大統領の陰謀 (文春文庫 ウ 2-4)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (531ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167651558

感想・レビュー・書評

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  • 事実関係は、映画でも、その他書籍でも既に知っているつもりだったことに気付かされた。
    全体像が全くわからないジグソーパズルを、政権側が事実関係を認めるまでの、長い地道な取材で徐々に浮き彫りにしていく。
    彼らが組みする相手は、時の政権であり、大統領とその側近。また、見方を変えれば、その大統領を支持する世論、支持者との対峙する取材。
    そのプレッシャーにも時には屈せそうになりながら、取材を続ける様、生き方は、感動に値する。大いに刺激をもたった。
    また、見方を変えると、二人の記者の青春ドラマでもある。新社会人、大学新入生にも社会で生きるとは、どんなことか知る良い教材にもなる。
    他方、昨今の首相会見での日本の新聞記者と比較すると、読者、視聴者に伝わるその熱量の違いが、大き過ぎる。新聞記者の方たちにも今一度読んでもらいたい。
    事実を掘り上げる方法と、また、事実とは大いなる力があるあること、事実の大切さを、あらためて認識させられた。
    新聞記者は、取材による事実で、大統領選挙での犯罪行為を明らかにし、大統領を辞任にまで追い込んだ一方、司法は・・・だったことに驚かされた。
    ひょっとすると、こちらも隠れた主題だったのかもしれない。知っているつもりだった。

  • 帯文(裏表紙):"情報源〈ディープ・スロート〉の告白で再び注目される20世紀最大の政治「探偵」ドキュメントである。"

    目次:1 1972年6月17日、2 「金が事件の鍵だ」、3 ウッドスタイン誕生、4 ディープ・スロート、5 ミッチェルの伝言、6 ラットファッキング、7 1972年10月10日、8 ホワイト・ハウスの反撃、9 大統領代理ホールドマン、10 鉛管工グループ、11 最高刑のジョン、12 「社主は刑務所にはいる」、・・・他

  • やっと読み終わった。人物名が把握出来ずついて行けなかった。

  • 朝日「再読 こんな時 こんな本」
    2013/1/19

  • ウォーターゲート事件のノンフィクション小説。ポスト紙の二人の記者によって、ホワイトハウスそしてニクソンが追い詰めてられていく様が克明に描かれている。これは小説ではなく歴史書。

  • ウォーターゲート事件に関するノンフィクション。

    B.ウッドワード, カール・バーンスタインのワシントンポストの若手記者が、民主党の事務所に入った泥棒の事件を追いかけるうちに、実はニクソン大統領の陣営が盗聴器を仕掛けようとしていたことをつかみます。

    あらゆる圧力につぶされそうになりながら、それでも追いかけていく2人の姿は圧巻です。

    この出版社の本は絶版のため、入手はできないですが、文庫のほうで復刊したみたいですね。あと、本と同じ名前で映画化されているはずで、そちらのほうがわかりやすいかも。

  • ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン主演の映画を観て、もっと詳しく知りたいと思い購入しました。正に「事実は小説より奇なり」。オススメの一冊です。

  • 2010.10.19 読了

  • 熱い。
    史実を知っていても、読んでいると先が気になってわくわくする貴重なドキュメンタリー。

  • ¥105

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著者プロフィール

米国を代表するジャーナリスト。1943年生まれ、イェール大学卒。50年間にわたりワシントン・ポスト紙の記者、編集者を務め、ニクソンからバイデンまで歴代大統領を取材・報道しつづけている。
ウッドワードは同紙の社会部若手記者時代に、同僚のカール・バーンスタイン記者とともにウォーターゲート事件をスクープし、ニクソン大統領退陣のきっかけを作ったことで知られる。このときの二人の活動から「調査報道」というスタイルが確立され、また同紙はピュリツァー賞を受賞した。ウッドワードはその後も記者活動を続け、2002年には9.11テロに関する報道でピュリツァー賞を再度受賞。
『大統領の陰謀』『ブッシュの戦争』『FEAR 恐怖の男』『RAGE 怒り』など、共著を含めた20冊の著作すべてがノンフィクション書籍のベストセラーリスト入りを果たしている。そのうち14冊は全米№1ベストセラーとなった。現在はワシントン・ポスト紙アソシエイト・エディターの責にある。

「2021年 『PERIL(ペリル)危機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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