心に残る物語――日本文学秀作選 見上げれば 星は天に満ちて (文春文庫)
- 文藝春秋 (2005年5月10日発売)
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感想 : 52件
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167646059
みんなの感想まとめ
多様な日本文学の短編が集められたこの作品は、心に残る物語の数々を通じて、読者に深い感動を与えます。著名な作家たちの作品が並び、特に幽玄でエキゾチックな奇譚が印象的で、再読したい作品も多く含まれています...
感想・レビュー・書評
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浅田次郎氏が選んだ「心に残る物語」13篇。
森鴎外「百物語」
谷崎潤一郎「秘密」
芥川龍之介「疑惑」
川端康成「死体紹介人」
中島敦「山月記」
中島敦「狐憑」
山本周五郎「ひとごろし」
永井龍男「青梅雨」
井上靖「補陀落渡海記」
松本清張「西郷札」
梅崎春生「赤い駱駝」
立原正秋「手」
小泉八雲「耳なし芳一のはなし」
「山月記」と「補陀落渡海記」は再読。
浅田氏の好みなのだろうか、幽玄・エキゾチックな奇譚が多かった(浅田氏の短編と相通じるものを感じた)。いずれも味わい深い作品だった。
13作の中で、オーソドックスな短編小説は「ひとごろし」と「西郷札」かな。「ひとごろし」は時代小説の秀作だし、「西郷札」は没落薩摩士族の数奇な運命を描いた力作。この2作も読み応えあり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
沢山の文豪の知らなかった短編。
浅田さんいわく、川端康成は、小説家たらんとするには、一切触れぬか、触れてしまったら、とことん読んで脱却をはからねば、祟るのか、、。この川端の短編に祟りなしだそうです。 -
関空の本屋さんで購入。
鴎外、谷崎、芥川から松本清張まで日本の近代文学名作13篇、しかも編者は浅田次郎。
ハズレないだろう、と思って。
言葉が難しく、敬遠しがちの近代文学ですが、こう改めて13作もまとめて読むと、いいものなんだなぁと初めて思いました。
なんというか、リアリティーが違うなと。
現代小説とは違った種類のリアリティーがありますね。
西郷どんと一緒に戦った九州侍の気持ちとか、今晩一家心中しようとしている家の中とか、左手がなくなった人とか、補陀落浄土へ船出しようとしているお上人さんとか、盲目の琵琶法師とか、ましてや虎になってしまった詩人とか。
現代人の私のまわりにはそんな人たちはいないのに、すごいリアリティーで、ぐっと小説の中の世界へ飛べる。
今とは時代が違うということも、それぞれの作者の筆力ということもあると思うのですが。
谷崎の「秘密」にがつんと頭をやられました。
古着屋で女物の小袖が目に留まり、どうしてもそれを着てみたくなって購入、実際に袖を通し、化粧までして往来を歩く。人には分からぬ秘密を持っている自分に陶酔。
21世紀のトーキョーでは「女装して歩く」ってただのオタクなんだけど(笑)、
谷崎の世界と文章では、小粋に見えてくるから不思議。
人々がまだ和服を着ている時代。文字は歴史的仮名遣いで、漢字を多用、言葉も古い。
美しい日本語で美しい日本の風景が描かれている。
海外に住んでいる私には、懐かしく憧れる世界でもあります。
「天気の好い日、きらゝとした真昼の光線が一杯に障子へあたるときの室内は、眼の醒めるやうな壮観を呈した」
なんてね、素敵じゃないですか。文章も情景も。
粋です。たまらない。
谷崎の文章にはまっている人の気持ちがよく分かりました。私もこれからちょっと読んでみようと思います。
なんでも、谷崎は上海へ渡航したことがあり、手記も残しているんだとか。小粋な文章でどんなことが書いてあるんでしょうか。読んでみなければ。
それから気になって仕方がないのは、松本清張の「西郷札」の結末です。
バカで想像力のない私には「最後の策」とやらが分かりません(涙)。
塚村にされたように、今度は何らかの手段で塚村を陥れた、ということなんでしょうか。
誰か私に教えてください。 -
浅田次郎さんのセレクトした小説のひとつひとつを読みながら
小説とは文学とはと考えさせられました
集中して読み進むといつの間にか書かれている世界の中にいて
知らない山の中 江戸の匂いの残る東京 旅人が行きかう道中 今日を最後と覚悟する家族の家の中 に自分がいることに気が付きます
人はたとえ100年生きていても実経験できることは限られています
知らないところ会えない人々に導いてくれる経験を読書で出来る醍醐味を感じました -
すべての作品は興味深く、おもしろかった。
「山月記」「耳なし芳一」は不変ですね。 -
『小説家である前に、小説好き』である浅田次郎が心に残った十三の物語を選んだ短編集。
読後さっぱりと、幸福感がじわりと滲んでくるような話は十三のうち一話だけ。
あとは、ねっとりしていたり、奇妙だったり、なんとも言いようのないものがある。そしてすべては人(主人公は男性)に纏わる物語で、動物や植物のようなものを題材にした物語はない。
あとがきに、これらの作品は、小説家としての滋養になっているはず。とあるので、なるほど、選定されたこれらの中のものは、浅田次郎の小説に、多少なりとも陰は落としているだろうと思われる。
見上げれば 星は天に満ちて
満天の星のごとくちりばめられた物語は、いつも私の安息であった。
輝く星々のような物語を、私は生涯であとどれだけ見つけることができるのか。
