紫蘭の花嫁 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2000年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167652012

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるストーリー展開と複雑な人間関係が魅力の作品で、読者を引き込むミステリーの要素が随所に散りばめられています。連続殺人事件を追う警部と、その裏に潜む謎の女との関係が交錯する中、予想外の展開が...

感想・レビュー・書評

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  • 実は随分前に友人から借りて、いよいよ返さなければと思い読み出した一冊。乃南さんの本を読むのは初めてだったが、非常にスリリングで面白かった。
    連続殺人犯とそれを追う警部、花屋を点々とする謎の女とそれを追う男。正直、連続殺人の犯人はすぐに分かったが、複雑な人間関係が段々と紐解かれていく展開に夢中になれた。最後のシーンはかなりの衝撃だ。こんなに面白いなら、友人から借りた時点ですぐに読めば良かったと後悔。
    また、一人面白い作家さんに触れる事ができたので、別の作品も読んでみたい。貸してくれた友人に感謝。

  • Rさまオススメ本
    久々の警察も絡んだミステリー。
    やはりこういう作品が好きだ。
    と思ったのもつかの間、途中である男の名前が呼ばれたときに、
    予想が一気に覆されました。
    一連の連続殺人事件のほうは、おおよその予想通りだったのに、
    もうひとつ出てくる幼い頃からのお話が渋沢?
    いや違った、など、なかなかつかめなかった。
    そしてようやく解決したと思ったのにあのラスト。
    怖かった~。
    ほんとに読みごたえ十分な作品でした。

  • 2020.11.01.読了
    なかなかの作品。
    読み手の想像を掻き立てる内容でもしや?を何度も裏切られた。
    クライマックスにえーっ!となってからは、もう一気読み!
    古い作品と思われるが全く気にならずに楽しめた

  • 中盤でえっこの人が!?としばし混乱する展開に。残りページ少なくなってきてどう収束するのかと思ったら、うーん。事件の性質の割に都合よく狭い人物相関図になってしまってるな、と。あとラストの含みが怖い。ここはもう素直にハッピーエンドにしてくれた方が良いのに。にしてもダイヤルQ2って懐かしい(笑)。

  • 乃南アサの『紫欄の花嫁』を読んだ。
    面白かったね~前回読んだ「凍える牙」より好きだな。
    小説ならではのミステリーで、推理しようとする読者を弄ぶように話が展開される。もう、頭の中が謎でぐるぐるになってしまう(笑) あっという間に読破してしまったよ(^^)/

  • 前評判が良くて読んでみました。
    たぶん初「乃南アサ」。
    あんまり読みたいと思う作家さんではなかったのですが、読んでみたらミステリっぽさはかなりあると思うし、面白かったです。
    淡々とした語り口に味があります。
    犯人逮捕というか、事件解決の場面が2時間ドラマ的でイマイチでした。
    最後の引きが超気になります〜!!

  • まあまあ。

  • 複数視点で場面が細切れになって描写されます。追われる人、追う人、殺人者など視点が細切れになり、どの人がどういう関係なのか、整理しながら読み進める必要があります。
    途中からそれぞれの視点の関連性を感じさせ、最後には点と点がつながっていくところが素晴らしいです。殺人者は一人ではなかったし、別人だと思って読み進めていたら、一人だったなど、びっくりしてしまうような仕掛けがありました。そして、最後はかなり後味の悪いラストです。

  • 神奈川県のシティホテルで、全裸で殺された女性が発見されるという連続殺人事件が起きる。
    それを追う刑事目線の話。
    それと別に、ストーカーの男から逃げ続ける花屋の女性店員の話。
    この二つのストーリーが入れ替わり進んでいく。
    刑事は行きつけのバーで気になる女性と出会う。
    彼女はいつも蘭の花をあしらった服を着ている。
    さらに、別の話として幼少期に母親に捨てられ、義母と実の父親から虐待や差別を受けて育った危ない人格の男の話が差し込まれる。

    とにかく読んでいて思ったのは、古いという事。
    ダイヤルQ2やらテレクラやらそんな言葉、忘れてた。
    そんな時代の話で、登場人物の話し方やちょっとした事にひと昔前の世界を感じさせる。
    そして、中盤で連続殺人の犯人が読めてしまう。
    それだけ時代がどんどん複雑になって、それに慣れてしまってるんだな・・・と話には関係ない的外れな感想を抱いた。
    それと同時に、そんな古臭いと思われる昔にも今よく描かれるような複雑な性格や過去をもつ人間は存在していたんだ・・・とも思わされた。

