拘 国危シト存ジ候
     人道正義之道扨置キ 何ノ繁栄欣喜有之候也
     日本男児 身命不惜妻子息女ニ給尽御事 
     断テ非賎卑 断テ義挙ト存ジ候』

     愚直なまでの吉村の生き方に触れ、錦の御旗に弓を引いた大野もまた、そのお役目に忠実であった。がしかし、政権交代の原因は自分の身を守ることのみに専念し、百姓、領民、足軽郎党の苦しみに添えなかったからだとの過ちに気づき,認めた大野次郎右衛門もまた男であった。

     Oh〜っと胸の震えを覚えた作品だった。

  • これはもう。
    のどで精一杯涙を止めてたけどダメだった笑
    よすぎる

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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