空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫 ク-11-1)
- 文藝春秋 (2000年12月8日発売)
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感想 : 17件
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167651015
みんなの感想まとめ
エベレスト登山の実情をリアルに描いたノンフィクション作品で、1996年の大量遭難事故を中心に展開されます。著者は生存者としての視点から、登山の緊張感や厳しさを臨場感たっぷりに伝え、読者をまるでその場に...
感想・レビュー・書評
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以前ヤマケイ文庫版で読了していたが、今回は文春文庫版で再読。何度読んでも緊張感ある。後半の悲劇だけが題材なのではなく、エヴェレストに登るということがどういうことなのかが臨場感をもってよくわかる。この文春文庫版は、ヤマケイ文庫版より写真と図がちょっと多い気がするのと、各章に味のある扉絵があるのがいい。
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1996年のエベレスト大量遭難事故の生存者ジョン・クラカワーによるノンフィクション。これを読んでいる間中、私もエベレストにいる様な臨場感で凄かった・・。是非ご一読を!
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1996年にエベレストで起きた大量遭難を体験した著者による記録。
このときは日本から参加していた難波さんも遭難し、大きく報道された。
観光化されたエベレスト登山の実情が良くわかる一冊。
クライマーであり、ライターでもある著者の文書は引き込まれる。
ヒマラヤにあこがれる人にお薦めの一冊。 -
高所山岳がどのような世界なのか良くわかる一冊
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96年エヴェレスト大遭難のルポ。立場が違えばいろいろ反論もあるだろうが、よくまとめられいて、悲痛になりすぎないところに好感。気楽な気持ちの登山が増えている。一回は読んでほしい。
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書はアメリカの代表的アウトドア誌「アウトサイド」で執筆活動をしていたジョン・クラカワー(Jon Krakauer)によって書かれた。彼がのちに書いた「荒野へ」と映画化された「into the wild」は僕が好きな本と映画。これらも名作だけど、別の機会に。
「空へ ~エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか~」は1996年5月のエベレスト遭難記である。エベレストは1953年にエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイによって初登頂がなされ、その後にさまざまなルートを開拓された。1985年にもっとも容易と言われる南東稜を経由するルートから、クライミングの経験がほとんどない富豪のディック・バスが卓越した若手クライマーの案内によってエベレストに登頂したのが象徴しているように、登山家と呼ばれる人でなくても登頂することが出来るようになった。(ディックバスの金にものを言わせた一年間で七大陸最高峰登頂の話は「七つの最高峰」という本にまとめられている。面白い。)
エベレスト登頂にあたり、営利目的でつくられた営業遠征隊が増えてきていたのが1996年当時である。その中でもっとも実績と信用があったロブ・ホール隊に、著者はアウトサイドから営業遠征隊のルポを書くために参加した。そして悲劇が起こったのだ。
著者はエベレストを登頂し、無事に下山した。だが、1996年の春のシーズンのエベレストでは彼の隊の隊長であるロブ・ホールを含め12名が亡くなった。そこには日本人女性で2人目のエベレスト登頂者であり、七大陸最高峰登頂者となった難波康子さんも含まれている。そのときエベレストで何が起こっていたのか、を著者が帰国後にインタビューを繰り返して纏めたのが本書。壮絶な内容に慄然とする。
国家的威信を背負ってやってきた南アフリカ隊や台湾隊、スウェーデンから自転車を漕いでやってきた単独登頂を目指す若者、七億円近い資金を注ぎ込んで映画撮影を目的にやってきた隊など、各隊、各人に想いがある。思惑が複雑に絡み合ってゆくのは標高が7000mを超える極限の区間。死が隣り合わせの場所なのだ。
痛ましい遭難にいたるまでの経過や、当事者たちの心の動きが詳細に描かれている。登山的な側面と人間的な側面からエベレスト登山の実態について書きあげた類稀なる作品となっている。 -
過酷な状況でプロのクライマー達はあらゆる選択をした。
ただ、それが世界最高峰の山での最善の選択だったのかは
読者は解らない。
解らないが、彼等の登頂への情熱は伝わってきた本だ。 -
ドキドキハラハラ、登山ノンフィクションの傑作。
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事故自体は別な方がも書いてます通り立場によっていろいろと感じ方はあるかと思います。
こちらの方がヒマラヤ登山の現状など周辺の内容もよく、個人的にはおススメ^^ -
史実に基づいた、本。
エヴェレストという限界の世界で起きた悲劇を描く。うろ覚えだけど、登場人物の一人が書いたこれに反論する本も出ていた。 -
1996年5月、作者ジョン・クラカワーは、
雑誌『アウトサイド』の取材のためにエベレスト登頂ガイドツアーに参加。
5月のエベレスト・ベースキャンプには、登頂日和をねらって沢山の登山隊が集結する。
頂上アタックの『その日』に向けて、高度順化を図りながら、
『その日』の前日には、標高8000mを超える第4キャンプまで高度を上げる。
人間は、8000mを超えると、正常な判断ができなくなり、
そのような高度に長時間留まることは死を意味する。
このため、第4キャンプ〜頂上アタック〜第4キャンプは、1日で終了し、
次の日には高度を下げなければならないのだ。
そのようなスケジュールの中、晴天の5月10日、
面密に練られた頂上アタックのスケジュールが、
1歩目から、少しずつ歪んでいく。
なぜ、シェルパはルート工作に先発しなかったのか?
なぜ、一人のガイドは酸素ボンベを持たなかったのか?
そして、
なぜ、制限時間の2時を過ぎても『下山の指示』を出さずに登り続けたのか?
さまざまな『予定外』の出来事、それに追い討ちをかける天候の急激な悪化。
さらに、
いくつかの商業ツアーに、クラカワー本人を含む『スポークスマン』が参加していたこと、
前回登頂を断念したリピーターゲストを登頂させてやりたいガイドの気持ち…。
様々な要因が、ほんの少しずつ影響し、
ガイド3人を含む多数の犠牲者を発生させてしまった。
全て順調ならば、クライミングの素人でもエベレストに登頂できるはずだった!
しかし、
標高8000mを超えた領域は、
1つの狂いが生じたときにプロでさえも容易に判断を誤る領域である。
真実に近づくには『デス・ゾーン』と合わせて読む必要があるようですが、
8000mの過酷な領域を感じたいのであれば、
本書はそれに十分に応えてくれる内容です。
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1996年5月、エベレストで12人死亡という大量遭難事故発生。著者はその遭難の当事者となった人物です。
エベレストは近年「営業公募隊」と称して、ガイド会社が運営して、参加者をガイドつきで登頂させるタイプの商業登山が流行っていますが、著者はその実態をルポするため、ある営業公募隊に参加し、たまたま事故に遭遇してしまった。
この本を読めばわかるが、まともな登山のレベルのない者、ベースキャンプにヴォーグ誌を届けさせるセレブ。もう無茶苦茶。
つまり金を出せば、世界最高峰に登頂できるようになったというわけ。
しかし、結果は甘くなかった。ここで、書かれている事実はあまりに残酷で凄まじい内容。
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1996年のエベレスト大量遭難。著者がジャーナリストだけあって、物語としてもおもしろい。高度8000m以上で、冷静な判断って難しいと思う。今でもお金を出したら、登れるのかな?
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一番最初に読んだ感想は「怖い」って思ってしまった。
エヴェレストで実際あったお話で、実は、家の近所に住む女性もこの事故で亡くなっている。山の魅力もわかるが、時に山は恐ろしい牙をむく。エヴェレストはこういう山なのだ、と、感じた本かな。
著者プロフィール
ジョン・クラカワーの作品
