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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167646127
みんなの感想まとめ
歴史の激動を背景に、斎藤一の回顧録が描く壮大な物語が展開されます。戊辰戦争や西南戦争を通じて、彼が経験した数々の出来事や仲間たちとの別れが、感情豊かに語られています。特に、江戸無血開城や新選組の隊士た...
感想・レビュー・書評
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感想
戊辰戦争がどのようにして進んだのか、明治の幕開けと慌ただしさ、
西南戦争は西郷と大久保の企みで、新しく生まれた農民陸軍の実戦訓練と不平士族の捌け口として計画されたと言われれば、何やら納得感がある。
最後はいいとこで切るねぇ。
あらすじ
やがて話は、江戸無血開城から、近藤の捕縛、会津での戦争、新選組隊員のその後について、明治に移り、警官として勤める斎藤、西南の役。
一刀斎は、西南の役で出くわした市村鉄之介を斬った話をする。勝つると負くる者の正体を知るものこそ奥伝を極めると梶原に伝える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鳥羽伏見の戦い、徳川慶喜の大坂城脱出、吉村寛一郎の戦死、沖田総司、土方歳三、近藤勇ら仲間たちとの永訣・・・維新後、警視庁に奉職した斎藤一は「抜刀隊」として西南戦争に赴く。その地で、土方の遺影を託され、蝦夷箱館を脱出した少年・市村鉄之助との運命の出会い。新選組隊士として、唯一の教え子であった鉄之助は、西郷軍薩摩の一兵卒として斎藤一と相見える壮絶なる体験談は、新選組三部作を飾る慟哭の完結編。
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まさに夢録。アラビアの千夜一夜物語の如き時代を生き延びた男の紡ぐ御伽噺。
斎藤一という確定存在が語る回顧録であるから話の内容は精査のしようがなく、ゆえに誇張表現含めて"語る"でなく"騙る"である可能性も払拭はできない、だからこそ全てを聴き終えるまでやめるわけにもいかず、何より聴きたくて仕方ないと中尉自身が感じているという構図。
ここまで魅力を秘めた老剣客もそうそういないのでは。 -
凄く面白いというより、興味津々で読破。
「勝てば官軍負ければ賊軍」とはよく言ったも。明治維新が歴史上良かったかと言うと疑問も確かにある。私達も同じで勝組とか負組とかお金を儲ければ勝ちという印象が強いけど、本当はもっと違うと思考で考えなければいけない。
しかしながら。この本で昔はあったが、今の私に無い思考が明確にわかったので反省したので頑張ります。
あっ、好き嫌いは別れる本です。興味があれば読んで、私は良かったかな。
もう一回読めばもっともっと考えてしまうかと。しかし、最後は辛くてウルっときた。 -
記憶しておきたい言葉
力を蓄え、技を身につけるために最も肝要なるものとは何じゃ。そう訊ぬれば百人が百人、努力精進にほかならぬと答えるであろう。しかし、わしはそうとは思わぬ。
努力精進よりも肝要なるものがある。それは、渇えじゃ。いつかかくありたしと願いながらも、努力精進すらままならぬ貧乏人はひたすら飢え渇するほかはあるまい。その拠るところも捉むものもない飢渇こそが、やがて実力となり技となる。
持たざる者ほど、持っておるのだ。
水も肥も与えられずに、それでも咲かんと欲する花は、雨を力とし、風すらも肥とする。そうしてついに咲いた花は美しい。
人殺しの剣すらも、舞うがごとく見ゆるほどにの。
わしは鉄之助を不憫に思うて、剣を教えたわけではない。これは筋がよいと気付いたとたん、手水や肥をくれてやるのではなく、雨となり風となろうと思うた。
そして、鉄之助は咲いたのじゃ。 -
剣の奥義は一に先手、二に手数、三に逃げ足の早さ。
道場では必ずしも先手が有利ではあるまい。
相手が打ち込んでくるところを、払って胴抜き。
しかしこれらの技が有効であるのは竹刀が軽く、切れも刺さりもせんからだ。
鋼の真剣なら面を打ち込まれたらその重みはまず払えぬ。ゆえに先に刀を抜いて斬りつけた方が勝ちじゃ。
土方というは、善きにつけ悪しきにつけじっくりと観察し、おのれの処世に活かす賢さがあった。
努力精進よりも肝要なものがある。それは渇えじゃ。持たざる者ほど、もっておるのだ。
水も肥えも与えられずに、それでも咲かんと欲する花は、雨を力とし、風すらも肥とする。そしてついに咲いた花は美しい。 -
傑作である。
三部作の中でも1番引き込まれた。
新撰組について全く知識のないままに読み進めたが、
本当に凄まじい。
時代がそうさせたのか、浅田次郎の筆力ゆえか、
新撰組の隊士それぞれの魅力がすごい。
もう少し昔の地名と地理についての知識があれば、
もっと面白く読めたのではないかと思う。
ほんの数世代前のこの国の出来事。
遠い昔のように学校で教わり、数ページの教科書で終わってしまう、幕末から近代。
そこにとんでもない苦労があったことを記録する素晴らしい本であった。 -
鬼の斎藤一の長い話だが、結局最後の市村鉄之介とのくだりで読み手を納得させる。何故斎藤一は人を斬るのか?何故斎藤一は生き長らえたのか?が一番伝えたかったのは、市村鉄之介とのことだったんだと思った。読んでいる間、斎藤一の狂気に怯えていたが、読み終えてスッキリ感がある。がんばって最後まで読んでよかったと思う。
