きれぎれ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1864
レビュー : 183
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167653033

感想・レビュー・書評

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  • かなりROCKな作品ですなぁ〜
    主人公のダメっぷりも良い

    俺は大好き
    でもダメなひとは絶対ダメだろうなぁー

  • パンクロッカーである町田康さんの芥川賞受賞作。2000年度受賞なのでもう20年も前なのか。

    突拍子のない展開や描写はどこかパンクっぽい。ことの成り行きをひたすら記述するスタイルはデビュー作『くっすん大黒』とも似ているのだが、展開の摩訶不思議さをとくに楽しむことも出来ず、読む頭がついていかなかった。一読して、思い返しても何が書いてあったのかよくわからない。ひたすらわけのわからないことが語られている。

    デビュー作がパンクっぽくなかった分、反動なのかとてもパンクっぽい作品だ。これは町田さんが進化したのか、あるいは劣化した結果なのか、どっちだろう。芥川賞の選考も支持と不支持で真っ二つに割れたという。僕は『くっすん大黒』のほうがはるかに良いと思ったし、正直これで芥川賞ならデビュー作でのほうが良かったなと思ってしまった。

  • へらへらと生きる“俺”がだらだら語るうちに、友達の、道行く人の、他人の悪意が襲いかかってくる。
    でも読んでいるうちに、全ての悪意はこの本人から発せられたものに見えてくる。
    自分が社会に向けた敵意は、鏡のようにはね返されて自分を突き刺す。

    “俺”が社会を突き放しているのか、社会が“俺”を突き放しているのか。
    しかし、解説で池澤夏樹が書いているように、どんなに馬鹿馬鹿しくても“俺”は「大衆を見下して超然としているわけにはいかない」。
    どれだけ社会を軽蔑していても、現実ではおべんちゃらを言いながらへらへら笑って金を借り、ハムをめぐんでもらわないと生きられない。
    だからこそ主人公は滑稽にも、悲しくも見える。

    “俺”は孤独だけど、真っ暗な中で一人ぼっちの孤独じゃなくて、雑踏の中でぽつねんと立っている姿がどうしようもなく孤独。

  • きれぎれ、人生の聖の2編。人生の聖の書き出しが秀逸。ちゃんちゃら&いとをかし。

  • 疲れすぎて眠れないようなときにこういうダメ人間のふらふら幻想譚を読むと、ごわごわになった脳みそがもみほぐされる。次の一文でなにがどうなるのかわからないのも、日々に倦んだ身体に効いた。

    「人生の聖」の、頭蓋骨を透明なケースにしちゃった男の話が一番好き。

  • くっすん大黒は面白かったが
    ストーリーと言葉遊びがうまく噛み合ってない気がして

  • おもしろい
    たのしい
    ワクワクするわ

  • 現代の太宰なのでは。

    この人は・・・。
    なんかすごいよぅ・・・。
    (語彙は消失した)

  • 私はちょっと無理な世界観でした。

  • とにかく文体の異常性が際立つ。また破綻したような物語がギリギリの状態で突っ走っているだけではなく、一見関係なさそうな描写の糸端のようなところから次の場面へのに跳躍する独特異常なストーリーテリングも大きな特徴。メタ的な発言、描写を物語の本筋とは関係のないところでインサートし、それがまた特異なユーモアを含んでおり、今作のおかしみを膨らませている。

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著者プロフィール

町田康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家、詩人、歌手。一九九六年に発表した「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞。「きれぎれ」で芥川賞、『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、「権現の踊り子」で川端康成文学賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。『湖畔の愛』『記憶の盆をどり』『ホサナ』『しらふで生きる 大酒飲みの決断』「スピンク日記」シリーズ、「猫にかまけて」シリーズなど著者多数。本書掲載の「諧和会議」は、短編集『猫のエルは』にも収録されている。



「2020年 『ニャンニャンにゃんそろじー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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