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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167653026
AIがまとめたこの本の要点
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みんなの感想まとめ
独特な発想と豊かな表現力が光る作品で、二つの中篇が収められています。特に「けものがれ、俺らの猿と」では、主人公が不運に次ぐ不運に見舞われながらも、独自の道を歩む様子が描かれ、奇想天外な展開に引き込まれ...
感想・レビュー・書評
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突拍子もないような発想の豊かさとそれを表現する筆力が素晴らしく、大したオチがないことはこれまで読んだ数冊で予想できていても続きが気になる。評価が5段階なので四捨五入ではなく切り捨てで3つとしたが気持ちとしては3.8点くらい。
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2つの中篇収録。
表題作の倍以上のボリュームがある『けものがれ、俺らの猿と』に、作者流珍道中と安部公房の不条理な世界を掛け合わせたような新たな魅力を感じた。
意外にも計算の上での笑いで、読んでいて心地良い。 -
再読。
表題作と「けものがれ、俺らの猿と」の2篇収録。どちらも町田節全開の珍道中を描いているが、面白さでは「けものがれ」の方が個人的には上。
留学と称した妻の出奔(?)から始まり、次から次へと不運が襲う。そんな中でビッグタイトルの脚本を頼まれ一発逆転を狙うもトラブル続き、奇人と不運からひたすら逃れ流れ流れて何故か猿と共に喫茶店で店員の真似事をしつつカオスに飲み込まれるラストは壮観。とはいえ何を伝えたいか、は分からない(多分ない)ただひたすらに感じる作品。
屈辱ポンチの方は先と比べると大人しめ。見ず知らずのバツマルなる人物への嫌がらせを依頼された主人公。しかし同じく嫌がらせ依頼を受けた相棒とは話が上手く噛み合わず、嫌がらせもどうにも上手くいかない。こちらのラストはずっと静かで、虚しさすらもあるけれど本来生活とはそんな感じ -
これはどうやら今までの町田康とは一味違うようだ。なんと言うかもっと旅に出た感じ。それでも自分の好きな町田康節は健在!いやそれ以上に発散。
今回は今まで読んできた町田康と比べるとハマりきれなかったが、いつかハマる日が来るのだろうと思う。 -
トラブルがトラブルを呼び、舞い上がる竜巻の如きてんてこ舞い。
その中で、ぽつねんと自己の壊れゆく音を聞いている、静かなラストがいい。
(けものがれ、俺らの猿と) -
『くっすん大黒』でも思ったが、もう来るとこまで来て行き詰まったようなラストでありながらもどこか喜劇的に描いて終わるところにどこか救いを感じる。描かれていないその先のストーリーも、同じ文体で面白げに描かれるように何とかなるんだろうという気がする。
「けものがれ、俺らの猿と」では『くっすん大黒』の時のように、またもや奥さんに出ていかれた男がなんとか仕事を引き受けるというスタートラインに立つも、登場人物だけでなくロケーションが狂っている。
赤と黒のツートーンカラーの大仏が鎮座する田舎の山の中に住む田島の狂人ぶり。貧乏の割にやたら酒や肉が出てきたり、特殊な猿を飼っていたり、数々の災難を逃れていく佐志だが、結局幾つもの積み重なった災難が積もって純喫茶どん詰まりエンド。やっぱり人は流されるまま、目先の利益だけで生きてはいけない。最後のは佐志が悪いよ。
「屈辱ポンチ」では結局未遂な感じで大事件は起きず、小さなバカ騒ぎを起こしつつ、なんとなく平和な終わり方をする。こういった、物語ってより日常で起こる些細な出来事をなんとかしようとして結局意味なく終わるみたいな話が多い。 -
悪口いっぱい覚えちゃった!
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町田康って感じ
フランクな話だった -
意味もなければ目的もない。なんにもない。ただ勢いだけはある。それもやたらと。
公園の鳩はよく見るとどれも違っていて、すべてが見事に美しくない、てのが素敵 -
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主人公が真面目で馬鹿で
熱くて適当で
ぐちゃぐちゃごちゃごちゃ
おもしろかったー
けものがれ、俺らの猿と
映画も観たいナ
ラストの喫茶店のくだりが好き -
町田康さん作品初読み。
発想がくだらなすぎて面白い。思い通りにいかないことの連続。
それはダメだろって思うことをやってしまったり、言ってしまったり、流されてしまったり。
でもその中には誰もが日常感じたこと、思ったこと、出くわしたことがあるものかもしれない。
毒舌でありながらもそこに親近感というか、同感する部分も。だから失笑。
他にはない作風。 -
リズムがあって読みやすい。
内容は残らないけど。 -
形容詞が多い独特の文体は嫌いなタイプじゃないんですが、読むタイミングを間違えたのか、いまいち頭に入ってきませんでした。著者の違う作品も読んでみようかと思います。
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町田康の面白さとはなんぞや。
保坂和志の解説には、真面目さ、とあるが、あたしなりに付け加えるならば、真面目さ故のズレが面白い。
『屈辱ポンチ』『けものがれ、俺らの猿と』の2篇収録。
けものがれ、の方が好みであった。
ドイツの映画監督ミヒャエル・ハネケは「説明のつかない理不尽な行動、現象の方が不気味で、だから人は無理矢理にでもそれに理由を当てはめたがる」というようなことを言っていたが、町田康の作中もまさしくそれだ。
奇態な物事に、理由なんてないのだ。 -
表題作と、映画化もされた『けものがれ、俺らの猿と』との2本だて収録。いつもの調子で、独特の文体と不条理な世界に引き込まれるがままに一気に読んでしまいました。何が残るかと言われると何も残らない。実はちゃんとしたオチもない。どちらもそんな小説でしたが、それでも面白いからそれでいいかって感じ。
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題名に惹かれて買ってしまいました。
けっこう面白かった。 -
友人に薦められ、初めて手に取った町田康さんの作品。
主人公の一人称で進む物語は、主人公の頭の中を垂れ流しながら突き進みました。
独特のリズム感の文章は読みやすく、主人公のひねくれ歪んだものの見方と相まって妙な魅力がある。
物語から何かを得られたというわけではないけど、それがいいのだと思う。必ずしも何かを学ばなければならないというのではないのだから。
他の作品も読んでみるかなぁ」。 -
まさに『ポンチ』という感じ。読後みょうに納得してしまった。反社会的な雰囲気で今まで出会ったことのな、独特の世界感だった。ぷっと笑ってしまった箇所もいくつか。
著者の作品は初めて読んだが、全部こんな感じなのかな。。
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