滔滔と流れる銀河を見逃さぬように、できるかぎり天を見上げ続けていたい。
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文豪と言われる人たちも、こんなおどおどロシイ作品を書いていたと思うとびっくりである。編者の浅田さんの趣味にもよるだろうがかなりショッキング❗️耳なし芳一が優しく見えてくる。チャレンジ魂に乾杯である。
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浅田次郎編というので手に取ったが、初っ端の森鴎外「百物語」は、なんじゃこりゃあ!?モン。続く谷崎潤一郎の「秘密」はぼくの好みの世界ではない。三番目の芥川龍之介「疑惑」で、初めて読み応えのある作品に出会ったと思えた。
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浅田次郎が選んだ日本の文学。名前は知っていても作品は読んだことがない芥川龍之介、川端康成、小泉八雲などの短編をこの本で読むことができた。昔(と言っても100年くらい前?)の文体、仮名遣いは難しい。難解な作品も多かったけど、谷崎潤一郎や小泉八雲は面白く好みだった。そして松本清張の西郷札は最高に面白い。逆によくわからなかったのが、川端康成や芥川龍之介、森鴎外の作品。でも日本を代表とする文豪の作品をたくさん読めて充実感。
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近代の著名作家の短編に心に沁みる情感を得た。秀作選だけに難解でなく読みやすく、いろいろな作者の作風を楽しめた。
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クセのある短編が多く選ばれていて、久しぶりに色んな匂いのする小説ばかりを読むことができました。
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外れなしのアンソロジーだが少し色彩が派手、もしくはきな臭い作品が多い印象。井上靖の「補陀落渡海記」を読むために借りたのだが、一つめが鴎外「百物語」で終いがハーン「耳なし芳一のはなし」、間にも「死体紹介人」や「秘密」「疑惑」「ひとごろし」など興味が湧く様なタイトルが並んでいたので読む。
「補陀落渡海記」に関しては、文章当たりの密度が凄まじく、淡々とした描写が非常に怖い。 -
あの浅田次郎が『心に残る物語』という基準で選んだ、13の短篇からなるアンソロジー・・・
13作品、マジでどれもハズレなし・・・
森鴎外から始まり・・・
谷崎潤一郎・・・
芥川龍之介・・・
川端康成…
中島敦・・・
山本周五郎・・・
永井龍男・・・
井上靖・・・
松本清張・・・
梅崎春生・・・
立原正秋・・・
小泉八雲まで・・・
ええ・・・
錚々たる作家様たち・・・
ボク、そんなに小説読まないので・・・
恥ずかしながら、ほとんど初めて読むもの、初めて読む方ばかり・・・
で、読んでみて思った・・・
皆様・・・
さすがメジャー・・・
いろんな意味で面白い・・・
どこか奇妙だし・・・
ヤバい人間臭いし・・・
読んでいて味わい深いものばかり・・・
寝る前とかお風呂入りながらとか・・・
マジで最適・・・
何も考えずに・・・
物語に浸れる・・・
日常のいろんなことを忘れられる・・・
どれもこれも、それぞれさすがの物語・・・
一つ一つ・・・
じっくり味わっちゃって!
いいよ、これ・・・ -
自他共に認める小説好きである浅田次郎による、近代小説の傑作集。森鴎外や谷崎潤一郎、芥川龍之介、山本周五郎、井上靖な等の短編が13編納められている。松本清張の初期の作品「西郷札」なども、その後の著作に於けるの緻密で実に人間臭いストーリーの一端が垣間見えてとても面白い。教科書以来の作家もあるが、たまにはこういう名作を読み返してみようかな。
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浅田次郎が選んだ心に残る物語。選集だけあってハズレが無いが、特に芥川「疑惑」、梅崎春生「赤い駱駝」が良かった。「山月記」「西郷札」は何度読んでもいい。14.2.2
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浅田次郎の名前に惹かれて買った・・・ら思った以上に難しくてしばらく放置してたけど、読み出したら止まらなかった 井上靖と谷崎の短編が好き 読み終えたときの達成感がありました
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古本屋さんでタイトル「見上げれば 星は天に満ちて」に惹かれて購入。好きな作家ばかり収録されていてまさに「読書の楽しみ」を満喫できた。森鴎外、谷崎潤一郎、芥川龍之介、川端康成、中島敦、山本周五郎、永井龍男、井上靖、松本清張、梅崎春生、立原正秋、小泉八雲。短編なのにどれも「次の展開」にどきどきするような話ばかりです。
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浅田次郎氏が選んだ13篇の小説。昔読んだ懐かしい話しも入っていたし、私にとっては初めて読む小説もあった。奇妙な話し、気味の悪い話しもあります。特に気に入ったのは永井龍男氏の「青梅雨」や松本清張氏の「西郷札」、梅崎春生氏の「赤い駱駝」の3つ。
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著者プロフィール
浅田次郎の作品