    この本が発売された、あの当時にこの小説を読んでいたら夢中になって読んでいたかも知れない。
    ミスリードを誘う伏線にも騙されていたのかも知れない。
    さらなる結末は思いがけないものだった。

  • 読みやすかったです。
    適度にエロも入っていました。
    韓国ドラマの様に狭い世界に関係者が
    複雑に交わります。
    なのでご都合的な部分もチラホラ。
    韓国ドラマのツッコミ楽しめる人なら 
    楽しめると思います。

  • 意外な展開で面白かった。小田垣が逃走、インターホンの鳴ったラストは…

  • *「あいつから逃げなきゃ!」執拗に追ってくる男の影に脅えつつ、逃亡を続ける花屋の店員、三田村夏季。同じ頃、神奈川県下では不可解な連続女性殺人事件が起こり、刑事部長・小田垣の苦悩の日々が始まった…。追う者と追われる者の心理が複雑に絡み合い、やがて衝撃のクライマックスへ。傑作長篇ミステリー*

    十ン年ぶりの再読。いやー、今読んでもその巧妙で緻密なストーリー展開には脱帽です。あれこれと想像を巡らせながら読み進めると、一層楽しめます。
    ただ、改めて読むと、それまでは丁寧かつ周到な運びだったわりに、運を天に任せたような夏希の罠はやや雑な気が…初読時は、その劇的な展開に胸を躍らせたものですが。エピローグの、少々浮足立った二人のやり取りもなんだか…
    とは言え、ラストの≪ニュース≫で一気に締める手法はさすが。

  • 突如、ウエディングドレスの試着室から消えた花嫁。ここからストーリーは展開していく。次々に起こる女性連続殺人事件。園芸愛好家垂涎の蘭の花の数々。これが、ストーリーとどう関係してくるのか。

  • 誰かに追われる女と、事件を捜査する警察官の視点に、思わせぶりな犯罪者の独白が絡み合っていて、単純ではないけれどサクサク読めた。

  • 久しぶりにこの方の小説を読んだ。

    自分の昔の感性とは変わったのかもしれない。
    なんだか深みがなく、強引さを感じさせられた。
    半分読んでも淡々とした感じで、少々退屈になってしまった。
    そのためか、読み終えても残念ながら大した余韻は残らなかった。

  • ラブホテルで起きる連続殺人を追う警察官僚の視点と、なにかから逃げ回っている女性の視点の両方から描かれる。そこに殺人犯の回想が挟まるのだが、いつの間にかもうひとりの殺人者らしき人物の回想が増えている。女性はなにから逃げているのか、連続殺人事件の真相は?が読みどころ。

  • 2015_06_30読

  • 幼少期の経験から女を殺すことに快感を覚える男。花屋で働き、誰かから逃げ続ける女。あるバーに突然やってきた、蘭を携えた女。そして起こる連続殺人事件。ラストまで一気に読ませる文章力はさすが。しかしこのラストは…。まさかのバッドエンドなのか。

  • 個人的には粘着質な男二人は受け入れられないし、主人公の女性の生き方も理解できない。
    途中からなんとなく真相が読めたけど、最後の最後までひっぱって、どう決着をつけるのか期待していたのに、バタバタの収束で連続殺人犯も都合がよすぎ。と思っていたらラスト1ページは秀逸。ここだけで☆が+1

  • 複数の登場人物の過去・現在・思惑が交錯し、序盤までは一体誰が何のために行動しているのか、真実を知りたくてページが進む。終盤はそれぞれの目的が見えてきて、結果も予想できたものの、そのすべてが繋がっていく感じが気持ちいい。
    きっと普通ならば理解しがたい犯人の心理ですが、幼少期からの気持ちの積み重ねの描き方が丁寧で、すんなり入ってくる。歪で、異常なのだけど、当人にとってそれは自然で理路整然としているというか。それって少し恐怖感を受ける部分ですね。
    落ちはなんともばたばたと、割とふつうに収束していた、のに。
    最後、安心した直後にこう、ぐさっと。。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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