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…後半はやはり浅田節に泣かされました。健気な少年を持ってくるのは卑怯です(笑)幕末で死んでしまった人、生き残った人…。読後は生き残った人が背負うもの、死んだ人の運について、など、いろいろ考えてしまいました。
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同著者作品「壬生義士伝」に同じく、流石の読み応え。
新選組斎藤一の語りに入ってすぐにページを捲る手が止まらず、どっぶりと幕末から明治の時代に引きずり込んでくれる。
齋藤の若い頃から歳を経るごとに、少しずつ少しずつ変化していく人と鬼の心情の狭間が描かれており、ラストに向けては感情の大波と小波の連続で、激動を生き抜いた一人の人生が流れ込んでくる感覚だった。 -
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連日一刀斎の元へ通う梶原中尉のごとく、読み始めたら最後、夢の如き一刀斎の語りの深みへハマる自分がいた。
新撰組の中でどこか異質な斎藤一の本性や剣の極意は魅力たっぷりで読むに飽き足らなかった。
人はみな飯を食い糞をひり出すだけの糞袋、という言葉に妙に納得。
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浅田次郎の新選組3部作のラスト。最後まで生き残った斎藤一の回顧録形式の小説。新選組での活躍の後、戊辰戦争、西南戦争と語り継いでいく。必ずしも時代順に語る訳ではないので、新選組のあらましをざっと知っておかないとピンと来ない話がある。「燃えよ剣」、「壬生義士伝」などを先に読んでおいたほうがさらに本書を楽しめる。生き残ってしまったことに思い悩む、斎藤一の姿に完全に感情移入できるエンターテイメント。
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浅田次郎 新撰組三部作の完結編。夜ごと斎藤一が語る剣の奥義を究めた新撰組の生きた証と鬼のように人を切りまくった人間の生き方というものを聞きながら、聞き手の近衛将校梶原中尉と同じように酔った感じ。三部作とはいえ、「壬生義士伝」「輪違屋糸里」とはまた違った切り口の浅田節のエンタテイメント。
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「壬生義士伝」、「輪違屋糸里」に続く新撰組三部作の完結編
新選組三番隊長、斎藤一こと一刀斎による独白で、幕末維新から西南戦争までの歴史が物語られます。
そしていよいよ下巻です。
下巻では会津戦争、鉄之助との別れ、そして西南戦争が語られていきます。
新撰組のメンバはどんどん死んで散り散りに..
斎藤一も死に場所を求めて、戦闘に赴き、結果死にきれず生きながらえ、結局警察官として生きることとなります。
そして、西南戦争で薩摩兵を追い詰めるために出動。そこで出会ったが、敵方として自分自身の剣と瓜二つの鉄之助。どうなる、どうなるのクライマックスです!
二人相対して、鉄之助に自分を斬らせようと思い図ったところで、おきた悲劇。
殺すは易く、生かすは難い
真の勝負に負けた斎藤一
このクライマックスはすごい!
結果、この語りを通じて授けた奥義は
「技でもなく、心でもない。勝つると負くるの正体を知る者こそが、天下第一等の剣士」
切ない物語でした
とってもお勧め! -
泣いた…
上巻で坂本竜馬や芹沢鴨はじめ新撰組の話をあらかた聞いてしまったので下巻は じじいの武勇伝かなって思っていたんだけど…ちがう 聞いていて(読んでいるんだけど 斎藤一のそばで 梶原さんと一緒にきいているかのようです)苦しくて、苦しくて…
その途中でほっとさせてくれるのが 奥様の存在です。「今日も来るかと賭けをしておったなど」奥様とのほほえましいいちめんも見せてくれます。
ある日、梶原さんがお風呂に行くふりをして 仲間をまいて、斎藤一の所へ行った時も 梶原さんがお風呂へ行く恰好のままなにもかかわらず いつものように「御腰のものをおあずかりいたします」と、すました顔で 手に持っている、桶と石鹸と手ぬぐいをあずかり 奥へはいってから ころころ笑ってしまうかわいい奥様(^^)
しかし、市村鉄之助とのやりとりは 辛かった。 -
好みが分かれそうな物語。
とにかく終盤が何ともいえない……
他の作品を見て、新撰組が好き、斎藤一が好きだという視点で観ると、苦みのある展開かもしれません。 -
百人余りを切ったという元新選組斎藤一の語りは、幕末から明治へと進むにつれ、だんだんと凄みを増してきた。
作中、西南の役は西郷と大久保とが結託した、あらかじめ台本のある大演習だったのでは、という説。
敵が行動を起こす前の動員命令とか、国賊ともいうべきはずが役後たちまち英雄扱いされた西郷に対する待遇とか、等々をみるとあるいは・・・。
著者の巧みな術中にはまってしまったか。 -
最後は切ないような悲しいような気持ちになりましたが、爽やかな空気も感じました。
史実(とされてること)と照らし合わせるとだいぶ食い違う部分は多いですが、そこはフィクション作品ですから。楽しめればいいと思います。
文章がうまいのでこれを史実だと思ってしまう人もいそうですが。
いろんな人の思いや業を背負って生き残るというのも辛いことなんだよなぁ…
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