- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167653026
感想・レビュー・書評
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トラブルがトラブルを呼び、舞い上がる竜巻の如きてんてこ舞い。
その中で、ぽつねんと自己の壊れゆく音を聞いている、静かなラストがいい。
(けものがれ、俺らの猿と)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
屈辱ポンチを読みたかったのに、いきなりけものがれ、俺らの猿とが始まったので驚き、表紙を見直してしまった。屈辱ポンチで間違いなかった。短編集だとは知らなかった。2編しか入ってないものを短編集と呼んでよいのか分からないが。中編集かな。
けものがれ、俺らの猿とは映画は知っていたが、町田康の原作だとは知らなかった。映画は公開当時気になっていたが見ていない。町田康節炸裂のめちゃくちゃな話であり、面白いが意味がない。ラストは話のまとめようがなく放り投げた感じ。
屈辱ポンチの方はけものがれほどめちゃくちゃではない。前のめりで読ませる文章は変わらずで面白い。いろいろがどうでもいい気持ちになる。
保坂和志が解説を寄せていることに驚いた。対極の作風なのになと思ったが、何も起こっていないようで起こっているようで起こっていない感じは実は共通しているのではないかとちょっと思った。 -
悪口いっぱい覚えちゃった!
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町田康って感じ
フランクな話だった -
2003-05-00
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町田康といえば不条理小説、みたいな。その良さ(ハマらなければ、悪さ)が、心地よく読める短編集。
奇抜なストーリー展開だけれども、破滅していくってこういう手順というか、普通その選択する?そんな不幸つづく?っていう運命が連鎖していくことなんだろうと思われて仕方ない。
町田康のフィクションだから。その安堵。
でも、読んでいるこちらはノンフィクションだから。その怖さ。 -
町田康な作品は「くっすん大黒」しか読んでいないと思っていたが、これも以前に読んでいた。
始めはデジャブかと思ったが素麺のくだりで確信した。
でも最後まで読んだ。面白い -
けものがれ、俺らの猿と
屈辱ポンチ -
意味もなければ目的もない。なんにもない。ただ勢いだけはある。それもやたらと。
公園の鳩はよく見るとどれも違っていて、すべてが見事に美しくない、てのが素敵 -
本当に町田康はダメ男が泥沼にハマっていく様子の描写がうまいです。