沙高樓綺譚 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2011年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167646097

感想・レビュー・書評

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  • 刀剣の話がおもしろかった。最後の場面の推測する件が理解出来なくて何回も行ったり来たり。
    シリーズ第2弾も読んでみたい。

  • 都心の高層マンションのペントハウスで、ひとかどの人物たちが、とっておきの体験談を披露しあうクラブの話。
    1.歴代の国宝級の刀剣の贋作(=本物にまさる)を鍛造するはぐれ〇阿弥の話
    2.育ちのよい精神科教授の、好きでもない幼馴染の女性の(ストーカー?)のような話(=これがいちばんboring だった)
    3.立花新之助(?)=池田屋の階段落ち。タイムスリップしてきた浪人?⇒この話は2番目に面白かった。
    4.軽井沢の3000坪の“百年の庭園”=今では庭守の老婦人だが、その人のかかわった人たちの話(=やや退屈)
    5.やくざの親分の若いころの話。accidentalにやくざになり、若いころに抜き差しならない状況下で、3人で4人コロスはずが、一人で一人を殺した⇒それが一人で4人やっつけたことになってしまい(?)⇒けっきょくその道では成功した(=というほど単純な話じゃないけど)という話です。

    1、3、5の奇数ばんめのお話は面白かったです。⇒つづきの話も読もうと思います。

  • その道を専門に愚直に生きてきたからこそ、その人しか知り得ないこと、やらかし事、誰にも言えないことがある。普段の生活で接点のないような人からこっそり聞かせてもらっている感じがした。全話楽しませてもらいました。読後の余韻が半端ない。いや〜濃い!

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687126

  • ないしょの話
    ちょっと怖くて ちょっと悲しくて ちょっと毒もあって…
    人には言えない でも、言ってしまいたい話ってあるんですね。
    「雨の夜の刺客」が好きです

  • 浅田さん特有の語りが、絶品です。

  • 浅田次郎さんの滑らかな筆致で紡ぎ出される、秘密の話。ちょっと怖くて、哀しくて、温かい短編集。

  • 南青山のペントハウス“沙高楼”では、不定期にとある催しが行われる。そこに集まるのは著名人、財界人。
    女主人の「今宵もみなさまがご自分の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために、あるいは世界の平和と秩序のためにけっして口になさることのできなかった貴重なご体験を、こころゆくまでお話下さいまし」という口上から、話し手の語りが始まる。

    少し前に読んだ宮部みゆきの百物語は怪談色が強かったけれど、この場だけの他言無用の物語というところは似ている。

    この世のものと思えないような摩訶不思議な話から、犯罪の匂いのする話まで、ページをめくるのももどかしいくらいに惹きつけられる。

  • 160908-27

  • 2016年、29冊目です。

    浅田次郎の短篇集です。
    この人の短編策には、どれも”力”が感じ取れます。何かで本人が、短編を書くのと長編を書くのでは頭の使う筋肉が違うと話されていました。私にとっては、どちらも魅力的な作品に思えますが、短編のほうが一気に読み切れることが多いので、心への印影が強くなるような気がします。
    『沙高樓綺譚』は、各界の名士たちが集う「沙高楼」で、世の高みに登りつめた人々が、ミステリアスな女装の主人に誘われ、秘密を披露しあうという設定です。
    5つの綺譚が語られます。
    1.「小鍛冶」(語り手:刀剣鑑定の家元)
    2.「糸電話」(語り手:精神科医)
    3.「立花新兵衛只今罷越候」(語り手:映画キャメラマン)
    4.「百年の庭」(語り手:山荘の庭師)
    5.「雨の夜の刺客」(語り手:やくざの大親分)

    「立花新兵衛只今罷越候」は、幕末の志士が、タイムスリップして映画撮影現場にエキストラとして現れれるという話ですが、この短篇集の中では、ある意味、最も心軽く読み通せる作品です。「百年の庭」と「雨の夜の刺客」は、人の死がストーリーの中で大きな意味を持ちます。「小鍛冶」と「糸電話」は、人の怨念や怨讐というものを感じますが、「糸電話」のほうは、女性が主人公な分だけ、それが増幅されて伝わってきます。「雨の夜の刺客」は、悪として生きる人間は、ほかの人と決定的に心底異なる価値観を持っているわけではない。1つのボタンの掛け違いで、その運命の流れを大きくねじまげられ、その力に巻き込まれていく様が描かれています。

  • 面白いけれど私が浅田次郎に求めるのはこういう小説ではない。

  • 時代物や邦画、任侠物など浅田次郎ファンには定番のネタが多いので、浅田次郎らしさを今すぐに味わい尽くしたい!という人におすすめです。
    一つ一つのストーリーが濃いので読み始めると入り込みますが、百物語形式で語り手が変わるごとに文体も変わり、メリハリも効いているので、ちょっと空いた時間に一話ずつ読むというようなのもいいと思います。
    個人的には、浅田次郎さんの邦画への情熱に触れられる、3番目の「立花新兵衛只今罷越候」がいちばん好きです。

  • 職場の人に借りて初、浅田次郎。初めの短編は時代が違って言葉が難しかったけどそれ以外はサクサク読めて、なんとなく難しそうだなと思ってた気持ちが晴れた。今後はいろいろ読んでみようかな。庭の話とやくざの話が面白かった。

  • P322

  • 面白かった。とてもよくできた物語だった。

  • あるべきようを語り、巌のように胸に蔵う…
    その掟に従って夜毎繰り広げられる他では話すことの出来ない貴重な話。
    どの話もおもしろくて畏ろしい…
    一番怖いと感じたのは百年の庭。静かな怖さが徐々にやってきます。
    話したいけど話すと周囲を混沌に巻き込む。
    そんな秘密を持った人にはぜひ読んでほしいものです。続編もおすすめです。

  •  国宝の刀剣が展覧されていると聞きつけ、国立博物館に足を運んだ私は、一口の太刀に心を奪われる。そして、そんな私の心を組んだように目の前に現れた旧知の鑑定家にとある会合に誘われる。
     青山墓地のほとりにそびえる高級マンションの最上階「沙髙樓(さこうろう)」で披露されるのは、世の高みに登りつめた人々が語る貴重な体験の数々。めくるめく百物語にいつしか引き込まれた私は……

     「みなさま、今宵も沙髙樓へようこそ。語られる方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸にしまいますことが、この会合の掟なのです……」
     女装のオーナーの重々しい口上から始まる不思議な物語の数々。
     妖しく、怖く、思わず引き込まれてしまう物語ばかりなので、浅田作品を読んだことのない方にもおすすめです。
     百田さんの解説も楽しい♪

  • 地位や権力、名誉を持った人々が世間には言えないような話を語っていく物語。
    いくつかの話が盛り込まれているが、刀の話や医者が語った物語は考えさせられるもので頭を使った(笑)

  • 人や健康状態を問わずすすめられる本。
    現実からちょっと離れたい人にオススメの、小説らしい小説。読後感もさっぱりでおすすめ。

    概要は、沙高樓に住み込む住人達のすこし不思議な生き様を辿る、オムニバスミステリー。最後に全ての話がひとつところへまとまり、すっきり終わるのもとてもいい。

  • まだ一編目しか読んでないが、ずっと好きだったこの作家の物凄さに改めて度胆を抜いたところ也。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

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