ぬるーい地獄の歩き方 (文春文庫 ま 17-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167656300

感想・レビュー・書評

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  • まだ学生でダラダラと人生を過ごしてる私には、将来をとっても不安にさせた一冊。
    時代が時代とも言えるが、呼んでいる限り私には耐えられない事ばかりで不安になった。

  • 日常に潜む地獄だったり、未知の地獄だったりを体験者へのインタビューで語られる。命に関わるほどではなく、抜け出すことが難しい、まさにぬるい地獄。読みやすく面白い。

  • リリース:(耕平さん)

  • 『ゆるーい地獄ってどんなところ?』

    ある意味ハードでナイーブな対談集。ゆるーい地獄だとあるが僕はなかなか酷な内容だと思った。対談事態はポップに進むので、通勤中の読書に最適。具体的な書評は割愛する。

    地獄って天国より僕のなかで想像しづらい。今まで余り幸せじゃない人生を生きてきても、未だに地獄を見たことはないし(天国もみたことはないが)、兎に角なんだか曖昧な存在だった。そもそも地獄の定義もよくわからない。いじめられたら地獄なのか、失恋したら、地獄なのか?
    自分の中の尺度が足らなくて今一リアリティがなかった。残念。地獄の定義を独自に学びたいと思った。

    限界企画2/172

  • パッケージ買いしました。うん。コンプレックスじごく...というどろっとした濃い話が詰まってました。若ハゲの辛さや、バーコードハゲの件もあるけど、子役のその後とかふつーに興味あったからほほう!という感じでした。私的には就活疲れたよね、社会疲れたよね、受検めんどうだよね?みたいな人に読んでもらいたい〜

  • ぬるくないけどぬるいと思われている地獄のような生活について。芸能界ってやっぱえげつない業界だなー。

  • 人それぞれの人生があるが、ちょっとしたつまづきもまた、人を大きくするものかもしれない。ぬるーい地獄という表現が、悲壮感の中にも逃げ道を感じさせるもの。

  • 松尾スズキによる対談集。お相手は「ぬるーい地獄」の経験者達。

    「ぬるーい地獄」とは即ち、「世の中にはもっと不幸な人がいるんだから」云々なんて正論の前にはただただ黙るしかないような辛さのこと。
    「甘えるんじゃない、命があるだけいいじゃないか、世界には飢えて死ぬ子供たちだっているんだ」……いやそれは解るんだけど、それでも自分は辛いのです。そんな声を収集する試み。
    その後の松尾作品(戯曲でも小説でも)のモチーフがいろいろ発見できます。

    本書で紹介される様々な地獄の中に「いじめ」の項があるところに時代を感じますね。そうか、昔は「我慢しなさい」って言ってたんだ……。

    子役、失恋、付き人の「辛いはずなのに妙に居心地が良くてなーんか抜け出す気になれない」という点が、一番ぬるくて地獄っぽいな~と思いました。自覚がないのはヤバいでしょう。

    ネットなんかに「辛いんです!」とか訴えれば、次の瞬間には有象無象の姿なき人々が慰めてくれる。本人もそれで溜飲が下がったりもする。
    これが現代社会の「ぬるじご」でしょうか。

  • 特殊業界や経験など、ぬるーい地獄を歩んだという人と松尾スズキの対談。個人的には失恋のぬるーい地獄が面白かった。

    さて、私にとってのぬるーい地獄とは何か。
    もしかしたら現在かもしれない。

    でも本中の人たちも地獄をどこか楽しそうに語っているふしがあった様に感じた。
    私も現在がぬるい地獄なんだったら楽しみながら歩いてやる。

  • 2011,10,22 読了。

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著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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