赤ちゃんは殺されたのか (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784167651190

みんなの感想まとめ

本作は、乳幼児突然死症候群(SIDS)を巡る事件と、それに関連する研究者の捏造や告発の経緯を緻密に描いたノンフィクションです。膨大なページ数と詳細な描写が特徴で、事実を克明に解説する一方で、繰り返しの...

感想・レビュー・書評

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  •  これを読むのに、私は一ヶ月余りかかった。理由は膨大なページ数と、余りにも細かい描写からである。
     本作に通常の小説にあるような『サスペンス』を期待して読むのはお勧めできない。本作はノンフィクションであるため、克明に事件を解説している。それが、本作の良いところでもあり、悪いところでもあるように感じた
     裁判に関わった証人のこれまでの人生、そして、犠牲者の赤ん坊五人分の死…等が細かく書かれている。だが、それら全ては、言ってしまえば一言で説明できるようなものが多い。例えば五人の赤ちゃんの死だが、野心に溢れたシュテインシュナイダー博士が赤ちゃんの死を他殺と考えず、病死だと結論ありきで動いている描写と、それがおかしい!ワネタ(犯人)が怪しい!という描写が五人分続く。五人分。つまり、五回繰り返されるのだ。流石に飽きる。
     三ページほど読み飛ばしても、全く問題なく読み進められると私は断言できる。
     しかし、そんなつまらない事実を読み進めた後に見る裁判の様子は格別な事この上なかった。100〜300ページ前に登場した人物たちが証言台に立ち、証言する様は、まるでピンチに仲間が駆けつけてくれたような胸熱さを感じた。
     総括すると、本作は妥協せずに情報の山を描写し切った作者たちの珠玉の作品であると言えるだろう。

  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)について、地位と業績のために結果を無理やり作り出した、とある研究者の話。研究捏造の発生と告発の経緯という当たり、研究をやっている人に強くオススメ。面白い。

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