死体が語る真実 9・11からバラバラ殺人まで衝撃の現場報告 (文春文庫)
- 文藝春秋 (2005年7月8日発売)
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感想 : 13件
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167651534
感想・レビュー・書評
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法人類学者のノンフィクションです。
どうやって法人類学者になったか、法人類学者になったあとどのような事件を経験したか。
アメリカの連邦ビル爆破テロやワールドトレードセンターで法人類学者が何をしたか。
文章としては非常に読みやすいです。
ところどころアメリカ特有っぽい表現があるので、日本人的にはわかりにくいところはありますが、大したことはありません。
法人類学者というのは、死体のうちの骨を扱う学者のことだそうです。
それも医学博士ではなく文学博士だと。
著者の性格なのか、扱ってる題材の割には明るい雰囲気になっています。
訳者のあとがきにも有りましたが、軽いミステリー小説のような事件の話もあったりします。
上野正彦の「死体は語る」でこの分野には結構興味があったので面白かったです。
ちなみに、上野正彦の推薦だったりするようです。
アメリカの検屍官絡みのドラマ(CSI等)に興味がある人にはオススメかもしれません。
まえがきにそれに関することが書いてあったりもしますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地道な仕事。本当に 好きでなければ 出来ない仕事だと思う。
作者は、本当に 「人間」が 好きなんだと思う。
興味深い内容だった。
作品中に 出てきた「死体農場」も 読んだが、興味深かった。 -
「法人類学者」という言葉を知ってるだろうか?僕は本書を読んで初めて知ったのだが、簡単に言うと「骨から個人を特定する人」のことを指す。彼ら(彼女ら)の働きが犯罪捜査や事故調査に一役買うことになる。ミステリーではお馴染みの職業らしい。
僕は全くの素人なのでうまく想像できないのだが、本当に骨(時には骨の破片)から個人を特定できるものだろうか。何千、何万個のケースを担当していれば(というかその前に血のにじむような勉強をしているわけだけれども)、本書で著者が言ってるように、ぱっと見ただけでどの箇所の骨か判断できるというのだが、ただただ驚くばかりである。
タイトルに「死体」という言葉が入ってる時点で本書にグロイ描写が含まれるのは容易に推測できると思う。僕もわかってはいたが、でもウジがわさわさと死体に群がっている、食い漁ってるシーンの描写を読んでいる時は全身が痒くなっていた(笑)著者のエミリーはテネシー大学の大学院で研究していたことがあるのですが、そこで「死体農場」を目にします。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。死体の腐敗経過を観察するために死体を放っておく場所がテネシー大学ノックスヴィル校の敷地内にあるのだそうです。というかあります。テネシー大学の研究データが日本の犯罪捜査にも利用されているのだとか。http://karapaia.livedoor.biz/archives/52072306.html
彼女の父、父方の祖父、母方の祖父も医者だったため、幼いころから医学書を読んでいた彼女は腕や脚やお腹がどのようになっているか考えて過ごした。読んでいたのはもちろんカラーの図版だ。そんな環境にあれば法人類学者になるべくしてなったという感じですよね。おもしろいエピソードを本書の中から一つ紹介します。
彼女が12歳の頃、家族と一緒に別荘で休暇を過ごしていた。近所の川でマス釣りをしていたとき、川岸の砂地から骨が何本か突き出しているのが目にとまったのだという。何本か引っこ抜いた彼女はもうやめられなくなって、釣った魚で一杯になるはずであった魚籠を骨で一杯にしてしまう。別荘に戻る小径で探しに来た父と出会った彼女は復元するのを手伝ってくれるかと尋ねるが、体の中でならどの骨がどこに位置しているか熟知していた父は無念にも(?)娘の期待に応えることができなかったのだが、彼女と一緒に釣りをしていた場所まで戻って、彼女の生まれて初めての発掘作業を見守ってくれた。
12歳で骨に目覚めるとはね...。家庭環境って大きいですよね。感心するのは、お父さんが彼女を咎めないというね。その寛大さね。普通の家庭だったら、「なにやってんの!こんな骨ばっかり集めてきて!!え!?ふ、復元!?!?いやだよ、気味が悪い」となるところですが、著者のパパ上は彼女の好奇心の芽を潰さないでくれたんですね。著者にとって子どもの頃のこの経験は非常に大きかったのではないでしょうか(この経験がなかったら、法人類学者の道には進んでなかったかもしれないですね、あくまでも個人的な推察ですが)。
法人類学者って何だろう?骨の破片から個人を特定するってすごいな!って思われた方はどうぞお読みください。グロイ描写が得意でない方、やめたほうがいいかもしれません。夢に出てきますよ。ウジが。 -
既に亡くなってしまった人は物言えぬ。
亡がらから事実を得ようと
そういう仕事をしている人がいる。
肉体があればまだ情報は沢山残っているのだ。
しかし、すでに骨になってしまった人はどうなのだろう。
骨からも沢山の情報を得ることができるのだ。
邦人類学。
今、海外ドラマでも大人気のものがありますね。
私はそこから興味がわいてこの本を手にしました。
実際にそう言う仕事をしている人の作品。
あの9.11のグラウンド・ゼロの現場にも赴き
実際に胸を痛めながら無念を拾い上げていた方でした。
その、人と人で向き合う姿勢が
とても印象に残っている。 -
死体はこう扱われているのか、とどきっとしたり納得したりできます。
著者の気持ちの動きと合わせて見ることで、変な話だけど、死が思ったより身近にあるんだなぁとも思う。
なかなかにしてグロいけど、面白いです。
食後の読書にはお勧めできません。 -
衝撃的な内容で、普段の日常とはまるで違う世界のことのようだった。ウジ虫を観察する場面を想像すると怖かった・・・
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かなり面白かったです。根が真面目な方なのでしょうが、ユーモアを交えながら可能な限り詳細に語るのは少々無理があるような気がしますが。あと大腿骨をうっとりしながら上下に撫で回すのもいかがなものかと…
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ミステリだの犯罪実話だの読んで結構知ってるつもりになっていたけどそんなものはお話にならないということを知りました。これを読んだ後では『検死官』シリーズなんてちゃんちゃらおかしいですね。
9.11の惨事の裏ではこういう方々の苦労もあったのかと驚きその惨状に胸が詰まります。 -
物語風に書いてあって
あれ?これフィクション??と思ってしまう。
実のとこどうなんでしょ?
最後まで読んでないのではっきりとは言えませんが、小説読んでる気になれば面白いのかもしれない。
三川基好の作品
